
こんにちは。
公認心理師の中越です。
論理療法を創ったアルバート・エリスという有名な心理学者。
彼が論理療法を創った逸話に、天職の見つけ方のヒントがあります。
この逸話がとても面白い!
その逸話がこれです。
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私が影響を受けた心理学者に、アルバード・エリスというアメリカの臨床心理学者がいる。
彼は、18歳ころまではシャイで女性と話ができなかったそうである。
これではいけないというわけで、彼は自分で次のようなことをしてみたという。
ニューヨークにセントラル・パークという広い公園がある。そこのベンチに座っている女性一人ひとりのところへ行って、「すみませんが、ぼくと3分ほど話をしてくれませんか?」といったそうである。
要するに女性であれば誰でもいいから、百人にそういう声をかけてみよう、百人のうち、一人くらいは自分と会話をしてくれる人がいるだろう、という仮説を立てて、それを実行してみた。
その結果、「ぼくのことを奇妙なヤツだといって、すぐに立ち上がって警察を呼びに行く人は、一人もいなかった。ぼくを軽蔑するどころか、百人のうち五人か六人が、ぼくと三分間会話をしてくれた。
それがきっかけで、自分はすべての女性から嫌われる人間ではない、ということがわかった」とエリスはいっている。
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この後、エリスは臨床心理学者になりました。
そして、間違った信念(考え方)が、心の病の原因になる。
だから、自分の考え方が本当に正しいのかどうか、ちゃんと確認してみようという論理療法を作り上げました。
正直なところ、考え方や認知なんて、そんなに簡単に変えられるわけではありません。
「自分なんかダメなんだ…」という考え方のせいで心の病になった人は、何十年もその考え方で生きてきたわけです。
心と体って同じで、猫背を直そうと思ったら、毎日、相当自分の姿勢に意識を向けなければなりません。
ぼくは猫背を直したいともう20年くらい思っていますが、ちょっとマシになってはまた猫背になってしまう。その繰り返しです。
心のクセもそれと同じで、一朝一夕と変えられるものではないでしょう。
それになんだか、「あなたの考え方が間違えているから、心の病になるんですよ」なんて自分が本当に深く悩んでいるときにいわれたら…。
ぼくは多分、イラッとしちゃうと思うんですよね。
それでも、自分の人生を振り返ったときに、
「あれって自分の思い過ごしだったのかも。
あんなにビクビクすることなく、もっとチャレンジしておけばよかったな?」
そう思うことばかりです。
実はぼくは男子校出身なので、高校を卒業したあと、女の子と普通に話せるようになるまで、随分と時間がかかりました。
だから、「エリスってえらいな?。自分にはそんな勇気なかったな?。でも、若いときにもっと自分から積極的に、異性に声をかけておけばよかった」と思います。
とはいえ、もし高校生の僕に対して、
「ちょっとでも気になる女の子がいるのなら、自分から勇気を出して声をかけたほうが、きっと後悔のない人生になるよ」
といっても、
「うるさいな?。ほっといてよ!それができたら苦労しないんだよ!」
と突っぱねていたと思います。
それでも43歳の今になると、振られようが無視をされようが、そうやって気になる異性に声をかけていく勇気って、後悔のない人生につながると思うのです。
そして、天職を見つけることもそれと同じです。
「自分なんかが天職につけるわけないよ…。
好きなことで食べていける人なんて、ほんのごく一部なんだから。
チャレンジしたところで傷ついて終わってしまうだけなんだよ」
この気持ちはとてもよくわかります。
だって、ぼく自身もずっとそう思っていたし、今でも新しいことを始めるときに、やっぱり同じようなことを思います。
「カウンセラーは食べていけない仕事。
それをぼくみたいな民間で勉強しただけのカウンセラーが、食べていけるわけないよ。
それなのに下手にチャレンジをしても、傷ついてしまうだけだ」
ずっとそう思っていました。
そして、そういう気持ちって別に弱いことでもダメなことでもなく、人間としていたって自然な感情だと思います。
だって、この世の中の99.9%は、そういう人ですから。
サッカーの本田圭佑みたいに、何でもポジティブに考えてビックマウスで自分を追い込み、前に前にと進んでいける人は、本当にごく限られた特殊な人なのでしょう。
人間って、どうしてもネガティブに考えてしまう生き物なのだと思います。
それは原始時代の名残で、慎重すぎるくらい慎重ででビクビクしていたほうが、ライオンやオオカミなどに襲われる危険を避けられたからなのでしょう。
「ビクビクしたってしかたがねえ!思いついたらすぐにチャレンジだ!!」
そんなのりで原始時代を生きていたら、危険な場所にもすぐに突っ込んでいって、あっという間に死んでしまったのでしょう。
だから僕達は、慎重すぎるくらい慎重でビクビクしているおかげで生き延びてこられたのです。
ただ、それはあくまで原始時代の話。
現代社会でより良い人生を生きていきたいと思うなら、できるかぎり後悔のない人生を生きていきたいと思うなら、自分の考え方を見直し、チャレンジしていくことが必要なのでしょう。
「自分なんかが天職につけるわけないよ…。
好きなことで食べていける人なんて、ほんのごく一部なんだから。
チャレンジしたところで傷ついて終わってしまうだけなんだよ」
この気持ちはすごくよくわかるけれど、死ぬまでずっとこの考え方にとらわれていては、何もチャレンジすることなく人生が終わってしまいます。
そんな働き方では、天職なんて見つかるはずがない。
そんな生き方では、後悔なく生きていくなんてできるわけがない。
「こういう分野にちょっとだけ興味がある…」
「もしかしたらこういうことが好きなのかも…」
「昔のことだけど、憧れていた仕事がある…」
それって、天職の原石です。
そういう好きという気持ちからしか、天職なんて見つかりません。
すぐに大きなチャレンジなんてしなくていいのです。
最初は、趣味からはじめたらいい。
1日5分だけ、好きなことに触れる時間を持つだけでいい。
そういう小さな小さなことだって、十分なチャレンジなんです。
もしやってみて、それが仕事につながらなかったとしても、損することはまずないでしょう。
だから、一日5分、好きなことに触れる時間を持ってみませんか?
それが天職を見つけるための、第一歩になるんですよ。
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■ 編集後記
ダイエット企画 37週目
スタート70キロ。
で、今日の朝、63,5キロ。
先週から、さらに0,5キロやせました。
一応、誤差ではないみたいです。
よかった。
豆腐とサラダばっかり食べてます。
今日は久しぶりに松屋で牛丼食べました。
ビビン丼。めっちゃおいしい!