事例8「魂のサクソフォン」

事例8「魂のサクソフォン」

天職探しカウンセリング事例集
事例8 「魂のサクソフォン」

前




今回、紹介させてもらうのは、

33歳の男性Oさんです。



Oさんから初めてのメールは、

下記のようなものでした。



なお、事例紹介の中では、
個人情報保護のために、
多少、手を加えてあります。



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中越様
突然のメールを失礼いたします。私はOと申します。


私は大学生のころから
「自分はどういう職業につけば良いのか」という疑問を常に抱き続け、
それを見つけることができず(努力をせず)、
今はサラリーマンをしています。

でも、自分の性格に向いておらず、向上心が湧かないため、
会社からはお荷物のように扱われています。


これまでに大学の就職課、公的機関、さらに人材紹介会社などで
自己分析をしてきましたが、私に向いている仕事、
前向きな気持ちで取り組める仕事がわかりません。


何が良いのかわからない、
何をすればよいのかわからないと思い続け、

「結局もう手遅れなんだ、
今の仕事で頑張れないと、他の仕事に就いても、
同じことの繰り返しなんだ」

と自信のないまま今の仕事を
ダラダラ続けてしまうという悪循環に陥っています。


何らかの方法でカウンセリングを受けるなどして、
自分の人生に道筋をつけたいと思います。

厚かましいとは思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。


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このメールを読ませていただくと、

相当に深刻な相談に感じます。


学生のころからの悩みですから、

10年以上の悩みです。



また、自分を責めてしまう気持ち、

良い方向へ向かう希望が持てない気持ち、

それがとても伝わってきます。



しかも、かなり遠方の相談者のため、

初回の僕との日程調整が、

うまくいかなかったのですが、

後日、こんな返信が来ました。


「先日はせっかく日程を調整して下さるというのに、
 無下に断ってしまいました。

 後から私もその他大勢の人たちのように、
 変わることから逃げているだけなんだと思い、
 情けなくなりました。」



自分を責める気持ちがかなり強く、

やはり深刻な相談に感じます。



ですが、別の見方をすると、

「逃げている自分を認められる強さ」、

「自分から変わろうとする意志」、

そういう強さも同時に感じました。




実際お会いするまでのメールでは、

「どこの会社のお荷物になる」という表現が、

何度かありました。



でも、実際お会いしたOさんの第一印象は、

線は細いけれども、まじめで誠実な感じ。


どこの会社でもお荷物になるような印象は、

僕は全然感じませんでした。




カウンセリングが始まると、

就職してからいままでの経緯を、

お話ししていただけました。



「大学卒業のとき、就職氷河期で、

 あまりいい会社に就職できずに、

 今の業界に入ったんです。


 でも、大卒のやる仕事ではありません。


 面接のときにやる気があるといえば、

 誰でも受かってしまう会社です。


 だから、働き始めても、

 辞めていく人がものすごく多いです。


 その会社ではいつも罵倒されていて、

 君は仕事をなめているだとか、

 行き当たりばったりの人生だとか、

 そんな気持ちでこの仕事をしてほしくないと、

 いつも相当にきつくいわれました。


 本当に苦しくて辛くて、

 その会社を辞めることにしたのですが、

 結局、同じ業界の今の会社に就職しました。


 でも、今の会社でも同じで、

 会社のお荷物のように扱われて、

 この仕事に向いていないと、

 いつも罵倒されてます。」



ここでは、

はっきりと苦悶の表情が見える程、

本当に苦しそうに話します。


今まで10年もの間、

職場で罵倒されてきたのですから、

当然の苦悩だと思います。



また、その業界の特徴として、

かなり荒っぽい人が多いようです。


これは上司などからの指導とはいえ、

罵倒する言葉を浴びせ続けることからも、

よくわかります。




「ものすごくスピードが求められるのですが、

 僕自身はテキパキ、パッパと

 物事をこなすタイプではないんですよ。


 どちらかといえば、

 ゆっくり考えながらやるタイプなんです。


 それが今の業界には、

 合っていないみたいなんです。」



僕の第一印象で、Oさんは決して、

無能な感じはありませんでした。



ただ、荒っぽい人が多いその業界と、

Oさんのゆっくり丁寧な感じとが、

合わなかったのでしょう。



すくなくとも、Oさん自身が、

能力がないと自分を責めずに、

自分に合わないと表現することは、

冷静な判断だと感じます。




一通り今までの状況や、

辛かった話などをお話しいただき、


「今までと同じ業界はもう嫌だ」


