天職を見つけるための心理学
「生き方を決めろ!」の天職心理学
※このコラムは過去のメルマガの内容を加筆、編集したものです。
『天職、やりたいことやりたいことを見つけたいと思う。
でも、もしかしたら今の仕事がつらいから、逃げているんじゃないだろうか?
天職をみつけたいのか、それとも嫌な仕事から逃げたいだけなのか…。
それがわからないから、やりたいこと探しも、今の仕事をがんばることも、中途半端になってしまう。
天職を見つけたいのか、今の仕事から逃げたいだけなのか、はっきりさせたいんです。』
こんな相談よく受けます。
この悩み、自分自身の生き方がはっきりしていないと、なかなか乗り越えることが出来ません。
というわけで今回は「生き方を決めろ!」の天職心理学です。
■天職さえ見つかれば・・・
仕事をしていると、やっぱり辛いことってありますよね。
『就職できたけど、成果を出すことが出来ない・・・』
『仕事場での人間関係が、うまくいっていない・・・』
『仕事には慣れてきたけど、面白みを感じない・・・』
仕事を始めてすぐのときって、誰でもこういうつらい時期があります。
こういう悩みっていうのは、解決するまでに時間がかかってしまうもの。
一日二日で、サクッと解決とはいかないですよね。
でも辛い思いが長く続くと、
『自分にはこの仕事、向いてないんじゃないだろうか・・・』
なんて思ってしまいます。
そうすると
『まさに天職といえる仕事に就けば、
どんな辛いことがあっても乗り越えられるだろうし、
やりたい仕事のためなら、苦労も苦労と思わないはず。』
と思ってしまう。
特に、あまりにもの過酷な労働が辛くて辞めた人は、
『自分には忍耐が足りないから、どんな仕事をしても長く続かない。
仕事を長く続けるためには、やりたいことを仕事にするしかない』
なんて思ってしまいますよね。
自分がすごく辛い状況を、自分ではどうすることも出来なくて、我慢するしかないとき、その辛い状況を変えてくれる何者かが現れるのを期待してしまう。
それは誰にでもある、自然な願望です。
恋人がいない女の子が「素敵な王子様みたいな男の子が、いつかむかえに来てくれるはず」と思ったり、どうしてもお金がないときに、「宝くじでも当たらないかな」と思うのと同じです。
今の状況を大きく変える幸運が、むこうからやってくることを期待する。
こういうの、救世主願望って言うんです。
『天職と言う名前の『救世主』があらわれて、今の辛い状況から開放してくれるはず。』
どんなに心の強い人でも、辛いときというのはあります。
辛いときに、幸運がむこうからやってくるのを期待するのは、どんな人にだってあること。
そう思うことについては、自分が弱いからとか、嫌なことから逃げているとか、マイナスに考える必要はありません。
でもですね、こういうふうに思っていると、いつまでたってもその『救世主』、天職は見つからないんです。
だってね、救世主を待っている人が本当に求めているのは
『自分の一生をかけてもいいと思える、熱い仕事』
でなく
『長く働ける、働き心地のいい職場環境』
なわけでしょ?
『自分の一生をかけてもいいと思える、熱い仕事』は、やっぱりすごく不安定。
何度も職場を変わることや、駆け出しのころは収入が少いことも、よくあります。
それでもたった一度の人生、悔いのないように、思いっきり生きていきたい、というのが『自分の一生をかけてもいいと思える、熱い仕事』。
こういう生き方をする人が、天職を仕事にする生き方をする人です。
逆に『長く働ける、働き心地のいい職場環境』は、安定して長く働くことの出来る仕事。
自分にあった社風や、職場環境、長く働きたいと思える会社のことです。
こういう生き方をする人は、天職を仕事にすることはないかもしれないけど、ひとつの仕事を長くして本当の意味でその仕事を自分のものにする。
そして時として、長い時間をかけてそれが天職になることも、よくあります。
本当に欲しいのは、
『長く働ける、働き心地のいい職場環境』
なのに
『自分の一生をかけてもいいと思える、熱い仕事』
を探している。
おいしいカレーライスを食べに、お寿司屋さんにいくようなもんです。
いつまでたっても見つかるはずがない。
やりたいことがわからないという悩みのカウンセリングは、
『自分の一生をかけてもいいと思える、熱い仕事』
を求めているのか
『長く働ける、働き心地のいい職場環境』
を求めているのかわかったとき、半分近く解決しています。
すくなくとも
『やりたいことを見つけたいのか、嫌な仕事から逃げているだけなのか』
ということで悩むことはありません。
僕が言うのも変ですが、今の世の中、
「やりたいことを見つけなきゃいけない」
「もっと熱く充実した人生を生きなきゃいけない」
と思いすぎです。
天職を見つけて、充実した仕事をしていないと、幸せな人生でない。
そういう固定観念が、本当に欲しいものを見えなくします。
そういう固定観念を持っていると『長く働ける、働き心地のいい職場環境』で働きたいということに対して、どこか否定的になってしまいます。
でも、普通の人生、ほどほどに働いて、子供を育て、ささやかな楽しみを持ち、人間らしく毎日を過ごす。
それはそれで十分に幸せな人生なのだと僕は思います。
そういう人生を選択することは、それはそれでひとつの生き方です。
『自分の一生をかけてもいいと思える、熱い仕事』をしたいと思う人は、そういう人生を選べばいい。
『長く働ける、働き心地のいい職場環境』がほしいと思う人は、そういう人生を選べばいい。
もし失敗したと思っても、人生なんて何度でもやりなおしのきく。
そのときはそれで、また別の選択肢を選べばいいだけのこと。
安定だろうと刺激的だろうと、そのとき自分のこころが感じるままに、自分のこころが欲するままに、人生の選択したらいい。
もし、あなたが、
『やりたいことを見つけたいのか、嫌な仕事から逃げているだけなのか』
ということで悩んでいるのなら。
安定して生きていきたいのか、情熱的に生きていきたいのか。
それだけでもわかれば、ある程度の方向性は見えてくるのでしょうね。
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今回のポイント
★あなたが求めているのは、天職という名の救世主かも?
★『長く働ける、働き心地のいい職場環境』も悪くない!!
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