やりたいことが見つからない3つの理由


山田さん

目次



はじめに


はじめまして。

心理カウンセラーの中越です。


僕は心理カウンセラーです。


でも、

ちょっと変わった専門分野。



やりたいこと探し専門の

カウンセリングをしています。



そんな僕のところには、


「仕事を辞めたいんだけど、

 やりたいことがわからない…」


そう悩む相談者さんが、

たくさん訪れます。



その方たちのお話を聴いていて

やりたいことがわからない人には

3つの共通点

あることを発見しました。



この共通点を知っておくことは、

やりたいことを見つけるための、

きっと手助けになるはずです。



やりたいこと探しの基礎の基礎。



まずはしっかりこのコラムで、

やりたいこと探しの基礎を、

確認してみてくださいね。



ちょっと長いので、

ゆっくりじっくりと、

読んでみてください。





【理由その1】自分への時間を使ってない!



やりたいことを見つけるために、

最も大切なもの。



それは「愛」です。



それも他人への愛ではなく、

「自己愛」です。



いきなり「愛」なんていわれて、

ちょっとびっくりするかも。


でも、

とりあえず最後まで、

読んでみてください。




やりたいこと探しには「愛」、

それも「自己愛」が最も必要。

僕は自信を持って言えます。



でも「愛」とはなにか?


こう質問されて

すぐに答えられる人は、

あまりいないと思います。


僕も、なかなか一言では、

答えることができません。



ところが、精神分析では、

一応、愛の定義があるのです。



それは、


 『愛とは、

  相手のために、相手本位に

  時間を与えることである』


というもの。



なるほど。

確かにその通り。


自分がしてほしいことを、

相手が労力と時間をかけて、

自分のためにやってくれた。



そのとき、

僕達は愛されていると感じます。




有名な学習塾に行かせるより、

寝る時に本を読んだり、

難しい問題を一緒に考える両親。


その方が子どもは愛を感じます。



自分が年老いた時、

立派な介護施設に入るより、

子どもが顔を見に来てくれて、

手を握ってくれる。


その方が愛を感じます。



「仕事で疲れているんだ!」と、

疲れで不機嫌な夫より、

「今日は何かあったの?」と、

妻の疲れた顔を心配できる夫。


その方が愛を感じます。



いつも忙しいお父さんお母さん、

いつも忙しい旦那さんや奥さん、

いつも忙しい成人した子ども達。



大人はみんな忙しく、

自分の時間すらほとんど無い。



その中から相手のために、

膨大な時間を使う。



その行為にこそ、

愛は存在しているのだと、

精神分析ではいいます。



「相手が何を望んでいるのか?」


それを知るためには、

相手のことを考える時間が、

本当にたくさん必要。



そして相手が本当に求める物、

それを与えるためには、

手間と暇をかける労力が必要。



日々の仕事で、

忙しい僕たちにとって、

それは非常に面倒で大変です。



だから、愛するってことは、

面倒で大変なことを、

コツコツ実行することなんです。




さて、

僕たちの仕事に話を戻し、

ちょっと考えてみましょう。



日々の仕事を考えた時、

自分の人生を愛していると、

胸を張って言えるでしょうか?



あなたは自分の人生のために、

本当にやりたいことを知るため、

どれだけ時間を使いましたか?



「とりあえず今日も、

 やらなきゃいけない仕事が、

 たくさんある…。」



今の仕事を続けたくないのに、

その仕事に膨大な時間を使う。


にもかかわらず、

やりたいことを考える時間は、

ちゃんと作っていない。




「毎日、

 生活のための仕事で忙しく、

 何も行動できていない」



実はやってみたい仕事や、

興味のある資格もある。



でも、

仕事が忙しいという理由で、

努力する時間を作らない。



それで未来のあなたは、

幸せになれるのでしょうか?



自分のために何もしてあげず、

本当に自分を愛していると、

心から言えるでしょうか?



自分の誕生日に恋人や親に、


「今年はとても忙しかったから、

 プレゼント買う時間が

 なかったんだ。


 その分多めにお金あげるから、

 今年はそれで良いよね。」


と言われるとすごく悲しい。



同じように過去の自分に、


「未来の自分のための行動?

 毎日、仕事が忙しいのに、

 できるわけないじゃない。」


そう言われるのは、

とても悲しいことです。



それで未来の自分が

幸せなはずがない。


それで未来の自分が、

心豊かに働いてるわけがない。



「忙しい」。


それは今のあなたにとっては、

正論かもしれない。


でも、未来の自分にとっては、

少し悲しい言葉かもしれません。



ほんの少し時間をかけて、

自分の人生を考えてみませんか?



自分自身を本当に愛するとは、

たくさん時間をかけて、

自分の人生を変えていくこと。



 『正しい自己愛とは、

  自分のために、自分本位に

  時間を使うことである』。



自分自身の人生のために、

いまよりほんの少し、

時間を作ってみませんか?



