やる気にとって完璧主義は悪くない!


好きを仕事にする11のやる気管理術(9)

やる気にとって完璧主義は悪くない!

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今回、僕は、

反発したいことがあります。



それは、

「完璧主義は悪いこと」、

みたいな風潮です。



「完璧主義だから、

 無理しちゃうのよ!」

なんて言われることも。



でも、本当に、

「完璧主義は悪いこと」、

なのでしょうか?



むしろ、

「完璧主義の良い所」にも、

もっと目を向けるべき。



完璧主義は、

悪いことじゃない。




そう感じる理由を、

今回はお話しします。



というわけで今回は、

「完璧主義者のやる気管理術」です。




□自分に合ってるならそれでいい!!




最近、

「完璧主義は良くない」。



そんな言葉をよく聞きます。




「完璧主義の人は、

 完璧でないと納得できず、

 自分自身を苦しめる」



「完璧主義の人は、

 他人の失敗をゆるせない。

 だから、人間関係が下手」



「完璧主義の人は、

 仕事に完璧を求めすぎて、

 逆に効率が悪い」




そういわれることが、

多いです。




完璧主義者は、


「他人の評価を気にしすぎて、

 逆に評価を下げてしまう」


といわれています。




確かに、

極端な完璧主義では、

生きていくのがしんどくなる。



自分にも他人に対しても、

ハードルが高くなりすぎて、

しんどくなってしまう。




その結果、逆に、

うまく結果が出なくなる。



完璧にできないのなら、

いっそのこと辞めてしまえと、

諦めてしまうこともある。




そういうところは、

あるかもしれません。




でも、僕は普段、

カウンセリングをしていて、

感じることがあります。




それは、


「完璧主義の人の多くが、

 もの作りや芸術関係、

 研究職などを目指す、

 職人気質の人が多い」


ということです。




職人気質なだけに、


「一般的なサラリーマンに、

 自分は向いてないのかも」


そう感じてる人も多いです。




よく考えてみると、

もの作りや芸術関係、研究職。



こういう仕事って、

多少は完璧主義の方が、

良い結果を残せると思います。




「この彫刻、

 ちょっと失敗したけど、

 まあ、いいか~」


ミケランジェロはそんなこと、

絶対言わないと思います。




「もの作りなんて商売、

 効率よく作って、

 売れりゃいいんだよ」


そんな伝統工芸の職人さんは、

やっぱり違和感があります。




「この薬の実験データ、

 ちょっと間違ってるけど、

 まあいいか」


そんな研究員が作った薬、

絶対に飲みたくありません。




ジブリ作品は、

納期が遅いことで有名ですが、

高クオリティを維持するために、

徹底して納得いくまで、

作り込んでいるから。



いい仕事をするには、

そんな姿勢が大事なんだなと、

僕は感じます。




こういう人たちに、


「収入、実績のためには、

 ある程度、適当でないと…」


これでは逆に、

やる気がなくなってしまう。



むしろ、それ以前の問題で、

そもそもやる気になれない。




本当は、

完璧主義というのも、

優れた性質なのでしょう。





完璧主義の人は、

「他人の評価を気にしすぎて、

 逆にうまくいかなくなる」

といわれます。




でも、僕は、

カウンセリングをしていて、

違う部分を感じます。



それは完璧主義の人の持つ、


「いいものを創りたい。

 もっといい仕事をしたい。

 納得いくまでやり遂げたい」


そういう尊い気持ちです。




完璧主義の人たちは、

他人の評価のためだけでなく、


「自分が納得いく仕事をしたい」


そういう気持ちも、

かなり大きい。



そして、

そういう気持ちがあるから、

いい仕事ができる。



もっとこの事実にも、

しっかりと目を向けるべき。

僕はそう感じるのです。





仕事、人間関係、恋愛。

そういうことで悩んでいるとき、


「あなたは完璧主義だから、

 うまくいかないのよ。


 白黒だけで判断せず、

 グレーもあっていいのよ」


それはもっともらしい、

正論に聞こえます。




でも、その正論は、

悩んでいる本人にとって、

自分を責める材料になってしまう。




「完璧主義はダメなんだ。

 自分の性格に問題があるんだ…。


 この性格を変えなければ、

 なにをやっても、

 自分はうまくいかないんだ…」




こうやって自分を責めて、

落ち込んでしまう。



それを考えると、

完璧主義というのが理由で

やる気が出なくなるのではありません。



完璧主義を理由に、

自分を責めてしまうから、

やる気が出なくなるのです。




そして、そのせいで、


「いいものを創りたい。

 もっといい仕事をしたい。

 納得いくまでやり遂げたい」


そういう気持ちすら、

否定することになる。




完璧主義なことは、

ダメなことではありません。



完璧主義は、

一つの個性です。



個性というものは、

どんなものであったとしても、

長所もあれば短所もある。




完璧主義というのは、

使いこなすのが難しい、

そんな個性かもしれない。



完璧主義の個性にあった、

働く環境も必要になる。




でも、うまくつかいこなせば、

非常にいい仕事を成し遂げる、

素晴らしい側面もあります。




完璧主義は、

一つの個性なのです。



自分の完璧主義を、

個性として発揮できる方法。



そういうがんばり方を、

考えてみる。




個性を発揮できる環境を、

自分自身で作るため、

独立も視野に入れて考える。




それもひとつの、

やる気管理術ですよ。



自分の個性を活かす、

そんな自分のがんばり方を、

作っていけるといいですね。



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今回のポイント
★やる気に完璧主義は悪くない!!

★自分の個性を否定しない!!


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