意外にも予約が取れない独立開業カウンセラーにはならない方がいい理由






こんにちは。

カウンセラーの中越です。



今回は、

自戒の念も込めて書きます。


なんというか、

もう反省文に近いです。



カウンセラーになって、

独立開業をしたら、


「一度くらいは、

 予約が取れないカウンセラーに、

 なってみたい…!!」


と思う人が多いです。



実際、


「私も中越さんみたいに、

 予約が取れないカウンセラーに、

 なりたいんです!!」


といわれることがあります。




でも、意外にも、

予約が取れないカウンセラーには、

ならない方がいいです。



少なくとも、

僕自身の経験では、


「数ヶ月先まで、

 予約が埋まっている」


こういう状況は、

デメリットの方が大きいと、

痛烈に感じています。



もちろん、

独立開業するわけですから、

忙しいのはうれしいこと。



相談者さんが全くいないより、

まだマシではあります。



ところが、それでも本当に、

予約が取れないカウンセラーは、

意外なデメリットがあるのです。




□どんなときに予約が取れなくなるか




まずそもそも、

予約が取れなくなる状況とは、

どんな状況の時でしょうか?



僕自身の場合だと、


1,シンプルにたくさん予約が入る。


2,本を書いたりセミナーをしたり、

  カウンセリング以外の仕事が、

  たくさん入っている。


3,けが、病気はもちろん、

  プライベードな用事があり、

  予約が取れなくなる。



僕の場合は、この3つです。



多くの場合は、

1と2が重なることです。



これは正直、

オーバーワークな状態です。



独立して働いていると、


「一度、仕事を断ると、

 チャンスがなくなるかも…」


そんな不安がつきまといます。



だからどうしても、

仕事を抱え込みやすくなります。



仕事を断る勇気、

これがなかなか持てません。



本やセミナーでなくとも、

知人からコラボを持ちかけられ、

なんとなく断れない…。



そうしているうちに、

オーバーワークになっちゃって、

本業に支障が出てくる。



こういうケースは、

本当に誰もが経験します。




そして、

意外とやっかいなのが、

3番目のやつです。



カウンセラーだって、

けがや病気はします。



それに、

身内の不幸もあれば、

結婚、出産、育児、離婚、介護。

親が死ねば相続問題も起きます。



生きていれば年齢に応じて、

いろんなことが起きます。



そういうときって、

休まざるを得ないですよね。



僕はこの3つ全部重なり、

地獄を見たことがあります。




□先を見越した日程管理ができてない



こういう状況に陥るのは、

日程管理ができてないからです。



特に、


「突発的な事態のために、

 余裕を持って日程を組む」


これができていないのです。



(書いていて本当に耳が痛い。
 自分のダメなとこを書くのは、
 本当にツラいですね…)



独立自営業のカウンセラーは、

できるだけ予約を埋めたいです。



生活費がかかってるのですから、

当然のことです。



でも、1~3年もあれば、

1回くらいは突発的な事態が、

必ず起きます。



だって、3年って、

1,095日ですよ。



確率上、

何も事件が起きないのは、

1000分の1以下。



0,1%以下です。



だから、

1度や2度くらいは、

なにか事件が起きます。



もちろん、

悪い事件だけでなく、

良い事件も起きます。



意外なところから、

取材の申し込みが来たり。



意外なところから、

講座の申し込みが来たり。



こういうのって、

うれしいことだけれど、

意外と時間がかかります。



普段から

講座メインのカウンセラーは、

まだ大丈夫でしょう。



でも、

普段はカウンセリングメイン。



そういう、

僕みたいなタイプのところに、

講座の依頼が来ると大変です。



なにしろ、

一から資料を作るのです。

リハーサルだってします。



出版の依頼もうれしいけど、

こっちはもっと大変です。



なにしろ、

10万字近い文章を、

商業レベルで書き上げる。



何度も何度も見直して、

何度も何度も書き直す。



普段のカウンセリングをして、

これらの業務もこなしていくと、

間違いなく体を壊します。



そうすると、

余計に予約が取れなくなり、

悪循環になります。




独立開業カウンセラーは、

基本、代打がきかない仕事。



ほぼ全ての業務を、

自分でやる必要があります。


(これは守秘義務のためで、
 他の業種と違うところですね)



