「大樹」のやる気管理術


「大樹」のやる気管理術

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とある村に、

大樹の物語があります。



この大樹の物語が、

なかなか面白くて興味深いです。



そしてこの大樹の物語は、

やる気・モチベーションにも、

大きなヒントになっています。



というわけで今回は、

「大樹」のやる気を出す方法です。



今回はちょっと長いですが、

とても大切な話ですよ!!





□小さな種が大きくなる!!



ある大樹に関する、

こんな物語があります。



それでは、

さっそく紹介しますね。



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お釈迦様が旅をしている途中、

静かで綺麗な村がありました。


村の入り口には、

ものすごく大きい木がありました。



何百年もたっているだろうその木は、

枝を四方八方にはり広げていました。


その大きな木の木陰は、

5百台の馬車を入れてもあまるくらい、

とても大きく広い物でした。




お釈迦様はその木の木陰で、

休憩して村に入っていきました。




すると背の高い女の人が、

お釈迦様に気付きました。


「こんな立派なお坊さんが、

 この村に来てくださるなんて、

 なんて嬉しいことでしょう。



 私は貧しいので、

 なにも差し上げられません。


 でも、このカゴの中に、

 麦こがしが入っています。



 こんなものですみませんが、

 お受け取りください。」



するとお釈迦様は、

にっこりと微笑まれました。



お弟子さんが質問します。



「お釈迦様。

 なぜ、微笑まれたのですか?」


「あの女の人の贈り物は、

 とても心がこもっていただろう。


 そういう贈り物ができる人は、

 きっと悟りを開けるに違いない。

 そう思うとうれしくなったのだよ。」




この話は村中の人々に、

伝わりました。



ところが、その女の人の夫は、

ものすごく怒ってしまい、

お釈迦様のところに来ました。




「おい!

 お前はわしの妻から、

 麦こがしをもらったのか!?」


「ああ、もらったよ。」


「それで、お前は、

 妻に悟りを開けるといったのか!!」


「ああ、その通りだよ。」


「この大ウソつきめ!!

 お前は麦こがしが欲しいから、

 そんなウソで妻をだましたんだろう!!


 そんな少しばかりの麦こがしで、

 悟りを開けるわけがないだろ!!!」



男は顔を真っ赤にして、

怒ります。


でも、お釈迦様は静かに、

2,3度うなずいて言います。



「なれそうなはずがないのに、

 なれるのだよ」


「どうしてじゃ!?」


「私はね、

 この村の入り口にある、

 大樹を見てびっくりした。


 あれは本当に大きいね。

 インドで一番の大樹だろう」



「あれはこの村の誇りだ。

 村の者みんなが、

 木陰に入れるほど大きい。


 インドで一番どころか、

 世界一の大樹かもしれん」



「そうかもしれんね。

 するとあの大樹の種は、

 よっぽど大きいのだろうね。


 ひきうすぐらいあるのかな。

 それとも牛桶くらいかな。


 そんな大きな種だと、

 種をまく場所も、

 よほど広いところなのかな。」



男はあわてて、

首をふっていいます。



「いやいや、

 そんな大きくはないさ。

 けしつぶの四分の一くらいだ。」



お釈迦様はいいます。



「なに!?

 けしつぶの四分の一!?


 そんな小さな種から、

 どうしてあんな大きな木が、

 生えるのか?


 そんなこと、

 誰も信じはしないよ。」



「誰も信じなくとも、

 私はこの目でちゃんと見たんだ。


 それに、どんな小さな種でも、

 いい気候に肥えた土地にまき、

 程よい太陽と雨に恵まれたら、

 どんどん大きく育つんだ。


 そんなこと、

 決まりきったことだろう!」



「そうだ、その通り。

 私の答えは、

 お前が言ってくれてる。


 麦こがしをくれることは、

 小さな善い行いかもしれない。


 だが、その小さな種が、

 太陽や雨に恵まれぐんぐん伸び、

 悟りにつながる大きなことになる。


 どうだ、わかったかね。

 私は、けっして、

 嘘などついてないのだよ。」



男は納得して、

目を輝かせながら、

お釈迦様の弟子になりました。



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さて、正直、

仏教の悟りなんてこと、

僕にはよくわかりません。



でも、

どんな大きな木でも、

最初は小さな種。



そこから出た芽が、

太陽や雨に恵まれることで、

どんどんと大きな木に育つ。




これはすべてに通じる、

一つの真実だと思います。




そしてこれは、

やる気の出し方にも、

同じことがいえます。




どれだけ偉大な仕事をした人も、

最初は小さな種にすぎません。




最初は、

「ちょっとやってみようか」、

そんな程度の小さな種。



芽が出るかどうか、

結果が出るかどうかなんて、

誰にもわかりません。



その小さな種が芽を出すかどうか、

大きな木に育っていくかどうか。



それは自分が、自分自身に、

太陽と雨という恵みを、

与え続けられるかどうか。



そこにかかっているのでしょう。




太陽と雨を与えるというのは、

自分を磨くということかと、

僕は感じるのです。



そして自分自身という種に、

太陽と雨を与えられるのは、

自分しかいないのでしょう。



どれだけ小さくてもいいから、

自分を磨く努力をしなければ、

芽が出ることはないのです。




もちろん、

芽が出ない種もある。



芽が出ても、

枯れることもある。




それも事実でしょう。




それでも、

まかない種は芽が出ない。


太陽と雨を与えなければ、

必ず芽は枯れてしまう。




その事実も、

やはり、真実なのです。




「芽が出ないかもしれない…」

「枯れてしまうかもしれない…」



そう思って種もまかずに、

太陽と雨で自分を磨かなければ、

永遠に大樹にはなりません。




だからまずは、

ちょっとやってみたい。


そんな程度の小さな種を、

まいてみませんか?




大切に太陽と雨を与え続けて、

自分自身を磨いていけば、

大樹になるかもしれませんよ。


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今回のポイント
★最初は小さなやる気でいい!!

★やる気を大事に育てよう!!


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