「失敗するのが怖い人の心理学」
「やりたいことがみつからない」

もしくは

「やりたいことはなんとなくあるけど一歩ふみだす勇気がない」

こういう心理の裏側には失敗することを必要以上に怖がるということがひそんでいます。

今日は「失敗するのが怖い人の心理学」です。



■失敗に慣れる
もうずいぶんと昔のことですが、僕が高校生のとき修学旅行ではじめてスキーをした時のことです。

大阪生まれ大阪育ちの僕にとって雪山もスキーもはじめての体験。

ひととおり板のつけ方などをおぼえたあと、さっそくリフトに乗って初級コース、ある程度の斜面のところまで登りました。

初めてのスキーということでワクワクしながら斜面をながめてみると

「え?こんなに急な斜面なの?!こわい・・・。」

こんなところすごいスピードが出て、こけたらすごく痛いに決まってる!

怖くてとてもこんなの滑れない!と思ったのを今でも覚えています。

一応インストラクターがいて一人ずつ順番に滑らせますし、まわりの友達の前でかっこ悪いことはできないということもあってしかたなく勇気をだして滑りました。

教えられたばかりのボーゲンを必死にやろうと気合を入れて滑り出した瞬間、僕が思っていたよりはるかに速いスピードで滑り出してしまいました!

「あぶない!」

と、思ったときにはもう遅い。

おせいじにも運動神経のよくない僕は思いっきり顔からこけてしまいました。

かっこわるい・・・。

でもそのときひとつのことに気づきました。

それは顔からこけてもぜんぜん痛くないということ。

大阪育ちで雪山というものをあまり知らないぼくにとっては雪の上でこけても痛くないというのは初めての体験でした。

失敗しても大丈夫。

失敗したところで案外大したことはないということに気づいたのです。

こけても痛くない、それどころこけるというのも雪の上では気持ちいいんだということに気づいて体から余計な力が抜けてうめく滑れるようになりました。

けっきょく修学旅行のうちに初級、中級コースをクリアして上級コースまで滑れるようになりました。

僕でなくてもはじめてスキーに行ったときにこのこけたら痛そうという恐怖をみんな味わうのではないでしょうか?

でもこの恐怖。

これはただの思い込みですよね。

人間はある出来事に対して間違った信念、考え方をしているとやはり現実にふさわしくない感情を引き出すことになってしまいます。

この間違った信念、考え方のことをアルバート・エリスは論理療法の中でイラショナルビリーフと名づけました。

僕のスキーの場合だと

すごいスピードで雪の上でこける(出来事)
      ↓
痛いに違いない(間違った信念、考え方)
      ↓
スキーは恐い(現実にふさわしくない感情)

となってたわけです。

でも雪の上でこけると痛いという考え方を雪の上ではこけても痛くないと修正できたのでスキーが恐くなくなって上達したということです。

つまり

すごいスピードで雪の上でこける(出来事)
      ↓
意外と痛くない(現実的な考え方)
      ↓
スキーは楽しい(現実的な感情)

となったわけです。

じつはこれ、仕事を選ぶときにも同じことが言えますよね。

やってみたい仕事がある。

挑戦したいことがある。

でも失敗するかもしれない。

失敗したらきっとすごく貧乏になるだろうし友達や周りの人にバカにされるに違いない。きっと自分の人生はダメになってしまう。

そんなふうにかんがえてしまいます。

これはなにかに挑戦して失敗するという経験が乏しいために必要以上に失敗を恐がってしまうからです。

実際には若いときになにかに挑戦して失敗しても大抵の場合その後の人生にたいした影響を与えないほうが多い。

むしろなにかに挑戦するということ自体がいい経験になってその後の人生を豊かにするのは本当なら誰もがわかっていることです。

僕がはじめてのスキーを恐がったように、初めて自分の人生でなにかに挑戦するのが恐いのです。

つまり、

なにかに挑戦して失敗する(出来事)
      ↓
失敗したら人生ダメになる(間違った信念、考え方)
      ↓
これは自分にはできないことだ(現実にふさわしくない感情)

となってるわけです。

でもね、僕にいわれなくても頭ではわかってるかもしれないけれども失敗しても大したことなんかおきません。

夢に向かってがんばって失敗したからって死んだりすることはまずないし、がんばったあなたをバカにするような友達は最初から友達でないのかもしれない。

なにかに挑戦しようと一歩踏み出してみて失敗してもきっと「なんだ、こんなものか」と思うはずです。

それを何度も繰り返しすとだんだん失敗が恐くなくなってくる。

これは間違った信念、考え方が修正されて

なにかに挑戦して失敗する(出来事)
      ↓
失敗しても人生もう一度やりなおせる(現実的な信念、考え方)
      ↓
いろんなことに挑戦したい(現実的な感情)

となるからです。

なにかに挑戦するということは失敗するというリスクを必ず背負い込みます。

でも僕は思うのです。

そこでたとえ失敗したとしてもなにかに挑戦したという成長を手に入れることができるのではないでしょうか。

たとえ失敗したとしても、いままでなんにも挑戦することができなかったあなたがなにかに挑戦することができるようになった、自己成長をすることができたといえるのではないでしょうか?

それは必ず自分に自信をつけて次の一歩を踏み出す原動力になります。

こういう僕の考えを「甘すぎる!成功しなけりゃ意味がない!」という人もいるかもしれない。

確かに僕はカウンセラーという職業柄、人に甘すぎるところがあるかもしれない。

でも、人間は生きている限りずっとなにかに挑戦しては成功と失敗を繰り返す。

成功する数より失敗する数のほうが絶対に多い。それは間違いない。

だから成功する人というのは失敗してもそこからもう一度挑戦しようと一歩踏み出せる人、失敗した原因を考えてもう一度挑戦できる人。

こういう人は失敗しても気にしていない。

つまり失敗を受け入れている。

失敗を受け入れているから恐くない。

だから何度も失敗を繰り返しながらも最終的に成功にたどり着くことができる。

これを読んでる人はおそらくまだまだ若い人が多いと思います。

そんなあなたはきっとこれからの人生、必ずたくさん失敗をのするでしょう。

失敗するのは悪いことじゃない。

失敗は人間を成長させるために必ず必要な儀式のようなもの。

それを乗り越えたあなたはきっと一回り成長して、今までよりも成功に近い場所にいるはずです。

人生もスキーも一緒。

何度こけてもそこから立ち上がってまた進みはじめたらいいんです。

そのためにはまずは失敗してもいいからちいさな一歩踏み出すことが大事なんでしょうね。

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今日のポイント

★成功しなかったとしても人生は何度でもやり直せる

★失敗するということを現実以上に恐がらない

★成功しなくてもいいから小さな一歩を踏み出す

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