ということがよくわかりました。



「今まで転職をしようと思って、

 資格の勉強をしたりしたのですが、

 どれも一貫性がなく長続きしなくて…。


 今までと同じ転職ではダメなのは、

 わかるんですけど…。


 でも、どんなことならうまくいくのか、

 どんなことをやりたいのかわからなくて…。



 好きな事とか昔興味があったこととか、

 そういうのはあるのはあるんですけど、

 それが仕事になるとは思えないんです。



 子供のころは自然科学が好きで、

 実は高校の時までは、

 自然科学の研究者になりたかったんです。


 職業適性検査とか受けても、

 研究者に向いてると出ることは、

 多かったんです。


 でも、理系の大学に入れなくて、

 研究者はあきらめたんですよ。



 それでも、大人になってから、

 気象予報士の勉強をしたりとか、

 台風や地震のニュースは

 食い入るように見ていたりとか…。


 やっぱりそういうのは、

 いまでも好きなんですよね。



 でも、それが仕事になるかというと、

 やっぱり無理かなと思うんです。」




ここまで話を聴いてみると、

気象予報士をはじめ資格の勉強をしたり、

行動力のある一面も見えてきます。


また、かなりの遠方に住んでいるのに、

僕のところまで相談に来るというのも、

相当は行動力だと感じていました。



そのことをそれとなく伝えてみると、

また違った話が聞けました。




「そうなんですね。

 仕事ではテキパキしてないですが、

 プライベートはそうでもないんですよ。


 それは友人などにもいわれます。


 趣味でサックスをやっているんですが、

 それについてはすごく行動力があるというか、

 本当にはまっているんですよ。


 自分はすごく下手で、

 どうにも不器用というか、

 本当に全然うまくないんですよ。


 同じくらいの期間やってる人と比べても、

 全然、上達しないんですね。



 でもね、下手なんですけどね、

 演奏会とかあるときは、

 僕は本当に魂を込めて吹くんです。


 本当にプロになったつもりになって、

 本当に魂を込めて吹くんです。


 全然、下手なんですけど、

 絶対に魂を込めて吹くんですよ。



 プロの人に会った時も、

 そういう気持ちは大事だって、

 言われたことがあるんです。」




このあたりの話になると、

目つき、顔つきが変わったというか、

たしかな熱量を感じました。



最初は「線は細いけどもまじめ」

という第一印象だったのが、

このときは「力強い」印象でした。



Oさんにとって、

サックスがどういう存在であるか、

それが少し分かった瞬間でした。




ただ、とはいえ、

カウンセリングは、

そんなに簡単に進みません。



「サックスはすごく好きで、

 のめりこんでいますし、

 サックスをすることだけが、

 今は自分の支えになってます。


 今の仕事が本当にしんどくても、

 何とか生きているのは、

 サックスがあるからなんです。


 でも、サックスでプロになろうとか、

 これで食べていこうというのは、

 全然考えられないんですよ。」




これが初回なので、僕も、


「さすがにそんなに、

 最初からすんなり進まないか」


と思いながらも、

見えてきた部分もあります。



・自然科学は今でも好きだということ。

・サックスが自分の支えになっていること。



この部分については間違いないようだと、

Oさんと一緒に振り返ります。



仕事にするイメージは持てないものの、

自然科学については昔、あこがれたし、

大人になっても勉強していた。





また今の仕事が非常に苦痛で、

もう精神的に限界であること。


かといって、

すぐに辞めるというのは、

現実的ではないこと。




いまのOさんが、

無理なくできることとしては、


「台風や地震のニュースを

 食い入るように見る」


という部分を活用すること。



自然科学についていは、

難しい試験勉強ではなく、

日常的に興味を持てる部分は、

高い集中力を発揮しています。



そこで、まずは楽しんで学べるように、

Oさんと相談をしてみた結果、


「写真の多い自然科学の雑誌を見る」


ということを、

やってみることになりました。




また、精神的な辛さを緩和するため、

「サックスが自分の支えになっている」、

という部分を活用したいところです。



今の仕事の状況では、

見るからに限界を感じます。



ですが、この時点で、

すぐに辞めるという選択肢は、

現実的ではありませんでした。




そこで、Oさんと相談して、

「一日に少しの時間でいいから、

 サックスに触れる時間を持つ」

ということになりました。



初回の相談内容から、

辛い精神状態を緩和するため、

サックスが役立つ可能性があるからです。




ただ、

正直なところ、この時点では、


「自然科学の道に進むのか、

 サックスの道に進むのか?


