一番気になる質問/中越の本音の本音

一番気になる質問/中越の本音の本音

はじめまして。

カウンセラーの中越です。



みんなが僕に一番、

質問したいこと。



「天職探し心理学、

 やりたいことを仕事に。


 そんなこと言ってるけど…


 中越さん自身って、

 本当にいまの仕事で、

 幸せなんですか?」



この質問に答えるのは、

僕もすごく勇気がいります。


でも、

思い切り真っ正面から、

これを本音で書いてみます。




やりたいことを仕事にして本当に幸せですか?




「中越さん自身は、

 好きなことを仕事にして、

 本当に幸せといえます?」



「中越さんだって、

 仕事がしんどくなること、

 本当はあるんじゃないの?」




実際のカウンセリングで、

これを聞く人がおられます。



正直いうと、


「おお…!

 直球な質問が来たな」


と思います。



でも、この質問って、

本当はどの相談者さんも、

一度は訊いてみたいはず。



「本音を聞いてみたい」、

ってやつですよね。



さて、

「天職探し心理学と言ってる、

 僕は仕事で本当に幸せなか?」。




ここから本当に正直に、

本音で書いていきます。



僕は一応、好きなことを、

自分の好きなやり方でやり、

生活を成り立たせてます。



独立して10年以上、

本も何冊も書いているし、

メディアの取材も毎年ある。



世間の人は僕のことを、


「仕事で成功をした人」、

「キラキラしている人」、


と思う人もいるようです。




ところが僕自身は、

一生安泰と思ったことは、

たった一度もありません。



むしろ、

僕の心の中は真逆です。



いつも焦りや不安が、

僕の心の中にありました。



「天職探し心理学。

 そんなこといってる僕が、

 食べていけなくなったら、

 すっごいカッコ悪い…」


そんな気持ちもあります。



もっとストレートに、

お金、収入に関することで、

人を羨むこともあります。



本を書いてメディアにでても、

そんなに儲かる仕事ではない。


カウンセラーってそんなもの。

しかも、不安定な自営業。



「もっと僕に収入があれば…」、

そういう情けない気持ちも、

やっぱり何度か味わってます。



だから、お金持ちを見ると、

なんかイライラしたりする。

妬みや嫉妬を感じもする。



そんな自分に気づき、

もっと嫌な気持ちになる。



仕事やお金だけでなく、

プライベートも同じです。

決してバラ色ではありません。



だから、

同年代で子供を育てて、

立派な家を建て老後も安泰。



そんな友人を見たときは、

心からすごいと思うし、

その努力を尊敬もします。



でも同時に、

やっぱりどこか嫉妬をする。

そんな気持ちも出てきます。



幸せそうな家族写真ほど、

僕の心を揺さぶります。



友人の幸福は、

タバコより体に悪い。

それが僕の健康論です。




実際の僕自身は、

「仕事で成功をした人」、

「キラキラしている人」。

とはかなり違います。




この10年間、

仕事もプライベートも、


「いま本当に辛い…。

 これはマジでヤバい。

 もう神に祈るしかない」



比喩ではなく文字通りに、

神様に祈るしかできない。


そんなことが、

何度もありました。



「何度か」ではなく、

「何度も」あったのです。



つまり、

どちらかといえば僕も、

迷える子羊の側なのです。



自分の先生のところに、

僕自身がカウンセリングを、

受けに行くこともあります。



これは決して苦労自慢でなく、

実際の僕と世間のイメージが、

ずいぶんズレているのです。



このズレを修正しないと、

「天職につけばバラ色の生活」、

と間違った幻想を追いかける。



それが嫌なので、

わざわざマイナスイメージを、

ここで書いています。


(本を出したりすると、
 幸せそうなイメージばかりが、
 大きくなってしまいます)




さて、

それを理解してもらった上で、

最初の質問に戻ります。




「中越さん自身は、

 好きなことを仕事にして、

 本当に幸せなんですか?」



「中越さんだって、

 仕事がしんどくなること、

 本当はあるんじゃないの?」



そう質問されたときに、

僕はしばらく黙って考えて、

こう答えたことがあります。




「僕が本当に幸せか?

 まだ僕にもわかりません。


 僕が死ぬ瞬間まで、

 わからないことかもしれない。


 正直なところ、

 不安や焦り、困りごと。

 それもたくさんあります。



 決して楽な仕事でないし、

 バラ色な生活でもない。


 悩みが続く日には、

 「他の仕事を選んでたら、

 もっと楽ができたのかな…」

 なんて思うこともあります。



 ただ、それでも僕は、

 もう一度生まれ変わっても、

 カウンセラーになると思います。


 たぶん、そこだけは、

 間違いがないと思います」




哲学者のニーチェは、

こんな質問をしたそうです。


「今の人生と寸分違わない、

 まったく同じ人生が何千回、

 何万回と繰り返されるとして、


 それでもあなたは

 『もう一度この人生を生きたい』

 と思えますか」



正直、

営業マンの頃の僕は、


「もし生まれ変わって、

 今と同じ仕事だなんて、

 絶対に嫌だ…!」


と即答していました。



でも、今の仕事は、

少し考えてからでも、



「いろいろ悩みもあるけど、

 もし生まれ変わっても、

 もう一度同じ仕事をしたい」



そう思うことができる。



これを幸福と呼ぶのか?

これを天職と呼ぶのか?



これはその人の価値観で、

大きく変わるかもしれない。


絶対的な答えなど、

存在しない問題でしょう。



でも、僕にとっては、


「決してバラ色ではない。

 正直、大変なことも多い。


 でも、

 もし生まれ変わっても、

 また同じ仕事をしたい」


そう思える仕事に就けたのは、

本当にうれしく思っています。



この考え方に共感できる人は、

きっとこのサイトが役立つはず。


きっとメールセミナーやブログ、

カウンセリングも役立つと思います!



※似顔絵を描いていただきました。
実は写真を撮られるのが苦手でして…。いつも顔がこわばってしまいます。
イラストで僕の雰囲気が伝われば幸いです~。

イラスト by やすこ