未来の自分のために時間を使い、

自分を正しく愛することが、

やりたいことへの近道ですよ。




【理由その2】好きなことを無視している!



うちの相談者さんは、

無事やりたいことを見つけた後、

共通して似た言葉を言われます。



その言葉とは、


「一番怖くて、

 目をそらしたくなるもの…。
 
 それがやりたいことだった。」


というものです。



やりたいことを見つけることで、

一番よく相談されることは、


「自分の好きなこと、

 興味あることがわからない」


ということです。



僕はこういう悩みの相談を

たくさんカウンセリングして、

気付いたことがあります。



それはほぼ全ての人が、

ちょとは興味のあることが、

本当は心の奥底にある。



でも、悲しいことに、

自分でそれに気付くことが

できないということです。



「本当に好きなこと、

 本当にやりたいことを、

 仕事にする。」


それは別の言葉で言うと、

夢を叶えるということ。



でも、夢を叶えるとなると、

とても困難なことに感じます。




「好きなことを仕事にする。

 やりたいことを仕事にする。


 そんなことは、

 一部の限られた特別な運命と

 才能のある人だけのもの…。


 自分みたいな凡人には、

 とても無理な話…。


 ましてやこの歳からでは、

 まわりの人から笑われる…」


そう思ってしまいます。



芸術や音楽、

小説家、映画関係、

ものづくりや職人。


プログラマーや

WEBデザイナー。


癒しの仕事や心理関係、

セラピーにカウンセラー。

教育関係の仕事。


スポーツ関わる仕事や、

自然に関する仕事…。




本当は興味あること、

子供のころ憧れた仕事が、

なにか一つはあるはずです。



でも、大人になると、

興味あること好きなことを、

仕事にするのが怖くなる。



夢を追いかけることが、

怖くなってしまいます。



だって、

夢を実現するには、

かなりの努力が必要です。



何か資格を取ったり、

どこかで下積みをしたり、

時間をかけて勉強したり。



努力しないことには、

好きを仕事にはできません。


しかもそのうえ、

リスクだってあります。



資格を取って下積みをして、

たくさん時間をかけたけども、

好きなことで食べていけない。



場合によっては、

独立開業までしたのに、

それで食べていけなくなる。



それってとても怖くて、

なかなか受け入れられない。



そんな怖いことに、

とても一歩踏み出せない。



そんな苦痛な気持ちは、

誰もが経験することです。



でも、実はそれよりも、

さらに大きな苦痛があります。



それは、


「努力やリスクが怖くて、

 好きを仕事にするのを、

 最初からあきらめている」、


そんな自分の弱さを認めるのが、

もっともっと苦痛なことです。



「誰にも秘密にしてたけど、

 本当は興味ある仕事がある。

 昔から憧れてることがある。



 でも、

 それを認めるのは、

 あまりにも辛い…。



 だって、

 なにも行動してないのに、

 最初からあきらめている…。



 そんな弱い自分の姿を、

 認めることになるから…」



だったら、いっそのこと、

「やりたいことなど一つもない」

無意識的にそう思い込む。



そうやって僕達は、

自分の心を守のです。



そうすれば、

弱い自分も見ずにすむから。



これは、

無意識の防衛機制のひとつ

「否認」という心の働きです。



そしてほとんどの

やりたいことがわからない人は、

この「否認」の状態です。



「むかし憧れていた仕事、

 ちょっとだけ興味がある仕事。


 そういう仕事、

 本当はたった一つだけ、

 思い浮かぶものがある。



 でも、

 好きを仕事にするなんて、

 才能ない自分には無理…。



 ましてこの歳からでは

 好きを仕事にするなんて、

 リスクが大きすぎる。


 もし、失敗したら

 取り返しがつかなくなる…」



そんな不安な気持ちから

僕たちは好きなことから、

目をそらしてしまいます。



そしてせっかくの好きなことを、

心のゴミ箱に入れてしまいます。



そして残念なことに、


「あ~、

 やっぱり自分には、

 やりたいことはないんだ。


 今までと同じような仕事で、

 我慢するだけの人生なんだ…」


となってしまうのです。



そうなる気持ちも、

僕にはとてもよくわかる。


だって僕自身も、

カウンセラーになりたい気持ち、

ずっとごまかしていたから。



でもね。

そんな僕だからこそ伝えたい。



どこかでリスクと向き合い、

やりたいことに挑戦しないと、

永遠にその繰り返しです。



リスクが怖いのは当然。

誰だってリスクは怖い。

年齢だって気にはなる。



そんなことは、

全く恥ずかしがる必要はない。



でも、これからの人生、

好きを仕事にすることに、

一度も挑戦しなかったら…?