 それとも、まったく別の、

 他の分野に進んでいくのか?」


僕にも全くわからない状態です。



ですが、どの可能性の芽も、

この時点ではつぶしたくありません。



とりあえず、

いまのOさんの活用できる要素の中から、

日常のポジティブな要素を増やしていく。



この時点ではそれしかできません。




後日、Oさんから、

何度かメールが届きます。


一通目のメールでは、

簡単なカウンセリングのお礼と、

早速、帰りに自然科学の本を買ったこと。


専門の雑誌は難しそうだったので、

やめておいたと書いてありました。



そして、二通目のメールは、

下記のようなものでした。


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中越様
メールありがとうございます。

さて、一昨日カウンセリングいただいて、
両親とも話をして、新しくスタートを切ろうとしたのですが、
先週の仕事のトラブルを引きずって、さらに昨日出社してすぐ、
お客さんからものすごい言われ方をされて、気持ちの糸が切れてしまいました。

幸いにも職場に話をしやすい所長代理がいらしたので、
別室で面談してもらいました。
ただ、そこでは感情を抑えることができませんでした。

自分の性格上、合わない仕事を我慢して続けて、
これまでに合わないから辞めろと言われても、
合う仕事を見つける術がなかったので、仕方なく続けてきたけどもう限界・・・。

