僕が好きを仕事にして上手くいっている理由

こんにちは。

公認心理師の中越です。


僕がカウンセリング教室を開いて、もう半年になります。

日々、「カウンセリング教室奮闘記」を書こうと思っていたのですが、全然書けていません。


やりたいことにチャレンジして、失敗しながら少しずつ前に進んでいく姿を見てもらいたい。

そうすれば、これからやりたいことにチャレンジしていく人を、勇気づけられると思っていたので書きたかったのです。


でも、カウンセリング教室奮闘記を書いたのは、最初の1~2ヶ月ほど。

それもオープン前の記事が多かったと思います。



ではなぜ、僕がカウンセリング教室奮闘記を書かなくなったのか?


それは、「あまりにも順調すぎたから」です。



もちろん、これから集客の面で苦労することもあると思います。


もうすぐ1期生が修了。

5月半ばくらいから2期生、3期生をスタートしたいので、4月くらいには募集をかけたいです。

そこでちゃんと受講生が集まってくれるのか、かなり不安ではあります。


(1期生は、なんとあと3回!

全部の講座が終わったら、受講生限定でカウンセラー独立開業講座をやる予定。

これは受講生さん達の質問から生まれた企画です。

どうやって独立したらいいのか?

やっぱりみんな気になっているんですね)



でも、やりはじめる前に一番不安に思っていたこと。


「僕なんかにうまく心理カウンセリングの講座ができるだろうか…?」

「しっかりと受講生のみなさんに講座を喜んでもらえるだろうか…?」


これについては自画自賛になってしまうのですが、「思っていたよりずっと順調」だと思います。


もちろん、やっぱり失敗はあります。

先日の講座では、焦ってしまってZOOMの画面共有を失敗してバタついてしまいました。
ちゃんと画面共有の練習をしていたのに、本番になって焦っちゃったんですね。


とはいえ、前編講座、中編講座、後編講座と、本当に受講生さんが楽しく学んでくださっているのが、肌感覚で伝わってきます。


なにより、「たくさん質問をしてくれる」。

これって講師にとっては、本当にうれしいことなんです。


そして質問が活発なのは、講座が上手くいっているバロメーターです。

講座がおもしろくなかったら、誰も質問なんてしないですから。



では、なぜ僕のカウンセリング教室がうまくいっているのか?


これを改めて考えてみると、

「やっぱり好きなこと、やりたいことをやっているから」

の一言です。



「いやいや、中越さん。そんなの甘い考えだよ…」。

そういわれそうなのですが、理由を聞けば納得してくれるはず。


簡単に言うと、講座をするためには、毎週「どんな内容の話をするか?」、「そのためにはどんな資料が必要か?」を考え、準備する必要があります。


ここ最近はずっと、毎週毎週、講座の内容と資料を作っています。

これって毎週毎週、新しいコンテンツを創るということ。

それも2時間の講座ですからかなりの労力です。


昔、爆笑レッドカーペットとかのネタ番組がはやっていたころ。

芸人さんが、「毎週毎週、新ネタを創るのが地獄…!!!」といっていました。

3分程度でも新規のネタを毎週創るのは、相当にしんどいのです。


でも、僕の場合、かなり楽しくノリノリで講座内容を創っています。


(実は認知行動療法の資料だけ、かなり悩んだ。

それは資料に使った本があまりにもできが良く、もうこの本をそのまま使った方が受講生さんにとっていいのでは?と思ったから。

でも、著作権上、それは良くないよな~と思って、ずっと葛藤していた)



そして、実際に講座の中で予想外な質問をされても、すごくノリノリで返事をできています。

さらに、今のところ大抵の質問には返事をできている自分がいます。


もちろん、ときには僕もわからないことを質問されることがあるのですが、そのときは正直に、

「う~ん、どうなんでしょう?それはちょっと僕もわからないですね。誰か知っている人います?」

と答えると、そういう反応をする先生はめずらしいのか、それを喜んでくれる受講生さんもいます。

(実際に知っている人がいたり、わざわざ調べてきてくれる人がいるので、おもしろいものです)


