□「終身雇用」の天職心理学

会社を辞める若者の数が増えてます。

景気が良くなっても、

会社を辞める人の数は増え続けています。

なぜ、会社を辞める若者の数が増えたのか?

その謎に迫ります。

そこには若者が考える、

将来の不安があるのです。

今回は、「終身雇用」の天職心理学です。


□最初から辞めるつもりの若者。

会社を辞める若い人のカウンセリングをしていると、
よく聞く言葉があります。

「最初から、この会社にずっといるつもりはないんです。

 もっと良い会社が見つかったら、辞めるつもりでした。」

1人や2人ではなく、

たくさんの相談者がそういいます。

この言葉からわかることは、

今の若者の中に、「終身雇用」という考え方が、

完全にないということです。

「終身雇用」がある場合、

長い間ひとつの会社で働くことが、

経済的安定や出世への近道でした。

でも、今の時代、ひとつの会社で長く働いても、

経済的に安定する保証も、出世する保証も、

まったくありません。

「終身雇用」のない社会で、

若い人が本当に欲しいのは経験です。

この先の人生、

何度も転職することがわかっているだけに、

他の会社でも通用するだけの経験が欲しいのです。

でも、日本の会社で働いても、

なかなか経験はつめません。

なぜなら、日本の会社では、

重要な仕事を若手に任せません。

最初の数年は

雑用や、先輩に言われた仕事をするだけです。

これでは何の経験もつめません。

大学時代の友人などが、

責任のある仕事を任されているのを知ると、

「自分はこんな雑用ばかりで大丈夫か?」

と不安になってしまいます。

そこで、

「もっと経験のつめる会社」

「もっと成功が見える会社」

を求めるわけです。

「終身雇用」がない以上、

数年後に転職、キャリアアップをするというのは、

当然の考え方です。

むしろ、「終身雇用」がないのに、

いつまでもひとつの会社にこだわるほうが不自然です。

キャリアアップを考えて働くと、

経験のつめない会社にずっといる必要はありません。

だから、若者が会社に見切りをつけるのも早いのです。

もちろん、会社を辞める理由はこれだけではありません。

たくさんの相談者が、会社を辞める理由として

「会社での人間関係」「体を壊す長時間労働」「理不尽な仕事内容」

などをあげています。

しかし、中年になるまでこの会社にいれば、

確実に経済的安定が手に入る会社であれば、

もっと離職率が低いのは言うまでもありません。

今までの日本では、

若者が会社を辞めないための安心材用、

いわばブレーキとして「終身雇用」があったのです。

成功者を研究した心理学者、アブラハム・マズローは、

「従業員が熱意を持って働くためには、

 企業が最低限の生活を、保障しなければならない。」

といいました。

企業はそれを、

不景気のときのリストラという形で

破りました。

企業は、不景気の時のリストラのつけを、

若者の離職率という形で支払っているのです。

もう一度、

みんなが安心して充実感を持って働ける

社会システムを創る。

それ以外に、離職率を下げる方法はないと思います。



今回のポイント

★「終身雇用」が無い、今、経験こそが必要。

★みんなが安心して充実感を持って働ける、社会システムを創る。

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