「責めない」のやる気管理術
「なによりも行動が大事!」
「行動しないとはじまらない!」
世間ではよくそういいますし、
僕自身もよくそう書きます。
でも、実は僕、
この「行動しろ!」という言葉に、
違和感も感じています。
さて、
「行動しろ!」という言葉に、
僕が感じる違和感とは?
そして、
行動できないのであれば、
一体どうすればいいのか?
というわけで今回は、
「責めない」のやる気の出し方です。
□人生、動けないときもある!!
「なによりまず行動しないと!
うじうじ悩んでても、
何も変わらないんだから…!」
世間ではよくそういうし、
僕も行動しようという文章を、
たくさん書いてきました。
小さくてもいいから、
なにか行動してみることは、
確かに自分の人生を変えていく。
それは心理学的にも、
理にかなっていることです。
でも、実は僕自身は、
「行動しろ!」という言葉に、
少し違和感を感じています。
だって、僕自身、
どうしてもやる気が出ないとき。
特に深く悩んでいる時。
「小さなことでいいから、
なにか行動してみろよ!
動かなきゃ変わらないよ!」
そういわれたところで、
それは頭でわかっていても、
なにも行動できなかったのです。
というのも心理学では、
長い人生、うじうじ悩むだけで、
何も行動できない期間が存在する。
そんな何も行動できない期間を、
一定の期間、過ごさなければ、
人は精神的に成長できない。
そんな考え方があるのです。
これを心理学者ブリッジズは、
「ニュートラルゾーン」といいました。
人間が精神的に成長し、
生き方や行動を大きく変えるには、
とても大きなエネルギーが必要です。
そんな大きなエネルギーを出すには、
しっかり力を貯めなきゃいけない。
おそらく僕たち人間は、
何も行動できないでいる時期に、
無意識的に力を貯めているのでしょう。
そう考えてみると、
うじうじ行動できないことも、
意味があるのかもしれない。
やる気が出ないときというのは、
力を蓄えているのかもしれない。
だから、
「私は悩んでばかりいて、
結局、なにも行動できていない…」
そんなふうに自分を責める必要は、
なに一つないのです。
むしろ、自分を責めて、
気持ちが落ち込んでしまっては、
さらに行動できなくなる。
何より大切なことは、
どんな時も、
自分を責めないこと。
冬に咲く椿の花は、
一足先にひまわりが咲いても、
けっして自分を責めたりしません。
もし椿の花が自分を責めて、
無理して夏に花開こうとしたら、
きっとそのつぼみは枯れてしまう。
早く咲くひまわりも、
少し遅れて咲く椿の花も、
その価値は何も変わりません。
ただ、咲くべきタイミングが、
花によって違うだけなのです。
そしてそれは、
僕たち人間も同じです。
20代前半のころの僕は、
行動しろといわれたところで、
何一つ動けませんでした。
その間、やはり、
動けない自分を責めました。
でも、うじうじ悩む時期をすごし、
20代後半になってくると、
自然と少し行動しはじめました。
あの時、無理矢理に、
「早く行動しろよ!
動かないからダメなんだよ!」
そんなふうに責められていたら、
もっと落ち込んで動けなかった。
もし、いま、あなたが、
なにか行動できるのであれば、
行動したほうがいいでしょう。
でも、もし、あなたが、
どうしても行動できないなら、
無理して行動する必要はない。
ましてや、
「行動できない自分はダメだ…」と、
自分を責める必要はありません。
今はあせらず、じっくり力を蓄え、
自分が咲くべきタイミングを、
ゆっくりと待てばいい。
早く咲いても遅く咲いても、
価値は変わらないのですからね。
何よりも大切なことは、
行動できないからといって、
自分責めないこと。
これだけは絶対に、
忘れないでくださいね。
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今回のポイント
★動けない自分を責めない!!
★動けないのは休憩の合図!!
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