・あなたが一番嫉妬するのは?
こんにちは。
公認心理師の中越です。
天職を見つけるための質問。
3日目はこちらです。
「あなたにとって、嫉妬の炎が一番燃え上がるのは、どんなときですか?」
これって本当に、嫌な質問だと思います。
自分の嫉妬心なんて、誰も見つめたくないもの。
でも、嫉妬心と向き合うと、自分が本当に欲しいものを気づかせてくれます。
しかも、そこで気づくのは、無意識的に実現可能だと自分がどこかで感じるものです。
なぜなら100%絶対に無理と思うほど現実感のないものには、人間は嫉妬すらしません。
たとえば、お金持ちに嫉妬するといっても、「アラブの石油王やビル・ゲイツに嫉妬する」。
そんな人はまずいません。
本当に嫉妬の炎が燃えるのは、自分よりちょっと上の人です。
着実な努力と、ちょっとの運で到達可能なレベルの人に、僕たちは嫉妬します。
僕自身は会社員だったころ、やりがいを持って働いている人に、嫉妬しました。
同じように会社員をしていても、嫌な気持ちでダラダラ働いていた僕。
そんな僕にとっては、夢や目標を持っている人がキラキラしてまぶしかったのです。
情けないことに、僕はその嫉妬心から、「夢みたいなこといって、どうせ口だけで終わるさ」と、皮肉を言ってました。
特に学生時代に自分が一度あきらめた、心理職の道に進んでいる人には、強く嫉妬しました。
嫉妬どころかまぶしすぎてもう目を向けられもしない。
その中でも大学院に進学する人に、嫉妬していました。
「あんな人達は、ただ学校の勉強ができただけ。
別にカウンセラーとして、僕より適性があるわけじゃない。
人の心がわかるわけじゃない。
それにもう僕は、カウンセラーなんて興味ないし…」
そうやって自分をごまかし、陰で他人を妬んでました。
いま思い出しても嫉妬というのは、カッコいいものではないですね。
「素直に羨ましいと認めていれば、もっと早くやりたいことが見つかっていたのに」
今になっては、そう思えます。
でも、働きながら心理学を学び、カウンセラーで独立できてから、そんな嫉妬心はなくなりました。
いまでも海外で心理学を勉強してきた人を見ると、
「すごいな~。僕の知らないこともいっぱい知っているんだろうな~」
とは思います。
でも、嫉妬心は出てきません。
「その人のことは純粋にすごいと思うけど、自分は自分でそれなりに満足できているから、まあいいか〜」
そう思えます。
それを考えると、僕が本当に欲しかったのは大学院卒という学歴や立派な資格ではなく、
「カウンセラーとして、食べていけるとこと」
だったのでしょう。
そして、カウンセラーとして食べていくことに対して、
「決して簡単ではないけど、人生をかけて努力すれば、自分にだって可能性は完全にゼロじゃないはず…」。
心の奥のどこかで、そう感じてたのでしょう。
だから僕は、嫉妬してたのです。
「100%絶対に無理」。
心の底から、不可能だと思う物事には、嫉妬心すら出てこないのです。
嫉妬をするということは、何かしら心の奥底では、可能性を感じてるはず。
だから、自分の嫉妬心と向き合うと、いろんなことに気づけます。
これって、仕事以外でも同じ。
「私の嫉妬心が燃えるのは、恋人と幸せそうに写ってるSNSの同級生の写真だ…」。
そんな自分の嫉妬心に気がついて、「ああ、今の私はキャリアより、プライベートを充実させたかったんだ」。
そんなふうに内省する人もいます。
嫉妬心というのは、向き合うのがしんどい感情です。
自分の中のドロドロした部分に、目を向けなければなりません。
でも、その分自分にとって大切なことを、気づかせてくれます。
だから、もう一度考えてみましょう。
「あなたにとって、嫉妬の炎が一番燃え上がるのは、どんなときですか?」
ぜひ自分自身の胸に、問いかけてみて下さい。
自分が本当にやりたいこと。
嫉妬の炎の中に隠れていませんか?
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