上司になりたくない症候群

上司になるくらいなら会社を辞めたい


こんにちは。

カウンセラーの中越です。


ここ数年多い相談。


それは、「上司になりたくないんです…」というもの。


出世はいいことだと思われそうなのに、どうしてこういう相談が増えたのでしょう。


それを心理学で説明します。


というわけで今回は、

「上司になりたくない症候群」

スタートします。



リーダーをPM理論で考える



リーダーシップの心理学に、PM理論というのがあります。

実はこれ、三隅二不二という日本人が作ったもの。

これがなかなか現実的で、面白い理論です。


Pはパフォーマンス、つまり成果を出すこと。

Mはメンテナンス、集団をまとめ維持すること。


で、PだけでもダメでMだけでもダメ。

どっちも出来るリーダーが、良いリーダーである。

そういう考え方です。



結果も人間関係もそつなくこなせるリーダーが求められる時代



このPM理論。

たしかに僕たちの日常でも、そのとおりですよね。


一昔前は、「結果さえ出せばそれでいい」。

そんな人もいました。


でも、さすがにそれはちょっと古い。

というか、いまはもっと厳しい。


結果を出すのはあたりまえ。

そのうえで、チームの人間関係もそつなくこなす。

いまのリーダーにはそれが求められています。



良い上司にならなければというプレッシャー



とはいえ、結果も出しながら、チームの人間関係もそつなくこなす。


それは現実的には、あまりにもハードルが高いこと。

自分がそれをやれといわれたら、とてもじゃないけれども出来ると思えません。


かといって、部下を力で押さえつけて、とにかく結果を出させる。


そんなパワハラ上司になりたいなんて、誰も思いません。


特に30~40代の人は、自分自身がパワハラを受けてきた世代です。


だからこそ、

「もし自分が上司になったら、褒めて伸ばしてあげられる上司になりたい。

パワハラ気質の上司になんて、なりたくない!」

強くそう思う人が、多いのかもしれません。


(もちろんそれでも、パワハラ気質の上司に悩まされている相談者さんも多いのですが…)



上司になって部下に嫌われるのが怖い


また、こんな気持ちを持つ人もいます。


「上司になったら、どうせみんなから陰で悪口を言われるんだろうな~。

たいして給料も上がらないのに、責任ばっかり増えて、みんなから嫌われる。

そんな思いをしてまで、管理職になんてなりたくないよ…」。


そう思う気持ちは、とてもよくわかります。


だって、結果も出しながら部下にも好かれる。

そんなスーパー上司に自分がなれるとは、なかなか思えないですから。



これを書いている僕自身もその一人で、だからこそ独立して15年にもなるのに、ずっと一人でやっているのかもしれません。

部下とはいえ、人に嫌われるのって、やっぱり怖いですもん。



上司になるくらいなら一人で気楽に働きたい



「上司になったら部下にも気を遣い、会社からは結果も求められる。

別に好きな仕事でもないのに、そこまで無理してこの会社にいる必要があるんだろうか…。


多少、年収が減ってもいい。

一人で気楽に働いた方が、自分にとっては幸せなんじゃないだろうか?

どうせ一人で働くのなら、多少なりとも興味のあることで働きたいな…」



そう考える人が出てくるのは、ごく自然なことでしょう。


「完璧な上司になんて、なれると思えない」。

「そもそも、上司になりたいとも思えない」。

そう思っている人は、想像以上に多いです。


それなら多少、収入が減ってもいいから、気楽に一人で仕事をしたい。


いや、もっと正確に言うと

「一人で仕事をするのも、決して楽なことなんかじゃなく、大変なことだとわかっている。

それでも、上司になんてなるよりは、ずっとマシだと思う」

それがより正確な表現でしょう。



実際に15年一人で働いて思うこと


僕自身、ずいぶんと長く一人で働いてきました。


そこで少しだけ、僕個人の意見を書くと、「これはこれでアリだな」と感じています。


もちろん大変なことも多く、「こんな予想外の苦労があるとは…」ということも、たくさんありました。


また、大手メーカーから正社員登用の話もあり、「あっちにいってれば、いまごろもっと年収があったんだろうな~」なんて、思ったりもします。


でも、15年を振り返ってみて、「自分にはこれが合っていたな」と思います。


こういう「一人で働く」という側面も含めて、天職だったのだと思います。


もちろん、人生は長いですから、この先、働き方を変えることもあるでしょう。


ほんの少しばかり人を雇ったり、チームを作ることもあるかもしれません。


ただ、この15年を振り返って、「あのときは無理してまで、上司になんてならなくてよかった」。


それが僕の正直な気持ちです。


上司になんて、なりたくない。

それも一つの働き方の選択肢。

それも一つの天職への通り道。


自分にとって、その方が幸福な働き方だと思えるなら、十分にチャレンジする価値はあると思いますよ。


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サイト更新のタイミングで多少、ズレがあるかもしれませんが、ご了承ください。


今回のやりたいことの見つけ方ポイント

★上司のハードルが高すぎてツラい!

★一人で働くのも一つの選択肢!

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■ 編集後記


今年の梅雨は長いらしいです。


去年からのマスク生活。

夏の暑さは本当に辛いですよね。


クビにかけるUSB扇風機、

買ってみようかな。


ちょっと恥ずかしいけれど、

去年と同じくらいの暑さだと、

そんなこといってられない暑さ。


真剣に考えてみます。






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