だから、


「突発的な事態のために、

 余裕を持って日程を組む」


これを徹底しないと、

追い込まれるわけです。



うちが1日3件限定なのは、

実はこれが理由なのです。




□実は相談者さんにとって迷惑




自分がしんどいだけなら、

我慢すればいいだけです。



でも、それだけでなく、

相談者さんにとっても、

迷惑なことなんです。



ずっと昔から、

来てくれている相談者さん。


そういう相談者さんに、

とてもつらい出来事が起きた。



そういうときに、

予約を取れなくなるのは、

本当に心苦しいことです。



(というか、
 これを書いている今も、
 予約が取れない日が続いていて、
 申し訳ない気持ちでいっぱい…)



僕の場合は、

何度も来てくれてる人には、


「予約フォームが×でも、

 直接、メールしてください。

 できる限り日程調整します」


と伝えるようにしています。



実際、

予備の日程を作っています。



ただ、

それでも多くの人が気を遣い、

予約を遠慮しています。



長いつきあいになると、

相談者さんの方も、

こちらを心配してくれます。



うれしいことだけど、

やっぱりなんとなく、

申し訳ないですね。



カウンセラーになりたい人って、

基本、人の役に立ちたい人です。



そういう人にとっては、

苦しい状況の相談者さんを断る。

それはかなり心苦しいです。



たぶん、

僕だけじゃないはずです。



相談者さんというのは、


「今すごくしんどいから、

 カウンセリングを受けたい…」


そう思って予約をします。



そんなときに、

何ヶ月も先まで予約が取れない。



それって、

相談者さんの立場に立つと、

かなりツラいことです。



(これは自分自身が、
 クライエント経験があると、
 とてもよくわかるはずです)



それを考えると、

やっぱり予約が取れないのは、

相談者さん目線で考えると、

良いこととはいえませんよね。



自分がお腹が痛いときに、

病院に電話をしたら、


「次の診察は2ヶ月後です」


なんていわれたら…。

すっごくツラいですもんね。




□遠い予約はキャンセルが多い




最後に、

これも意外なデメリットです。



予約が取りにくい状況になると、

自然と何ヶ月も先の予約を、

取ることになります。



ただ、僕の経験上、

1~2ヶ月先の予約は、

キャンセルが多いです。



これは当たり前のことで、


「急に出張が入った」

「どうしても休めなくなった」

「大事な会議が入った」


そういうことが起きます。



自分がサラリーマンの時も、

そういうことはよくあったので、

当たり前のことだと思います。



ましてや2ヶ月先の予定なんて、

変わっても仕方ありません。



「その日は、

 カウンセリングに行くので、

 出張はいけません」



そんなこといえる会社員は、

まず日本にいないでしょう。



会社員だけでなく、

小さい子供がいる家庭など、

予定はころころ変わります。



だから、

1~2ヶ月先の予約は、

キャンセルや日程変更が多い。



どうしてもそうなります。




そして、

スケジュールの変更というのは、

予想以上に手間がかかります。



これが本当に、

意外と時間がかかるのです。



カウンセラー自身、

忙しいから予約が取れない。



そこにスケジュール変更で、

余計に仕事が増えてしまう。



こうなるとまた悪循環。

永遠に抜け出せません。



こうなると本当に大変で、

カウンセラーも、

ストレスもマックスです。




□予想以上に余裕を持った日程が大事




ずいぶん長くなりましたが、

なにを言いたいかというと、



「かなり余裕を持った日程で、

 仕事を組んでいくことが大事」

ということです。



実は、

予約が取れないカウンセラーは、


「人気があるのではなくて、

 スケジュール管理ができてない」


そういうことも多いと思います。



ぶっちゃけていうと、

大部分がそうだと思います。



本当に良いカウンセラーは、


「ちゃんと予約が取れるように、

 しっかりと余裕を持って、

 スケジュール管理をしている」


僕はこれが正解だと思います。




まあ、

そういっている僕自身が、

ちっともできていません。



だから、

最初に書いたとおり、

自戒の念と反省文なのです。



そして、

言い訳じゃないけど、

ほとんどの人ができません。



カウンセラーの場合、

スケジュール管理って、

それくらい難しいのです。



手を抜けない仕事で、

なおかつ代打がいないので、

どうしてもそうなります。



カウンセラーだって人間で、

突発的な事態は起きます。



だから、

この辺りは努力目標。



それくらい気楽に考えるのが、

ちょうどいいのでしょうね。



みなさんも、

なにとぞ無理をしないように。



僕みたいにならないように、

気をつけてくださいね~。