それでは、「なぜ僕が毎週楽しく講座を作れているのか?」。


その一番大きな理由は、「シンプルに好きなことを話しているから」です。


もちろんいままでの経験の蓄積もあります。

でも、そもそも好きなことでなければ、蓄積すること何でできなかったはずです。

(僕は事務や数字が嫌いなので、そういう系統に進んでいたら、僕は絶対に続かなかったと思う)



なにかを創るためには、まずは調べなければいけません。

そして調べた物を、頭の中で整理しなければなりません。

さらに自分なりの言葉で、表現していかなければなりません。


これって実際には、かなり大変な作業です。


それが自然にできているのは、「純粋に心理学やカウンセリングが好きだから」です。


いま僕は『第三の脳 皮膚から考える命、こころ、世界』という本を読んでいます。

これは講座の中で使いたいと思っているからです。


そしてこの本がめちゃくちゃ面白い!

ざっくりいうと、「脳だけではなく皮膚細胞そのものにも、ある程度の知性や心があるのではないか」みたいな内容なのですが、本当に面白いです。


こういうことを学ぶのはすごく楽しいし、「へ~!スゲー!」って思った内容は、ついつい人に話したくなってしまいます。


いわゆる心理学のうんちく話をするのは、僕にとってすごく楽しいのです。

僕には19年分のうんちくがたまっているので、話したいことが尽きないんですね。


2時間の講座なのに、毎週、2時間半くらいしゃべってます(笑)

僕がノリノリだとみなさんが質問をしてくれて、みなさんが質問をしてくれるのでさらにノリノリになる。

そてもうれしく、とても楽しい時間です。



こういうことをいうと、

「それは中越さんが特殊だからですよ…。

私にはそんなに一生懸命になれるものなんてないですから…。

結局、好きなこと、やりたいことを見つけるのも才能なんですよ…」

といわれることがあります。



でも、本当にそうなのでしょうか?

たいていの人は、マンガでも映画でもドラマでもゲームでも、なにか一つくらいは趣味があるはずです。

(確かに、何一つないという人もいるのですが、それは多くの場合、かなり抑圧的な環境で育って自分の感情を抑え込んできた、割と特殊なケースです)


たとえば、僕は高校時代の友達といまだに『JOJOの奇妙な冒険』について話しますが、いまだに話が尽きません。

正確には同じような話を二人で20年近く繰り返しているだけなのですが、本当に話が尽きません。


「あのスタンドはちょっと無理あるよな」とか「第4部と第5部のどっちがおもしろいか?」なんて話は、永遠に話していられます。


同じ趣味の人とカフェや居酒屋で話をしていれば、気づいたらあっという間に時間が過ぎていた。

そういう経験は誰にでもあるはずです。


ただ、そこからさらに深く学びにいったり、自分から情報発信する人は、本当にごくわずかです。

しかも、それを継続する人は、さらにごくわずかになります。



結局のところ、僕は自分から学びにいくことに一歩踏み出し、自分から情報発信することにさらに一歩踏み出した。

そして、無理のないペースでそれを続けてきた。


ただ、それだけのことです。


スマホなどのガジェットが好きな人が、YouTubeで好きな商品をおすすめするのと、やっていることは同じです。


僕は聴いてくれる人がいれば、心理学のうんちく話をしたいのです。

(実際、昨日も美容室で皮膚の心理学のうんちく話をしてきました。

そういうのが好きな美容師さんで本当にラッキーです!)



