こんにちは。

カウンセラーの中越です。



天職探しカウンセリングの中で、

相談者さんがよくいう言葉。



「いい歳をしてやりたいことなんて、

 なんか情けないんですけどね…」



人間ってある程度の歳になると、

どうしてもこう思ってしまいます。



でも、これって、

自分の可能性を狭めてしまう、

もったいない考え方ですよね。



そんな人たちのために、

その気持ちを切り替えさせてくれる、

ある物語を紹介したいと思います。


というわけで今回は、

「だって」の天職心理学です。



□99でもまだいける!?




やりたいこと探しのカウンセリング、

その相談者さんがよくいう言葉。



「私なんてもういい歳ですからね。

 やりたいことを仕事にするなんて…」



ほとんどの相談者さんが、

こういうことをおっしゃいます。



このきもち、

僕にもよくわかります。


そこで、

こういう人に読んでもらいたい、

ある物語を紹介しようと思います。


全ては紹介できないので、

要約して紹介しますね。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『だってだってのおばあさん』    佐野洋子



ある家におばあさんと、

一匹のねこが住んでいました。


98歳のおばあさんと、

元気なねこの男の子でした。



ねこは毎日、魚釣りにいきます。


「おばあちゃんも魚釣りにおいでよ」


「でも、わたしは98歳だもの。

 98歳に魚釣りはにあわないわ」



ねこは元気に、

魚釣りに出かけました。


おばあさんはイスに座って、

マメの皮をむいたりお昼寝をしたり。


「だってわたしは98歳だもの」




ねこは毎日、

たくさんの魚を釣ります。


「おまえは魚釣りが上手だね。

 泳いでとるの?どこの川でとるの?」


「おばあちゃんも一緒に来れば、

 魚を捕るとこ見られるのに」


「だってわたしは98歳だもの」




さて、今日は、99歳の誕生日。

おばあさんは朝からケーキを作ります。


「おばあちゃん、ケーキを作るの上手だね」


「だって、

 わたしはおばあちゃんだもの。

 おばあちゃんはケーキを作るのが

 上手なものよ」



おばあさんは、

ねこにおつかいを頼みます。


「ろうそくを買ってきておくれ。

 99本だよ」


ねこは大急ぎで、

ろうそくを買いに行きます。



ケーキからはいい匂い。


「フンフン、これは大成功の匂い」


おばあさんは誕生日の準備をして、

ねこを待っています。



そのとき、

ねこが大きな声で泣きながら、

帰ってきました。


ねこは破れた袋と、

5本のろうそくを持っていました。


あまりに急ぎすぎたので、

川の中にろうそくを落としたのです。


ねこはおばあさんの顔を見て、

もっと大きな声で泣きました。



おばあさんはがっかりしたけど、


「5本だってないよりマシさ。

 ろうそくをケーキに立てておくれ」。



おばあさんは明かりを消して、

ろうそくに火をつけました。



あたりが明るくなりました。



「おばあちゃん、数えて」。


「1つ、2つ、3つ、4つ、5つ。

 ろうそくを数えると、

 本当に誕生日の気分になるわ」



おばあさんはもう一度数えます。



「1歳、2歳、3歳、4歳、5歳。

 5歳の誕生日おめでとう」


自分で自分にお祝いをいいます。



ねこがもう一度数えます。



「1歳、2歳、3歳、4歳、5歳。

 5歳の誕生日おめでとう。

 おばあちゃん、ほんとうに5歳?」


「そうよ、

 だってろうそくが5本だもの。

 わたしは5歳になったのよ」


「ぼくとおんなじ!」



二人はおいしいケーキを食べて、

寝ました。




次の日、

ねこは魚釣りに出かけます。


「おばあちゃんも、おいでよ」


「だって、わたしは5歳だもの…。

 あら、そうね!

 5歳だから魚釣りにいくわ」


おばあさんはねこと一緒に、

魚釣りに出かけます。



野原はとても広くて、

やさしい風が吹いてます。


おばあさんは長いこと、

こんな遠くまで来たことがありません。



ずいぶん歩いて川に着くと、

ねこはぴょんと川を飛び越えます。


「おばあちゃんも、おいでよ」


「だってわたしは5歳だもの。

 あらそうね!

 5歳だからわたしも飛ぶわ」



次に、

ねこは川に飛び込みます。


「ああ、気持ちいい。
 
 おばあちゃんも、おいでよ」


「だってわたしは5歳だもの。

 あらそうね!

 5歳だからわたしも入るわ」



おばあさんは長靴を脱いで、

川に入ります。


「あら、スカートがぬれるわ」、

おばあさんがスカートを持ち上げると、

エプロンに魚が一匹、入ってます。


「あら、わたしって魚釣りが上手。

 5歳って魚みたい」



おばあさんが立ち上がると、

エプロンのひもが水の中に入り、

そのひもで魚が2匹つれました。



「あら、あら、あら、あら!!

 わたしってなんて魚釣りが上手!!」



おばあさんは夢中になって、

魚をとりました。



「ねえ、わたしどうして、

 前から5歳にならなかったのかしら。

 来年のお誕生日も、

 ろうそく5本買ってきておくれ」


「でも、おばあちゃん。

 5歳でもケーキ作るの上手?」


ねこは少し心配そうに聞きました。



おしまい
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※原文のまますべては紹介できません。
でも原文の絵と文章はすっごくいいです!
佐野洋子さんの絵本はすごくいいですね。
興味のある人は読んでみて下さい。

だってだってのおばあさん 佐野洋子




うちのカウンセリングに来る人は、

30代40代の人はもちろんのこと、

なんと20代の学生さんですら、


「やりたいことを仕事にするなんて、

 もういい歳ですから無理ですよね…」


なんておっしゃいます。



その気持ち、

僕もとてもよくわかります。



僕もカウンセラーになる前、

「こんな歳からカウンセラーなんて、

 絶対、無理に決まってるよ…」

と思っていましたから。



でも、それって、

ちょっともったいない。



5歳のおばあさんのように、

年齢にとらわれずに生きた方が、

もっと充実して過ごせるし、

いろんな可能性が開けるはず。



歳をとってからでも、

思い切ってやってみれば、

いっぱい楽しいこともあるはず。



歳をとってからでも、

思い切ってやってみれば、

思ってるよりいろいろできるはず。




おばあさんと同じように、

5歳とまではいかないまでも、

若くなったつもりでやってみる。



それだけで人生は、

ずっと充実感に満たされるはず。



同じ残りの人生を過ごすなら、

「もう歳だから…」と何もしないより、

照れながらでもいろいろやった方が、

ずっと満たされた人生になるはずですよ。



ちょっとだけ若返ったつもりで、

何か行動してみてはどうでしょう?




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今回のポイント

★若返ったつもりでやってみよう!!

★その方が人生は充実するはず!!

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■ 編集後記


姪っ子がDSのマリオをやってます。


昔とったきねづかというか、

僕がマリオがうまいのにびっくり。

いま、姪っ子に尊敬されています。


もはや姪っ子は僕のいいなりです。

ゲームが役に立つ日が来るとは!!

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