「どうせ無理・・・」の天職心理学
「どうせ無理・・・」の天職心理学
やりたいことを見つけられる人と、
やりたいことを見つけられない人の違い。
実はその違いの秘密が、
サーカスの象にあるんです!
■天職は無理ではない!
サーカスの人気者といえば象さんですよね。
かわいらしくて、大きな体、インパクトもあります。
あの大きな体で玉乗りしたり、
逆立ちをしたりとするのは大迫力です。
僕も小さいころ、
サーカスに連れて行ってもらいましたが、
やっぱり象ってすごく印象に残っています。
でね、象ってあんなに大きくて力持ちな動物なのに、
木の杭に結んだ小さな縄のロープを、
足に結び付けておくだけで逃げないんですって。
象ぐらい力持ちなら、
そんなロープ、簡単に引き抜いたりちぎったりできるはず。
なのに逃げようとしないんです。
これは象が小さくてまだ力がない生まれてすぐのころ、
木の杭やロープで縛るだけで逃げられないころに、
ずっとロープに縛っておいて、
いくらがんばっても逃げられないということを、
何度も何度も経験させたからです。
すると象は、
「どうせいくらがんばっても逃げられない。
無駄な体力使うのはやめておこう…」、
と思うようになります。
こういうのを『学習的無力感』といいます。
いくらがんばっても無駄ということを経験すると、
大きく成長して、がんばったら逃げられるようになっても、
「どうせ無理に決まっている・・・」と思って何も行動しない、
無気力な性格になってしまいます。
小さいときにロープで縛られて、
どうがんばっても逃げられなかった子象は、
大人になって本気になれば簡単に逃げられる力がついても、
「どうせ無理だろう…」と思って逃げようとしないのです。
「ちょっと力を入れれば簡単に逃げられるのに、
逃げようともしないなんて、象ってバカな生き物だな~。」
と思う人もいるかもしれません。
でも、僕たちも、
この象と大して変わらないと思います。
僕たちは子供のころから、
「何度も何度も失敗する」、
という経験をしてきました。
がんばってもうまくいかないことも、
誰もが一度は経験したと思います。
また、まわりの大人、
両親や学校の先生、親戚などに、
「どうせ無理に決まっているよ…」と、
言われることもあるでしょう。
人間は象よりもずっと賢くて、
記憶力もよくなんでもすぐに学習します。
そしてそれは残念なことに、
悪いこともすぐに学習してしまうのです。
僕たちが子供のころ、大抵の場合、
「あぶないからやめておきなさい」
「もっと普通のことをしなさい」
と言われてしまいます。
そして結局のところ、
無難な人生を歩むようになってしまいます。
そういうことを何度も繰り返しているうちに、
「やりたいことを仕事にするなんて、
特別才能のある人だけがやることだ。
自分にはどうせやってもうまくいかない。」、
と思うようになってしまいます。
確かに、才能は必要かもしれません。
イチローとかダウンタウンとか、
何かの世界でトップになる人には、
やっぱり才能があるのかもしれません。
でも、ちいさいながらも自分のお店をだした人、
何か資格を取って、好きなことを仕事にできた人、
そういう人は、みんな口をそろえていいます。
『自分にはなにも特別な才能などない。
今まで努力はたしかに必要だったけど、
それは、がんばれば誰でもできる、普通のことだった。
ただ単に自分にできる小さなことを、
毎日一生懸命、やってきただけだった。』
そして天才イチローも、
「小さいことを重ねることが、
とんでもないところに行くただひとつの道」
といっています。
「最初の一歩を踏み出して、
毎日、自分にできることをやり続ければいい」
そんなことは僕が言わなくても、
もうどこかで聞いてきたことがあると思います。
でも、
見えない木の杭とロープにつながれた僕たちは、
なかなかその最初の一歩を踏み出せない。
子供のときは、
習い事をするにも、
親の協力が必要です。
親に食べさせてもらっているので、
親のいうことを聞かないで捨てられでもしたら、
生きていくことができません。
子供はまだ自分ひとりでは生きていけないので、
親が安心する無難な生き方に、
縄のロープでつながれて、
自由を奪われるかわりに親に守ってもらうのです。
だから親のいうこと、大人のいうことを聞いて、
むやみに挑戦ばかりせず、大人しく無難な人生を生きるのは、
ある意味、環境への適応でもあるのです。
でもね。
これを読んでくれている方は、
きっともう立派な大人なんだと思います。
小学生のときのあなたが、
今のあなたをみたら、
きっともうすごく立派な大人に見えるはず。
いまのあなたは誰かに守られなくても、
もう十分に一人でやっていくことができるはず。
あなたの足につながっているロープは、
あなたがちょっと本気になって力を入れたら、
簡単に引きちぎられてしまうことでしょう。
本当に大切なのは、
才能があるかどうかではありません。
一番大切なのは、
あなたの足に結んである杭から伸びてきたロープを、
思い切って引きちぎるかどうかです。
さて、どうでしょう?
今のあなたはサーカスの象になっていませんか?
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今回のポイント
★目に見えないロープが足に絡まってない?
★そのロープは簡単に引きちぎれるはず。
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