でも、多くの人は、

「どうせ今さら学んだって、なにか物になるわけでもないし…」

「自分よりずっとすごい人なんて、いくらでもいるんだから…」

そう思ってしまいます。


だから、最初の一歩を踏み出せないし、次の一歩も踏み出せない。

そして、それを続けることもできません。



でも、意外なことに僕は、そのことが悪いこととか、間違ったことだとは、全く思いません。

本当に1ミリたりとも思いません。



なぜなら僕自身、20代半ばまでずっとそっち側だったからです。



すごく消極的で大人しい若者だった僕は、

「自分なんかがそんなことをやったって、どうせうまくいくわけないよ…」

とずっと思っていました。


はじめて心理学を学びにいったときも。

はじめて自分でサイトを作ったときも。

はじめて自分の文章を公開したときも。



「今さら自分なんかが…」

「どうせやったところで…」

「世の中そんなに甘くない…」


ずっとその気持ちにつきまとわれ、ずっとずっと足を引っ張られ続けてきたからです。


実をいうと、いまもそういう気持ちに足を引っ張られます。

カウンセリング教室も、本当の本当はもっとずっと昔からやりたかったのです。

5年も10年も昔から、本当はやりたかったのだと思います。


でも、怖かった。

すごくすごく怖かった。


「僕は大学や大学院で心理学を専攻したわけでもないのに…。

そんな自分がカウンセリングを教えていいのだろうか…。

そういうのはせめて大学院を出てないとダメなのでは…。

そのことで誰かから批判や攻撃をされたらどうしよう」


そう思うと、本当に本当に怖かったのです。


「学歴や立派な資格なんて、良いカウンセラーかどうかにはまったく関係ない」

それが頭でわかっていても、どうしても怖かったのです。


いや、僕みたいな性格の人間は、たとえ大学院で勉強していたとしても、いろんな言い訳を自分にして、一歩踏み出すことがなかったでしょう。

むしろ、ストレートに心理学のエリートコースを進んでいたら、僕は自分でなにかを立ち上げるなんて事は、決してしなかったでしょう。


カウンセリング教室どころか、カウンセリングルームさえ開けていなかったと思います。

ある意味、就職に失敗して苦難を味わい、自分から動かなければどうしようもなくなるくらい人生を追い詰められたから、僕は変わることができた。

そう考えると、遠回りして良かったのかもしれません。

そして、そういう僕だから伝えられることがあるかもしれないと、なんとなく今は思うことができています。


人間なんて、弱い生き物です。

それは心理学を学べば学ぶほど、痛感させられます。

カウンセリングを実践すればするほど、自分の弱さに気づかされます。


「この相談者さんはこうやって悩んでいるけど、僕だって実際はたいして変わらないじゃないか…」

カウンセリングの現場では、そんなことばかりです。

むしろ、相談者さんが弱い自分を乗り越えていくのを見て、こちらが勇気をもらうことも多いです。


だから、

「天職なんて見つかるわけがない…。

やりたいことを仕事にできるなんて、特別な人だけのこと…」

そう思ってしまう気持ちは、痛いほどよくわかります。


なにしろ、いまの僕自身も、なにか新しいことにチャレンジするとき。

怖くて怖くて仕方なく、「そんなことは自分のやりたいことではない」と、自分にウソをつくことがしょっちゅうあるからです。


もう19年も心理の世界にいるのに。

本当に人間というのは、なんと弱い生き物なのでしょう。


でも、最近はそういう自分の弱さも、温かく包み込んであげたい気持ちになっています。

だって、100人いれば100人が弱さを抱えているのだから。

その弱さこそが、人間らしい物語を紡いでいくのだと思うのです。

だって、この世の中にある素敵な物語は、全てがそういう弱さを乗り越えていく物語ではないですか。


だから、弱くていいのです。

不安でいっぱいでいいのです。

本当に好きだと自信を持てないままでいいのです。


ただ、まずは一歩踏み出してみませんか?


好きなことを学んでみる。

その小さな一歩は、人生を変えるかもしれませんよ。



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■ 編集後記


ダイエット企画 41週目


スタート70キロ。

で、今日の朝、60,6キロ。


ほんの少しだけ減ったかな。


まあ、それより今は花粉対策です。

対策もなにも、マスクするしかないんですけどね。

マスクせずに洗濯物を干しただけで、鼻水とくしゃみが止まりません。







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