その所長代理には隠し事なしにしようと思っていたので、
今退職を念頭に置いていることも話しました。

私は勝手に限界以前でブレーキをかける習性がありましたが、
今回の件については精神的に危ないところまで来ているのかなと心配です。

それでもカウンセリングのペースは守っていこうと思いますので、
よろしくお願いします。

気象の本、書いてあることは難しいです(苦笑)
高校の教科書レベルはありそうです。
それでも苦痛を感じず読んじゃうんですけどね。


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やはり、今の仕事は、

精神的にギリギリだったようです。


ここで大事なのは、

話しやすい上司がいたこと。


そしてちゃんとOさん自身が、

その上司に相談したことです。



後にも出てくるのですが、

どうもOさんは「誰かに相談する力」を、

持っている様子でした。



ただ、その上司に相談して、

少し職場環境は改善されたものの、

根本的には変わらないようです。




その後、メールで、

自然科学や気象の本は楽しめたこと、

サックスを吹いていると心が休まること。



打ち込めることがあるのは、

いいことだと思える。


でも、一方で、

これは逃げているのではないかと、

不安になる部分もあること。



そういう気持ちをお話しいただき、

2回目のカウンセリングの予約を、

入れていただきました。




そして、2回目のカウンセリングでは、

また意外な展開になります。



「やっぱり今の仕事が、

 すごくしんどいんです。


 こないだ上司に相談した後、

 状況を改善しようとはしてくれました。


 でも、上司からもっと明るくしろとか、

 そんないい加減な事じゃやっていけないとか、

 性格を変えるように努力しろといわれました。



 そんなことはわかってるんですが、

 そうできないから悩んでるんですよ。」




これはもっともな意見です。

そんな一般的な説教で解決するなら、

誰も仕事で悩みません。



そんなことはわかってるけど、

それができないから悩んでいる。

だから、当然の憤りです。




今の仕事の状況を一通りお話すと、

自然科学やサックスの話に移ります。



「自然科学の本を見るのは、

 最初は楽しかったんですけど、

 途中から続かなかったんですよ。

 やっぱり難しい部分も多くて…。



 自然科学の本を読んでいて、

 気づいたことがあるんですが、

 今までは資格を取ることばかりを、

 考えていたんですよ。



 でも、これからは

 資格を取ることを考えるのではなく、

 その先にある目標というか、

 やりたいことをちゃんと考えるべきだなって、

 そう思うようになったんです。



 自然科学については、

 そういう感じでやめたんです。



 ただ、サックスについては、

 どんどん自分の中で大きくなってきて、

 なくてはならないものになってきてます。



 でも…、音楽で食べていくのは、

 なんかピンとこないんです…」



自然科学については、

残念ながらうまく進みませんでした。



ただ、今まで、

資格を取るということについて、

考え方が少し変わったようです。




サックスについては、

より自分の中のウエイトが大きくなり、

「なくてはならないもの」になってきた。



でも、やはり音楽を仕事にするのは、

どうもピンとこない感じです。



自然科学もサックスも、

どちらも仕事に結び付かず、

八方ふさがりの状態です。



僕も話を聴きながらも、

ここからどう進めていけばいいのか、

正直、少し悩んでいました。




ところが、サックス以外にも、

旅行が好きとだいう話題になり、

旅行に行きたいという話になります。



「青森に住んでる友達の実家に、

 すごくいい音楽環境の施設があるんです。


 そういうところで演奏できたら、

 すごく気持ちいいだろうなと思うんです。


 なんでも腹を割って話せる友人で、

 その友達の家に行きたいですね。


 ただ、お互い日程が合わなくて、

 なかなか行けないんですよね。」




僕にとってこれは、

とても重要な話でした。



やってみたい気持ちがあり、

やったほうがいいと思ってる。



でも、

まだやっていないこと。




こういう本人がノリ気だけども、

まだやっていない行動というのは、

流れを変えるきっかけになります。




すくなくとも、

自然科学がうまくいかず、

音楽の仕事もピンとこない。



八方ふさがりの状況の今、

本人がノリ気になって行動できる。


そういう、

ポジティブな要素はここだけです。




こんな感じで2回目のカウンセリングは、

「友達の家に旅行に行こう」という形で、

終わることになりました。




友達の家に旅行に行くことで、

何か問題が大きく解決する。


さすがにそんなことは、

僕も考えていません。



ですが、この時点での、

「いま、純粋にやりたいこと」は、

とりあえず旅行に行きたいこと。



そして、青森の良い音楽環境で、

サックスを吹くこと。



それは間違いありません。



すぐに問題解決しませんが、

まずは「いま、純粋にやりたいこと」、

その純粋な気持ちを重視します。




そのカウンセリングの後、

またOさんからメールをもらいます。



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中越様
こんにちは。昨日はどうもありがとうございました。

また今回も時間を忘れてベラベラ喋ってしまい、
時間がオーバーしてしすみませんでした。

いろいろ話を聞いていただいてすっきりしたのですが、
何か前進したのかなという思いもあります。

今回は「旅行する」「旅行の計画を立てる」という新しいキーワードが出ました。
あれこれ興味のあることからどれが本当にやりたいことなのかを
探っていくということなのでしょうか。

友人の家を訪ねてサックスを演奏する、是非叶えたいです。
もともと人前で演奏すること、あわよくば聴いてくれた人を喜ばせたい思いで
サックスを始めたので、友人からの誘いは願ってもないチャンスです。

だとしたら、友人と休みが合えば、レッスンを犠牲にしてでも行くべきか…。
贅沢な悩みですね。


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このメールに書いてある、


「話を聴いてもらってすっきりしたけど、

 なにか前進したのかなという思いもある」


これは何とも正直な言葉です。



2回もかなり遠方から来たのに、

仕事につながりそうな結論は、

今のところ全然見えてません。



しかも、今回のカウンセリングは、

「友達の家に旅行に行く」で終わり。



目に見える前進がありませんから、

本当に前に進んでいるのかと、

不安になっても当然です。




ですが、無理に早く進展させようと、


「そういわずに自然科学かサックスで、

 何か仕事を探しましょうよ」


なんていうふうに、

本人がノリ気でない提案をしても、

カウンセリングはうまく進みません。



無理な提案をしたところで、

相談者から反発を買うだけで、

むしろマイナスになります。



なので、カウンセリングでは、

「いま、純粋にやりたいこと」や、

本人がノリ気になれること。



そこを重視して進めます。



このカウンセリングでは、

前に進まないことに不安ながらも、

友達の家で演奏することに対しては、

やっぱりノリ気になってくれています。



ノリ気になることをやることは、

ポジティブな心のエネルギーを生みます。


そういうポジティブな心のエネルギーが、

状況を変える力になります。




ところが残念なことに、

後日、またもらったメールによると、

なかなか友達と日程が合わないようです。



それでもOさんは、

友達のところに行く代わりに、

一人旅に出かけたようです。



ここでOさんは、

前回の記事でもお話しした、

「相談する力」を発揮します。




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中越様

こんにちは。この週末、博多に行っていました。

まだ今の住居では仕事にも生活にもなじめずに、
休みの日は一人で過ごすことが多く、休息するはずが
むしろストレスをためてしまうので、半ば逃げるように行きました。

せっかく行くので、実際にやりたいことを仕事にしている人に
話を聴くことにしました。

今回話を聞いたのは、楽器店の方とコーヒー豆店の経営者の方です。

楽器店の方は、中高と吹奏楽部にいて、将来は楽器を扱う仕事がしたいと思って、
音楽の学校に行ったとのことです。

僕には仕事と趣味と分けて考えて、サックスは趣味として楽しんだらいいと、
アドバイスしてくれました。

楽器店で(特に大手で雇われてだと)生計を立てるのが難しいようです。
それと、転職を考えるときに、まず職業ありきで考える以外に、
まず住みたい土地ありきで考えるのも一つの手だとも言われていました。


