こんにちは。
カウンセラーの中越です。
やりたいことを見つけるカウンセリングで、よくある質問の一つ。
それが
「中越さんは、カウンセラーになりたいって、どの段階で決断できたんですか?」
というもの。
今回はこの質問について、お答えしたいと思います。
というわけで今回は、
「やりたいことだとどこで決断すればいいのか」
スタートします!
決断しないのも一つの方法
「中越さんは、カウンセラーになりたいって、どの段階で決断できたんですか?」
この質問、本当に多いです。
僕個人に対してでなく、
「他の相談者さんって、どこでこれがやりたいことだって決断するんですか?」
と質問されることもあります。
ただ、その場合は、
「う〜ん。
かなりケースバイケースだし、守秘義務がありますので、一般論になってしまいます。
でも、僕自身の話ならできますが、それでもいいですか?」
といいます。
すると今までほぼ100%、
「ぜひ中越さんの話が聞きたいです」
とおっしゃってくれます。
なので今回は、僕自身のケースをお話したいと思います。
僕は14歳の時にもらったユング心理学の本をもらいました。
それがすごく面白くて、「心理に関わる仕事とかいいな~」と思いました。
でも、大学生になって、
「カウンセリングで食べていけるのなんて、ほんの一握り。
臨床心理士になっても、ほとんどは食べていけない…」。
それを知ってあっさりあきらめちゃいました。
で、就活して社会人になって、全く関係ない仕事につきました。
でも、全然うまくいかずに職を転々としました。
20代前半で3回目の転職。
「このままじゃ自分の人生、むちゃくちゃになっちゃう」。
悩んで悩んで悩んでも、どうしても答えが出ない。
「自分って、なにか問題ある人間なんだろうか…?
もしかして僕って、社会不適合者なのだろうか…?」
人生がうまくいかないときって、そんな事が頭をよぎっちゃいます。
「もしかしたら、心理学やカウンセリングを学んだら、今の問題を解決するヒントがなにかあるかも…」。
そんなわけで、社会人になってから心理学を勉強しはじめました。
最初はカウンセラーになろうと思ったのではありません。
それくらいの気持だったのです。
久しぶりに学んだ心理学はすっごく楽しくて、「やっぱり自分は心理学が好きなんだな~」と、再確認しました。
最初に学んだのは日本メンタルヘルス協会でした。
ガチガチに座学をするというよりも、楽しく学ぶ雰囲気だったのも良かったと思います。
ちょうどテレビ番組の「世界一受けたい授業」みたいな感じでした。
当時の僕はすごく内気で、ディスカッションとか全然参加できなかったので、本当にTV見てるようなものです。
このころは仕事にしようとか本当にまったく考えてなくて、週1回の気軽な趣味みたいな感じでした。
ただ楽しく心理学が学べたらいい。
本当にそれだけでした。
趣味でお花やヨガ、ボルダリングをするのと、同じ感覚です。
まあ、趣味として心理学やカウンセリングを学んで、それが日常生活でちょっと役立てばいいな〜。
それくらいの感覚です。
ただ、不思議なことに心理学が楽しくなると、仕事のことがあまり気にならなくなりました。
なにか一つ充実するものがあると、だいぶストレスは軽減されるんですよね。
で、そのあと、ちゃんとロールプレイの練習がしたいと思いました。
ついでに、働く人のカウンセリングに興味があったので、産業カウンセラー協会に。
なんというか、そのころ社会に対していろいろ思う気持ちがありまして・・・。
僕は42歳の超就職氷河期世代。
いわゆるロストジェネレーションです。
不況が就活に直撃した世代なので、劣悪な労働環境で働く同世代がたくさんいました。
僕と同じように、仕事がどうしても辛くて辞めた人はたくさんいました。
そして、辞めたことで、まわりから忍耐がないと冷たい目線や言動で傷ついた人も、たくさんいました。
仕事を辞めて一番つらいのは本人なのに、まわりの目線が追い打ちをかける。
「みんなしんどいけれど、がまんしているのよ」
この一言が、強烈です。
そうやって精神を病んでいく同世代が、たくさんいたのです。
「できることなら、そうやって追い詰められている人のために、自分が学んだ心理学が役に立てばな〜。
でも、まあ、そんなの夢みたいな話だよな~」
僕は学生時代、すでに心理職を一回あきらめてます。
だから、そうそう簡単に「カウンセラーになりたい!!」なんて思えません。
ただ、頭の中で妄想しているだけでした。
でも、カウンセリングのロールプレイは楽しかったです。
心理学の本を読むのも本当に面白くて、心のなかで「へ〜」ボタンを連打してました。
それに、やっぱり働く人のカウンセリングに興味があったので、産業カウンセラーを取得。
そしたら、人間って欲が出るものです。
「せっかく資格を取ったのだから、一回だけでいい。
練習ではなく、本物のカウンセリングをしてみたい」。
そんな気持ちが湧いてきました。
当時はボランティアでも経験者でなければ、空きがありませんでした。
でも、それまでの人生があきらめと失敗、後悔の連続です。
「たぶん、20代半ばの今。
たった一回だけカウンセリングをするのをあきらめたら、この先もきっと同じことを繰り返す。
何でもあきらめてばかりの人生になるんだろうな…」。
なんだかそれだけは直感的にわかりました。
「ダメでいいから一回だけカウンセリングをしよう」。
そう思って苦手なパソコンとにらめっこして、サイトを作り始めました。
阿部寛のサイトレベルでした。でも、当時は個人で作るサイトなんて、あんなもんだったんですよ。
阿部寛のサイト
http://abehiroshi.la.coocan.jp/
そうはいっても、そんな大掛かりなものではありません。
今の時代でいえば、趣味でものづくりをやっている人が、自分の作った小物を、フリマアプリに出店したくなった。
それくらいのことなのです。
それでも当時の僕にとっては、すごくハードルが高いことでした。
「勉強したところなので、無料でカウンセリングします」。
出来上がったサイトには、それくらいしか書いていませんでした。
「どうせサイトなんて作ったって、誰も相談に来ないだろう…。
(阿部寛レベルのサイトだし)
でも、とりあえずサイトさえ作れば、何もせずにあきらめた過去の自分よりマシか…」。
そう思ってサイトを作って1ヶ月ほど放置していたら、なんと1件目のカウンセリングが!!!
