こんにちは(^_^)

カウンセラーのなかごしです。


先週のカウンセリング事例が、

とても好評でした(^_^)


今週も引き続き、カウンセリング事例です。


今回は販売関係の仕事に就かれた、

Eさんの事例です。


■カウンセリング事例2 「やりきる女」


僕が相談される内容として多いものに、

「やりたい仕事に就職したけど、うまくいかない」

というのがあります。


今回の事例は、まさにそのパターンでした。

最初のカウンセリングで、Eさんはいいます。


「ずっとやりたかった、

 販売関係の仕事に転職したのですが、

 ミスや失敗ばかりで、何をしてもうまくいきません。

 私はこの仕事には向いてなかったのかなと、

 毎日、うつうつとしてしまいます…。


 がんばってこのまま続けるべきなのか、

 もっと自分にあった仕事を見つけるべきなのか…。

 どうすればいいんでしょうか?」


Eさんの以前の職場は、

それほど厳しい仕事ではなかったそうです。


でも、今の仕事は周囲の人がとても厳しく、

些細なミスであっても、厳しく注意されるそうです。


「注意されると頭が真っ白になって、

 どうしたらいいのかわからなくなるんです。

 すると余計に失敗してしまって・・・。」


Eさんの話によると、

「仕事は見て覚える」がこの会社のルール。

体育会系の教育方針なのだとか。


そういう会社の方針に、Eさんは、

「未経験ですし、厳しいと聞いていたので、

 ある程度は、覚悟していました。

 でも、「見て覚えろ!」では、

 何から覚えればいいのかもわからなくて…。


 どうしたらいいかわからず、

 パニックっていると、また怒られてしまいます…。」

と、悲しげで不満な様子もありました。


でも、その一方でEさんは、

「朝、起きて仕事にいくのが苦痛です…。

 こんなにしんどいのなら、

 辞めてしまおうかなとも思います。

 でも、好きだと思ってはじめたことだと思うと、

 いま辞めるのは悔しい気持ちもあるんです。」

ともおっしゃいます。


接客業の中でも、

Eさんのおられる業界は、

とくに労働条件も悪いようです。


また、「見て覚える」という、

体育会系の教育システムも、

今の時代、辛いところがあると思います。


ましてや中途入社で、

同期仲間のいないEさんには、

辛い職場だったと思います。


それを考えると、Eさんの、

「辞めてしまおうかな」という気持ちは、

とても自然な気持ちのように感じました。



でも、Eさんは、

「いま辞めるのは悔しい気持ちもあるんです。」

とおっしゃいます。


この、「悔しい気持ち」について、

もう少し詳しく聴こうと思い、

「辛くて辞めてしまいたいけども、

 今会社を辞めるのは、悔しいのかな?」

と訊きました。


「そうですね。うん。

 悔しいというか、それでいいのかなって…。」


しばらく沈黙の後、Eさんはいいます。


「すごく嫌だし、もう辞めたいんですけど、

 今辞めていいのかなって気がます。

 …何というか中途半端というか。」


「中途半端…?」


「先輩に、『お前は中途半端だ』って、言われたんです。

 そういわれると、痛いところをつかれたと思いました。。」


これはちょっと微妙な感じがしました。

先輩に影響されたからそう思うのか、

それとも本当に自分もそう思うのか、

ここだけではよくわかりません。


「Eさん自身、

 自分でも中途半端かなって思うのかな?」


「そうですね。そんな気がします。

 前職がわりとゆるい感じの会社で、

 それほど厳しい仕事もなく、

 困ったときはいつも誰か助けてくれてたんです。


 それはそれで居心地がよかったんですけど、

 しんどい仕事をがんばってやってる友達を見ると、

 なんかカッコいいな~って、よく思ってたんです。」


Eさんはさらに続けます。


「そういう友達とかを見てると、

 その人はやりきっているんだなって。

 それに比べて、自分はやりきっていないなって。


 先輩に中途半端って言われたとき、

 確かに私はそういうところがあるなって、

 少し思ったんです。」


僕は訊きます。

「やりきっている友達をカッコいいな~って思うの?」

「そうですね。うらやましいなって、思いますね。」


なんとなく、この「やりきる」って言葉が、

ポイントになるのかな、と思いました。

僕は訊きます。


「Eさんのなかに、

 もっとやりきりたいって気持ちがあるのかな?

 だから、今辞めるのは悔しいって思うのかな。」


「そうですね。うん。

 私は今まで、とことんやるって経験があまりなくて。

 そういうのも必要かなって思うんです。

 学生のときの部活とかも、

 とことんやりきったって感じではなく、

 なんとなくダラダラ遊んでた感じなので、

 そういうのに憧れがあるのだと思います。」


「やりきるのが必要?」

「うん。やりきったほうがいいかな、とは思います。」


「じゃあ、納得できるまでやりきったと思えたら、

 会社を辞めるのも悔しくなくなるかな?」

「そうですね。それならスッキリ辞められると思います。

 やりきって辞めるのなら、スッキリできる気がします。」


その後、

「とりあえず、やれるとこまでがんばってみて、

 それでもダメならそのときまた考える」

ということになりました。


Eさんはおっしゃいます。

「辛いし厳しいけれども、

 教えてくれる先輩の気持ちにもこたえたいです。

 がんばれるところまで、がんばろうと思います。」



~~カウンセラーなかごしのコメント~~

「やりたい仕事に就職したけど、うまくいかない」

という相談は、すごくたくさんいただきます。


そしてその多くは、

職場環境の悪さが原因です。


こういうケースでは、

「厳しく怒られて、頭が真っ白になってしまう」、

というのも、とてもよくあることです。


体育会系の職場で、

厳しく怒られてパニックになってしまう。

そんな相談もよくいただきます。



今回紹介したケースでは、

「やりきって辞めるのなら、スッキリできる気がします。」

ということで、やれるところまで続けることになりました。


しんどいことでも、

自分が納得できるところまで、

何とかがんばってやり遂げる。


そういう経験こそが、

自信を育てるのだと思います。


また、辞めないには、

辞めないなりの理由がある、

のだと思います。


ただ、無理をして続けた結果、

心の病になってしまったという、

相談もよくいただきます。


やりたいことを仕事にした場合、

自分への歯がゆさからか、

なかなか退職を決意できない人がいます。


でも、どうしても自分にあっていない職場なら、

たとえやりたい仕事であったとしても、

辞めることは悪いことではありません。


心の病になってまで、

一つの職場にしがみつく必要はありません。


必要以上に、自分を責めなくていいのです。



どうしてもうまくいかないのなら、

新しい職場を探すということも、

ひとつの方法だと忘れないで下さい。


Eさん、ありがとうございました。




今回のポイント

★やりきって辞めるのもひとつの手段!

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