こんにちは。
カウンセラーの中越です。
イソップ物語ってありますよね。
実はイソップ物語って、
大人向けの話がすごく多いのです。
そのイソップ物語の中に、
「キツネとブドウ」という、
お話があります。
とても短いけれども、
人間くさくて憎めないキツネのお話。
この「キツネとブドウ」のお話に、
天職・やりたいことを見つけるための、
大切なヒントが隠されています。
というわけで今回は、
「ブドウ」の天職心理学です。
□自分に嘘をついてませんか?
イソップ物語って、
実は大人向けのお話が多いです。
そのなかに、
「キツネとブドウ」という、
お話があります。
あるとき、
お腹をすかせたキツネ君が、
歩いていました。
すると、
おいしそうなブドウを、
見つけたのです。
「ああ。おいしそう。
あのブドウを食べたいな~」
キツネ君は、
がんばってジャンプする。
でも、おいしそうなブドウは、
とても高い木になっていて、
がんばっても届きそうにない。
キツネ君はほんの少しだけ、
もの悲しげな顔。
そしてキツネ君は、
「あのブドウはまだ熟れていない。
どうせすっぱいのさ。」
といって立ち去りました。
本当は大好きなブドウ。
でも、自分には、
がんばってジャンプしても、
手が届きそうにない。
だから、
「ブドウを好きで食べたい」、
その気持ちそのものを認めない。
こんなことって、
僕たちにも良くありますよね。
こういう心の働きを、
心理学では「合理化」といいます。
本当はブドウを食べたいけど、
自分に手に入りそうにないから、
「あんなブドウおいしくない」、
と本音をすりかえてしまう。
そうやって自分のプライドを、
無意識のうちに守っているのです。
人間は、いとも簡単に、
本当の気持ちを、
すり替えてしまいます。
そして本当の気持ちは、
自分自身でも気がつかないまま、
心の奥底に封印されるのです。
これって天職探しにも、
同じことが言えると思います。
僕たちは本当に好きなこと、
やりたいと思うことがあっても、
その気持ちを認められません。
昔から好きなこと。
子供の頃、憧れた仕事。
「絵を描く仕事がしたい」
「自然に関わる仕事がしたい」
「ものづくりの仕事をしたい」
そんな気持ちがあったとしても、
ジャンプして届きそうにないと、
「そりゃ好きかもしれないけど、
本気で仕事にしたいほどは、
好きなことじゃなかったんだよ…」、
一人心の中でそうつぶやきます。
本当は好きでやりたいけど、
自分の力でそれを仕事にするのは、
すごくむずしいかもしれない。
もし、挑戦して失敗したら、
友達にかっこわるいし恥ずかしい。
自分のプライドも傷ついてしまう。
それは、認めたくない現実。
だから、本当はやりたいのに、
「仕事にするほど好きじゃない…」と、
自分で自分にウソをつくのです。
そうやって、自分の中の好き、
やりたいことへの気持ちを、
認められないのです。
いや…、
本当に認めたくないのは、
それだけではないかもしれません。
好きなこと、
やりたいことがあるのに、
失敗するのが怖くて挑戦しない。
本当に認めたくないのは、
そんな弱くて情けない、
自分自身の姿かもしれませんね。
僕たち人間は、
とても弱い生き物です。
だから困難なことがあると、
無意識のうちに逃げ出してしまう。
本当に好きなこと、
やりたいことを仕事にするのは、
大抵は困難なことです。
誰だって、
失敗するのは怖いです。
だから、つい目を背けて、
好きなことを認めたくない気持ちも、
とてもよくわかります。
でも、その弱さを認め、
情けない自分をも認めた時。
「合理化」の働きは弱まり、
心の封印が解け、
やりたいことが見えてくるはず。
純粋で単純な好き、
やりたいという気持ちからしか、
天職・やりたいことは見つかりません。
まずは、
自分の弱さを受け入れることから、
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■ 編集後記
今から年末くらいまで、
ちょっと忙しくなりそうです。
カウンセリングの予約を、
たくさん入れてもらえるのは、
やっぱり一番うれしいですね(^_^)
予約してもらっても、
なかなか日程が合わない人もいて…。
申し訳ないです~(^_^;
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