本当の本当に魂を削って、寿命が縮んでもいいと思ってやりました。
なんとか無事にカウンセリングが終わって、「ああ、これで冥土の土産ができた。死ぬときに後悔しないで済む」。
そう思って、またサイトを放置。
そしたら、1ヶ月ほどしてその相談者さんからメールが来ました。
「前回はありがとうございました。有料でかまいませんので、もう一回カウンセリングをお願いできますでしょうか?」
それがうれしくてうれしくて、このときやっと本気になれました。
ただ、このときはまだ、カウンセラーで食べていこうとは、思っていませんでした。
「カウンセリングをしてお金をもらうのが、こんなにもうれしくて幸福感があり、充実したこととは…。
これで食べていけなくていい。
でも、ボランティアでも副業でもいいから、これに関わって生きていけたら、自分の人生幸せだと思う」
そう思ったのです。
とにかくそのときは、
「また新しく相談に来てくれる人がいたら、どれだけうれしいだろう!」
そう思ったのです。
もっとカウンセリングをしたいから、もっとサイトを作り込んでいく。
また誰かカウンセリングに来てくれたときのために、もっと勉強する。
それが1年半くらい続いて、高校生のお小遣い程度の副業になりました。
1〜2万くらいです。
ここまできたら人間って欲が出るもので、なんとか本業にできないかと考えはじめました。
だって、それまでは仕事が終わったあとの時間と、土日のどちらか1日を使っていただけ。
サイトをいじるといっても、1日30分程度。
疲れていたら何もしない日もありました。
土日だって、どちらか一日は休みたかったのです。
なので、実質使える時間は、本当の本当に限られたものでした。
1日30×5。
プラス土曜日5時間位。
でも、その本当に限られた時間で、1〜2万になったのです。
そのとき、僕の耳元で悪魔か天使かわかりませんが、ささやいたのです。
「いままでほんの少ししか、時間を使えていなかった。
それでもなんとか、1〜2万円になっった。
これ、もしかして、月曜から日曜日まで、全部の時間をカウンセリング関連に費やしたら…。
ギリギリ食べていけるくらいなるんじゃない?」
そう思って、僕は100万円ためました。
「100万円あったら、人間、半年は死なない。
半年だけ全力でやってみて、それでだめなら、また派遣で働こう」
そう思って半年だけ全力でやってみたら、なぜだかいままで15年続いているわけです。
なので、どこかで思い切って決断したというより、
「そのときそのときで、今やらないと後悔するだろうなということを、ひとつひとつこなしてきた」
たったそれだけなんです。
「これが自分にとって、生涯をかけてやるべきことなんだ!」
そう思えるまで行動しなかったら、きっと僕は42歳の今でも、何もしていなかったでしょう。
「うまくいくかどうかなんて、なにひとつわからない。
本当にカウンセラーになりたいのか、一生の仕事と思えるのか。
そんな自信は何一つない。
それでも、いまこれをやらなかったら、きっといつか後悔すると思う」
そういうことを、一つ一つ減らしていっただけなのです。
「これが絶対に自分のやりたいことなんだ!!」
そんな確信なんて、持てないのが普通なのでしょう。
だから、
「いま自分がやらなきゃ、いつか後悔すると思うこと」
それを一つ一つやっていくことが、一番近道なのでしょうね。
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■ 編集後記
この編集後記で、ダイエット日記をつけていこうと思います。
めざせ、目標64キロ。
ちなみにいま、171センチ、70キロです。
とりあえず、ダイエットアプリを入れました。
これが今日のスモールステップ。
次は、体重計を買おうと思います。
おすすめのダイエット方があれば、ぜひ教えてください。
ユーチューブのエクササイズ動画など、オススメあればぜひ知りたいです。