コーヒー豆店の経営者の方は、元教員でしたが、
今の僕のような状態になって、鬱になってしまったそうです。

まず退職ありきで動いて、そんなときたまたま以前から興味のあった
コーヒー豆を扱う店でフランチャイズの募集をしていたので、
それに応募したそうです。


僕が苦しんでいること、
辞めてより自分の特性を活かせる仕事に就こうとすることは
いいことだと言ってくれました。

いただいた意見をありがたく受け止めて、さらに進めていこうと思います。
長文になってすみませんでした。


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旅行に行きたいというのは、

今の状況から逃げたい気持ち。


場所を変えて心を休めたい。

そういう気持ちがあったのでしょう。




そして、僕にとって、

ちょっと予想代の展開。



友達の家には行けなかったけど、

やりたいことを仕事にしてる人に、

なんと旅先で話を聴いてきた。



ここで話を聞けたことで、

すこしOさんの考え方が、

変わったのかもしれません。




そして、少し時間が空いて、

3回目のカウンセリングでは、

急に大きく話が展開します。




「今の会社についてなんですが、

 いつ辞めるかを考えてるんです。


 辞めたい気持ちはすごく強いので、

 あとはいつ辞めるのかなんです。


 でも、会社を辞めることで、

 車やサックスのレッスンとか、

 やっぱり失うものも大きいです。



 だから、辞めることには、

 不安もあるんです。」



会社を辞めることへ、

不安はあるものの、

意志が固まってきている。


そのことを、

二人で確認します。




そして、サックスについては、

今までと違う考えが出てきます。



「僕は演奏家としては、

 素人としてすごいと、

 いわれたいんです。


 演奏家としては、

 それでいいんです。



 でも、演奏ではなく、

 楽器の理論とかそういう方面は、

 もっと磨いていきたい思うんです。


 楽器を作る職人とか、

 そういうのを学んでみたい気持ちが、

 少しあるんです。」



ここにきて、

楽器職人という進みたい道が、

少し見えてきました。



突然に出てきたように見える、

楽器職人という道ですが、

実際は突然ではないのでしょう。




以前からOさんの中に、

うっすらあったアイデアかもしれないし、

一人旅に行ってであった人たちに、

影響を受けたのかもしれません。




「ただ、楽器屋とか楽器の職人も

 なかなか食べていけないみたいなんです。

 就職というより独立しかないみたいで…。


 それに自分はすごく不器用で、

 ネジまわしとかもうまくできなくて、

 潰してしまうんです。



 どうしても不器用で、

 うまくできないんですよ。」



この時、僕はすぐに、

返事ができませんでした。

ここで瞬間、沈黙が流れます。




カウンセラーは安易に、


「不器用でも努力すれば、

 きっと大丈夫ですよ!!

 がんばってみましょう!!」


なんて軽くいえません。



それでは相談者の不安な気持ちを、

無視することになってしまいます。



とはいえ、せっかく出てきた、

楽器職人というやりたいこと。


やはりこの芽も、

大事にしたいと思います。



だから、簡単には返事できず、

言葉に詰まったのです。




ところが、しばし沈黙の間、

Oさんは不器用という自分の言葉を、

自分の中でよく確かめたのか、

意外な言葉が続きます。




「いや、逆に、

 器用ですねといわれることも

 あるんです。


 自分の両親がとても器用なので、

 ドライバーを使うこととかは全部、

 両親がやってくれてたんですよ。


 だから、

 子供のころやらなかっただけで、

 大人になってからは、

 器用といわれたこともあるんです。」



「なるほど。

 子供のころは両親がやってくれてたから、

 器用さが伸びなかったのかもしれない。


 でも、今は、

 器用といわれることもあるんですね。」





「そうなんですよ。


 実は今日、

 中越さんのところに来る前、

 ヨドバシカメラに寄ったんですよ。


 そこでたまたま、

 ミニ四駆を見たんです。


 子供の頃よく作っていたけど、

 全然うまく作れなかったんですよね。


 でも、ミニ四駆はすごく好きで、

 子供の頃よく作ってたんですよね。



 子供の頃もそういう、

 手先を使うことは、

 嫌いじゃなかったんですよ。」



ミニ四駆とは、

電池で走る車のプラモデル。


30半ばの男性であれば、

みんな遊んだと思います。



Oさんと同年代の僕も、

思わずなつかしくなって、

ミニ四駆の話題で盛り上がります。



「ミニ四駆ですか!

