こんにちは。
公認心理師の中越です。
みなさんは、自分自身をごまかすことって、心当たりはありますか？
僕自身、過去を振り返ってみれば、自分自身をごまかしてばかりです。
そしてそれは、天職・やりたいことを見つけることも同じ。
「どうやったら、天職・本当にやりたいことを、見つけられるんですか？」
このシンプルな相談が、働く人の相談で最も多い質問です。
そして、シンプルなだけに答え方が難しい質問です。
というのも、天職を見つける方法、それ自体はとても簡単です。
ただ、簡単だけども、心の痛みをともなう方法なんです。
僕たち人間は、痛みを受け入れたくないので、本当にやりたいことを認めることを、つい拒否してしまうのです。
たとえば僕自身の場合、やりたいことがわからずに、迷走していた20代半ばの頃、
「やっぱり僕は、昔から心理学が好き。
カウンセラーになりたい」
そういう気持ちが、僕の心の奥底の方にまだ残っていました。
自分のやりたいことを認めたくない
でも、それを認めるのは、とても辛く怖いことでした。
だって、それを認めたら、
「いろいろ言い訳をして、今も昔もこの瞬間も、努力と挑戦から逃げている」
そんな自分自身をも、認めることになってしまう。
「やりたいことに挑戦して、もし失敗してしまったら…。
ほら、見たことかとまわりの人から、冷ややかな目で見られるかもしれない…」
それが怖いから、何も挑戦せず努力もしない。
いや、それすらウソかもしれません。
本当は、失敗してしょげかえっている惨めな自分自身を見るのが、怖かったのです。
だから、
「僕はどうしても、やりたいことがないんですよ。
なに一つ頭の中に、思い浮かばないんです…」
そうやって、自分をごまかし続けていたのです。
気がついたら嫌な大人になっていた
そんな、ごまかしてばかりの大人になった自分。
鬱々とした表情で通勤電車の窓ガラスに映る自分。
それは思春期の頃、
「あんな大人には、なりたくないよな…」
そう思っていた、カッコ悪い大人になったと自分自身で認めることでした。
本当は、
「いくつになってもチャレンジできる。
社会人になってもイキイキと働いていたい。
失敗を恐れずにチャレンジできるカッコイイ大人になりたい」
ずっとそう思っていたのに。
それと正反対になっている自分自身を認めることが、あまりにも心が痛くて痛くて、どうしても認められなかったのです。
これは僕だけのことでなく、ほとんどの人が同じです。
人間は自分自身をごまかしウソをつく生き物で、精神分析ではそれを「否認」といいます。
誰だって、心が痛いのは嫌ですから、当然といえば当然です。
だから僕たちは、
「僕にはどうしても、天職・やりたいことなんて、見つからないんですよ」
と自分の心に嘘をついて、鬱々とした表情で今日も働くのです。
４３歳になったいま現在の僕だって、それを完全に乗り越えているわけではありません。
半年ほど前から、カウンセリング教室をはじめたけれども、やっぱり怖くて怖くて、何度も逃げ出したくなりました。
「自分なんかが心理学やカウンセリングを教えて、誰かからダメ出しされたらどうしよう…」
「もっと立派な大学の先生がいくらでもいるのに、僕の講座なんかが需要あるのだろうか…」
「軌道に乗るまでは時間がかかるし、受講生さんが集まらず大赤字になったらどうしよう…」
そんな不安がいっぱいあって、実はカウンセリング教室を開くという夢を、ずっとずっと先延ばしにしていたのです。
本当は、心理学の話をしているときが一番楽しいのに。
学生時代の友達と会っても、心理学の雑学をよく話していたのに。
天職探し心理学を１９年も運営しておいて。
やりたいことを見つけるための本を何冊も出版しておいて。
それなのに僕自身も、やっぱり自分の心に正直になるのは、すごく怖かったのです。
（半年ほどやってみて、受講生さんが満足してくれているとメールをくれるので、本当にホッとしているところです。
感想メールがほしいのって、決してサイトに載せさせてほしいからではなく、僕の心に必要不可欠な栄養なんです）
真実は痛いから認めたくない
お金、年齢、他人の意見。
いろんなものが、僕たちが真実を見るのを、邪魔してきます。
「お金のことを考えると…」
「もうこんな年齢だから…」
「みんな無理といってる…」
どれも正論だからこそ、「否認」を強力に援護します。
本当にやりたいことは見えている
でも、僕たちは、心の奥底の方では、うっすら気づいている。
「お金も年齢も、まわりの目線もあるけど、一度はやらなきゃ後悔する。
このまま現状維持で、自分をごまかし続けたら、よけい人生が辛くなる。
いや、今すでに辛い人生が、もっともっと長引いてしまう。
だから、どこかで一度は、痛みをともなう心の改革をやらなければいけない。
それを今やらなかったら、来年も再来年も１０年後も、きっとやらないままだろう。
だからやっぱり、どれだけ痛みを伴う改革でも、真実を見なければいけないんだよな～」
そのことももうすでに、僕達は薄々気づいている。
僕達は本音の本音では、もう自分をごまかすことに飽き飽きしているのです。
だからこそ、
「このままではダメだ…！いまの自分を変えなければ…！」
そう真剣に悩んでいるのです。
そうでなければ、わざわざこの記事をここまで読まなかったでしょう。
だから、多少、心が痛くても、自分自身をごまかすのをやめて、本心を口に出してみませんか？
「昔、興味があったこと」
「ほんの少しだけ好きなこと」
「学生の頃憧れていた仕事」
どんな夢物語のように思える仕事でもいいのです。
だって、僕たちは夢から逃げてきたから、やりたいことがわからないのですから。
天職を見つけるのは、心の痛みをともなうのです。
でも、それは成長するための痛みなんですよ。
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天職・やりたいことを見つけるポイント
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■ 編集後記
ダイエット企画 ３９週目
スタート70キロ。
で、今日の朝、６１，８キロ。
リバウンドを取り戻せた気がします！
でも、もう少し運動時間を増やしたいですね。
天気いいですしね～。
あと、野菜も食べないとな～。
面倒くさいんですよね。野菜食べるの。