自分が歳を取ったときに、

いつか後悔する日がくる。


そのことにもみんな、

うすうす気づいているはず。




無意識が「否認」しても

かまいません。


「一番怖くて、

 目をそらしたくなるもの…。

 それがやりたいことだった。」


すぐにこの言葉を

信じられなくてもかまわない。



でも、

ほんの少しでもいい。

誰にも秘密のままでいい。



本当は憧れがあるけど、

怖くて目をそらしている仕事。

何か思い浮かびませんか?



今頭に思い浮かんだもの。

ぜひ忘れずにいて下さいね。




【理由その3】 定年退職後のことを考えろ!



うちに来る相談者さんは、

若い人が多いと思われがちです。



でも実は、

年配の相談者さんも多いです。



年配の相談者さんには、

ちょっと面白い質問をします。



そして、この質問は、

これは年配の方だけでなく、

若い方にも効果的。



ここではその質問を、

紹介したいと思います。


読むだけではなく、

一緒に考えてくださいね。




「あなたは65歳になりました。


 定年まで勤め上げ、

 しっかり子供も育てた。



 老後の心配もないくらい、

 貯金もしてある。


 そんなあなたが、

 定年した後に残りの人生で、

 なにをやりたいですか?」




飛ばさず、ちゃんと一緒に

考えてくださいね。







どうでしょう?


定年後にやってみたいこと

どんなことでしょうか?



やりたいことを見つける。

それは非常に

チャレンジングなことです。



だって、

やりたいことを仕事にする。


それは、

人生の大きな方向転換です。



そのためには、

たくさん努力やリスクが必要。



そうなると、

失敗への恐怖心も出てくる。



もし失敗してしまったら、

周囲の人に冷ややかな目で

見られるかもしれません。



いや、

失敗するまえから、


「どうせ成功しないのに、

 夢みたいなことをいって…。

 いい歳して何やってるの!


 そんな甘い考えは捨てて、

 現実的に考えなさい…!」


誰かからそう言われるかも。



そう思ってしまうと、

怖くて怖くて仕方がない。



だから、好きなこと、

やってみたいことがあっても、


「そんなのは、現実的に

 無理に決まっている…」、


そんなふうに、

せっかくの好きなことを、

ゴミ箱に捨ててしまいます。



でも、失敗が怖いから、

人から批判されるのが怖いから、

やりたいことから逃げている。



そんな自分自身のことを、

誰だって認めたくはない。



そこで僕達の無意識は、

そんな弱い自分自身のことを、

なかったことにしてしまう。



認めたくない弱い自分と一緒に、

やりたいことも封印してしまう。



これが先ほども説明した、

無意識の防衛機制「否認」。



どれだけ心が強い人でも、

こんな気持ちがあって当然。


人間なんてそんなもの。

弱い自分を認めたくない。

そういうところが必ずある。




でも、

定年した後ならどうでしょう?



しっかり長く勤め上げた。

子供もちゃんと育てた。


老後の心配もないくらい、

お金も十分にある。



趣味に使える余裕も、

勉強するお金も時間も、

必要なだけ十分にある。



やりたいことに挑戦して、

お金にならなくっても、

誰からもバカにされない。



うまくできなくっても、

「まあ、年寄りの趣味だから」、

とまわりの目を気にしない。


そんな状況だったら、

あなたは何をやりたいですか?



この質問をすると、

みなさんいろんなことを

話してくれます。



「小さなお店でも開いてみたい」

「もう一度大学に行ってみたい」

「ゆっくりと創作活動をしたい」

「自然に関することをやりたい」



意外かもしれないけど、

若い人より年配の人のほうが、

やりたいことを見つけやすい。



それはやはり、

お金や人からの批判など、

恐怖心が少ないから。



もっというと、

リアルに死が迫っている。

それも大きな要因です。



「自分の寿命だって、

 後20年ちょっとだろう。


 しかも、

 元気でいられるのは、

 10年くらいかもしれない。


 いまさら人目など、

 気にしてどうなるものか。


 やりたいことをやらないと、

 本当に後悔してしまう…!」


本気でそう感じていると、

やりたいことを見つけるのも、

覚悟が違うのでしょう。




だから僕達も、

ほんの少しだけでいい。

想像上だけでもいい



やりたいことを見つけるため、

恐怖心を捨てて考えて欲しい。



いまよりもう一段階、

覚悟を決めて考えて欲しい。




さて、

もう一度だけ聞きますね。



「あなたは65歳になりました。


 定年まで勤め上げ、

 しっかり子供も育てた。



 老後の心配もないくらい、

 貯金もしてある。


 そんなあなたが、

 定年した後に残りの人生で、

 なにをやりたいですか?」



その好きなこと、

やってみたいこと。


定年後まで置いとくのは、

もったいないんじゃないですか?



僕たちもいつかは必ず死にます。



死ぬ時に病院のベッドの上で、


「たった一度の人生、

 本当にやりたいことに、

 挑戦すればよかった…。


 たとえ失敗しても、

 きっとその方が、

 充実した人生だった…」 


やっぱりそんな後悔は、

したくないですからね。



               

           おわり。



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