 なつかしいですね~。

 僕もよく遊んでましたよ。


 実は僕も不器用な方で、

 シールがうまく貼れなかったり、

 ネジを回しすぎて壊したりしました。



 でも、

 めっちゃ楽しかったですよね。」




「ヨドバシで見かけた時、

 ちょっと欲しいなって思ったんです。

 結局、買わなかったんですけどね。」




自分は不器用だといいながらも、

そうでない一面も見えてきます。


なにより、子供のころ、

プラモデルを夢中になって作っている。



不器用だということが理由で、

楽器職人に一歩踏み出せない今、

ぜひミニ四駆で手先を使う楽しさを、

もう一度、思い出してもらいたいです。




「ミニ四駆、

 いま作ったら楽しそうですよね。


 話していたら、

 僕も欲しくなってきました(笑)


 せっかくですから、

 今日の帰りに買ってみたらどうですか?

 そんなに高くないですからね。」



「…そうですね。

 たしかに、楽しそうですね。

 帰り道だし、買ってみます。」



うちのカウンセリングルームが、

ヨドバシの近くでよかったと、

はじめて思った瞬間です。




後日、

Oさんからメールが届きました。


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中越様
昨日はありがとうございました。
カウンセリングの後、実家に帰って両親と話をしました。
両親は辞めるのなら早いうちに退職届を出すことを勧めていました。

ただ僕は、はっきりと自分の心に揺らぎがないことを確認したうえで、
動こうと思います。

退職の手続きを調べ、職人を目指すにはどうしたらいいかを、
研究しようと思います。

中越さんや両親と話をしたことで、退職に向けて前向きに
考えられるようになったと思います。

どうもありがとうございました。


追伸:カウンセリングの帰りにヨドバシカメラで、
ミニ四駆のプラモデルを買いました。早速作りました。

こういうのを一生懸命作っていた小学生のころは、いろいろ事情があって、
毎日の生活は楽しくなかったけれど、プラモデルを作っているときは、
別人みたいな感覚でした。

プラモデルのことはブログにアップします。
そこで、中越さんにも僕のブログを紹介させてください。
「○○○」というブログです。

アドレスは―――――――――です。


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ブログにアップされていた、

ミニ四駆のプラモデル、

本当にきれいな仕上がりでした。



とても不器用な人が作ったとは、

思えない仕上がりです。




さて、その後は不安ながらも、

楽器職人になることに対して、

道を模索していきます。



Oさんから、一週間後、

またメールをもらいます。




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中越様

こんにちは。
上司に退職の意向を伝えた後、
両親に具体的に楽器修理の道に進みたい旨話をしました。


やはり、職人や独立開業とは縁のない家系なので、
やっていけるのか心配していました。
今週こちらに両親が来てくれるので、もう一度話をします。


それとは別に、修理の学校にアクセスしたり、
実際に修理の仕事をされている方にネットで質問したりしていますが、
返答に後ろ向きな発言が目立ちます。

修理の仕事は相当厳しいものと思います。


また、厳しい世界だけどやっていきたいのかと言われて、
うまく返答できない自分が情けないです。

気持ちではやりたいと思っても、上手く言葉にできないので、
志望動機が曖昧なため門前払いを食らう、
いい加減に仕事を決めていると言われる。

これまで義肢装具士の専門学校を受験した時や、
農業法人の集団説明会に行ったときと、
同じことの繰り返しになるんじゃないか気になります。

なにせ修理の経験ゼロからのスタートなので、
どうしてもそこが引っかかってしまいます。

せっかく前回のカウンセリングで「これでいこう!」となったのに、
情けないことを言ってすみません。


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やはり楽器職人に対して、

不安が強いようです。



ですが、不安なだけでは、

終わりません。




さらにそれから数日後、

またメールをもらいます。


楽器メンテナンスの本を読み、

ネットで知り合った楽器修理の職人に、

いろいろ話を聴いているとのこと。



ちゃんと不安ながらも、

前に進もうとしています。




ただ、退職については、

会社が辞めさせてくれずに、

難航しているとこのとです。




そしてそれから約一か月後、

またメールをもらいます。



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中越様
こんにちは。会社に退職が受け入れられました。
辞めるのは半年以上先ですけどね。

事業部のトップを交えての面談、
会社の産業医を交えての面談を経て、
もう戻ってくる気はないと会社側が判断したのでしょう。

自分の弱点を直せば、
この会社で十分やっていけると言われたのですが、
(パワハラなど)過去5年間の出来事を振り返って、
もう手遅れだなと思いました。

会社の外ではサックスに出会い、人間関係を築き、婚活をして充実してました。
それでも仕事はプライベートの時とは正反対だったので、
やはりダメな5年間だったんだなと思います。


さて、昨日、楽器修理の学校、
といっても個人経営の楽器屋さんがやっているところですが、
説明を受けに行ってきました。


技術を習得することはもちろん、
開業してからそうとうな努力が必要だという話で、
尻込みしてしまいそうでしたが、
それでも挑戦したい気持ちの方が強かったので、
これから必要書類を集めて受験します。


問題は技術を学べる場に入れるかどうかです。
これで上手くいけばまず一安心です。結果が出れば報告します。

今一歩前進してほっとしていますが、この先問題が発生したり、
軌道修正が必要になったりしたら、カウンセリングをお願いできないでしょうか。


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その後、無事、

楽器修理の学校に受かったと、

報告のメールをもらいます。



それでも不安や、

焦る気持ちがあるようで、

何度かメールをもらいます。


いくつかメールを紹介します。



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中越様
こんにちは。管楽器修理の学校の入試に受かりました。
ただ、金銭面の事とか、この仕事をやっていけるのかとか、不安は残ります。
親に暗に反対されてますし。

それと、今の会社を辞める時期が決まっていないことや、
このまま辞めることをうやむやにされるんじゃないかという不安も、
学校入学で万々歳といけない理由かも知れません。

何かこう鬱屈とした状態を解消するのに良いものが無いもんでしょうか。



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中越様
こんばんは。先日はメールありがとうございました。夜中までお疲れ様です。

心が揺れ動いているのは、学校のスタートが1年後であるのに、
すぐ結論を出さないといけないからというのと、
そのことだけにストイックに考えられない時期だからというのもあると思います。

丁度2年前は幸せの絶頂にいました。
それが仕事のせい(?)、会社のせい(?)、自分の心の弱さのせい(?)で、
全てが崩れ、家庭を作ることも仕事を続けていくこともできなくなり、
1からやり直さなければならない状況に追い込まれている。

そう考えると自分が情けなくて行動を起こすことができません。


管楽器の学校についても、説明会や面接では、
自分の性格や適性を見て判断してもらいたくて、本音で話をしたのですが、
もし、今の会社の面接のように、とりあえず入れてみるという考え方だったら、
結局すぐ挫折しまうんじゃないか、そこが気になっています。

早くこれからを方向付けしたいというのと、
近くで僕のことを見ていてくれる人を見つけたいものです。



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中越様

こんにちは。

さて、なんとか会社が有給消化に入ったので、
その期間を利用して、カウンセリングを受けに行こうかどうかと考えています。
新しいことをやろうとするにあたっての、心の持ち方が知りたいと思います。


裸一貫でやり直せるかと言われたら、正直むずかしいです。
管楽器修理を仕事にして将来の展望は?はっきり見えていません。

そんなのでよく学校に入れたなと、思うくらいです。

やりたいこと探しとはずれている感がありますが、
次に進むにあたっての不安などのカウンセリングというのは、
可能なのでしょうか。



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この後、予約をいただき、

4回目のカウンセリングになります。



カウンセリングが始まり、

やっと会社を辞めることが、

決まったこと。


辞めることには後悔がなく、

いま思えば最後の方は、

ほとんどうつ状態だったこと。



サックスなどの、

自分の好きなことすら、

楽しめなくなっていたことを、

話していただきました。



それから独立についての不安を、

たくさん話してもらいます。



この不安をなくしたいというのが、

主な相談内容だったのですが、

そう簡単にはいきませんでした。



新しい道に踏み出す不安、

全く違う生き方、働き方をする不安。



それは人間として、

あって当然の感情です。

誰しも、不安で当然なのです。



その当たり前の感情である、

不安をなくすなんてことは、

誰にもできないことでしょう。



ですが、Oさんは、

その不安を抱えながらも、

しっかり着実に歩んで行かれます。



そして、

実際に道を進んでいくにつれ、

Oさんの気持ちが変わっていきます。



また、いくつか、

メールを紹介します。




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中越様

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
昨年はありがとうございました。新しい道をつくることができました。
ただ、高速道路を造るみたいに部分開通です。

学校を出てからの、はっきりした道筋がついていません。
今度は泣き言を言わずに勉強しつつ、アルバイトもしっかりやらないと、
またこれまでみたいに中途半端で終わるかなと、焦りに似たものもあります。

それくらいやる気持ちがないといけないのかと。
それくらい必死になりたいとも。

不安と希望を持ちつつ新しい一歩を踏み出します。

それで明日学校のある千葉に引っ越します。
今晩は横浜での1年間を思い出しつつ感傷に浸ろうと思います。

今年も去年同様忙しくて大変とは思いますが、
お体に気をつけてご活躍されてください。



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中越様

こんにちは、ご無沙汰しています。
先週から管楽器リペアマンの研修がスタートしました。

開業した時が本当のスタートラインに立つことになりますが、
そこに向けての一歩を踏み出したことになります。

そのために背中を押していただいてありがとうございました。
そうでなければ、退職に舵が切れず、鬱病になっていたかもしれません。
そう考えると、ますますありがとうございます。


楽器や音楽の専門用語がこれでもかと飛び交い、
授業について行くのが大変な上に、具体的な開業場所、開業の準備、
お金は大丈夫かなど、気を揉みっ放しですが、
好きな音楽、好きな管楽器のことがベースになっているので、
大変な仕事のこととはいえ、前向きに取り組むことができているのが、
これまでとの違いです。

半年後の開業をはじめ、これから大きな壁がいくつも待っていますが、
前向きに取り組む気持ちを忘れずにいられるように、
今を大切にしたいと思います。




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中越様

ご無沙汰しています。

こちらは先日約半年の管楽器修理の研修が終わって、
開業するところ(自宅兼)を探しているところです。

ただ、金属を叩いたり旋盤を使ったり、もちろん楽器を吹くこともあるので、
騒音問題をクリアできる物件となるとそうはないようで、長期戦になりそうです。

好きなことを仕事にする前にいきなり壁に当たってます(苦笑)。

最近、同年代かそれ以下の年代の方が、
「これまで当たり前だった、学校を出て会社勤めをして普通の家庭を築く、
そんなレールに乗っかっていていいのか」という問題提起をした本を、
目にするようになりました。

やはり既存のレールに乗っかった人生だけが人生じゃないということに、
若い人は気付いているんですね。



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このあたりのメールでは、

前向きなエネルギーを感じます。




さて、今回、

この事例紹介について、

承諾のメールをOさんにしました。


するとこんな返事が返ってきました。


このメールの紹介を最後に、

Oさんの事例紹介を終わります。



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中越様

こんにちは。滅茶苦茶、寒いですがお元気でしょうか。

事例紹介、懐かしいなと思いつつ読ませていただきました。
内容については個人情報がばれないように配慮いただいていますが、
それで話が事実にそぐわなくなるわけでないので、
これで良いのではないでしょうか。


今はのらりくらりと開業準備を進めていますが、
前途は明るくないです(苦笑)。

ただ、気持ちは前向きです。楽器のリペアの仕事だけでなく、
サックスのレッスンを再開し、市民楽団への入団を考えて、
先生に鍛えてもらっています。


好きな曲を聴いて、この曲サックスで吹きたいなと、
思いを巡らすこともしばしばです。

こうしているとやはり音楽が好きなんだなと思えて、
今の自分は幸せなんだと思います。


また、開業準備と並行して、サラリーマン時代に出来そこなった、
自信をつかむという作業もしています。

次は前向きな気持ちで仕事がしたい、仕事でうまく立ち回るには自信が不可欠と、
いろんな本を読んで、開業するまでのパートの仕事で活用しています。

パートなのでリラックスして仕事に臨めていることを差し引いても、
これまでは一定の評価をもらっていると思います。

さらに主任から(社員並みに)、
何でもこなせるようになって欲しいとまで言われていて、
とてもチャンスだなと思っています。


一時暖かくなったと思ったら冬に逆戻りしてさらに厳しくなっていますが、
お体ご自愛ください。

また、以前ほどではないにせよ大阪に行く機会もあるので、
お時間許すようでしたらご挨拶させてもらえればと思います。




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Oさん、今までの会社で、

お荷物といわれていたのが、

うそのようですね。




そしてサックスを楽しみ、

今の自分は幸せなんだと、

感じている。




開業することについて、

壁にぶち当たり苦笑しながらも、

どこか楽しそうなメールです。



事例紹介にあたり、

いろいろ説明を加えようと思いましたが、

正直、後半はそんな必要もなく、

Oさんのメールがすべて物語っています。




一回目のカウンセリングの、

Oさんの言葉。



「下手なんですけどね、

 演奏会とかあるときは、

 僕は本当に魂を込めて吹くんです。


 本当にプロになったつもりになって、

 本当に魂を込めて吹くんです。


 全然、下手なんですけど、

 絶対に魂を込めて吹くんですよ。」




もし、楽器を修理するなら、

魂の込められる職人さんに、

お願いしたい。


誰もがそう願うのだろうと、

僕は思います。




Oさん、事例紹介の協力、

ありがとうございました。



これからも応援しています。




カウンセリング事例、

「魂のサクソフォン」、

これにて終了です。




【今回のポイント】
★不安ながらも歩んでいく!!

★今ノリ気になれることをやる!!


≪ 事例7「海の技術屋さん」

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