「天職ってどんなもの?」
こう聞かれるとなかなか、
一言では答えられないですよね。
でも最近、
こういうのが天職なのだな、
と思った人物がいます。
今回はその方について、
お話したいと思います。
天職についている方の話は、
きっとみなさんの天職探しにも、
役に立つと思いますよ。
今回は「書道」の天職心理学です。
■精神的に自由ですか?
「人間だもの」で有名な、
相田みつをさん。
意外なことに、
60歳で「人間だもの」を出版するまで、
一般の人に知られてなかったそうです。
それまでは食べていくにも苦労したのだとか。
「人間だもの」を出版から7年。
67歳の若さで他界します。
いまでこそ心の時代と言われてますが、
昭和30年代、高度経済成長の前の時代、
みんな食べていくのに精一杯。
心よりも物が大切だった時代です。
そんな時代に、
彼の作品はなかなか、
理解されなかったようです。
当時、書家の仕事といえば、
お習字の先生でした。
でも、相田みつをさんは、
お習字の先生をしません。
自分の作品を作ることだけを、
仕事にされたのです。
書の芸術は達筆すぎて、
一般の人には何と書いてあるのか、
読むことができません。
でも、相田みつをさんは、
誰にでも読める「書」を目指し、
なるべくひらがなを使うようにして、
あの作風になったそうです。
相田みつをさんは、
10代の頃から短歌をしていましたが、
その作品は短歌ではありません。
短歌も一般の人には、
何がよいのかよくわからない。
それで自分の言葉で表現する、
あの短い詩の形になったのだとか。
相田みつをさんの、
「書」と「詩」が融合した作品。
今でこそ似た作風がたくさんありますが、
相田みつをさん以前は、
そのような作品がまったくないがゆえに、
世間に広まらなかったそうです。
相田みつをさんのことを、
紹介しようと思っても、
「書家」といっても「詩人」といっても、
なにかちがうのです。
僕たちのイメージの中で、
「書家」や「詩人」と相田みつをは、
なんとなく違うのです。
あまりにも前例がないゆえに、
世間に伝えようがなく、
なかなか売れなかったのだそうです。
相田みつをさんの名刺には、
生涯、何の肩書きもなかったそうです。
相田みつをさんは、書家でも詩人でもなく、
「相田みつを」だったのだと思います。
相田みつをさんは、
何にもとらわれません。
お習字の先生をしないことも、
名刺に肩書きを入れないことも、
何かの型にはまりたくないという、
気持ちの表れなのだと思います。
自分のやりたいことを、
自分のやりたいやり方で、
どこまでも追求する。
もし相田みつをさんが、
「俺は書家、詩人だから、
一般の人に理解されなくても、
それは仕方ないんだよ。」
なんて思っていれば、
彼の作品がどれだけ素晴らしくても、
人の心を打つことはできなかったでしょう。
僕たちは天職を見つけるというと、
「自分に最もぴったりな職業に就くこと」、
と考えてしまいます。
でもどんな職業に就いたところで、
その職業の枠にとらわれてしまっては、
やりたいことをやることは出来ません。
やりたいことを実現するためには、
職業の枠にとらわれることなく、
自分で道を切り開くしかないのです。
「営業ってのはこういうもんだ。
それに会社員だからね。
ある程度割り切らないとダメなんだよ。」
僕が会社員をしていた頃、
結局、何もできないでいたのは、
こう考えていたからかも知れません。
もしかしたら今も、
「カウンセラーだから、
そこまでしなくていいんだよ…。」
と自分に言い訳しているかもしれません。
お金のためでもなく、
肩書のためでもなく。
自分のやりたいことを、
自分のやりたいやり方で、
どこまでも追求する。
それはとても、
難しいことだと思います。
でも、そうすれば、
名刺に肩書きなんてなくても、
天職にはつけるのだと思います。
僕もカウンセラーという肩書きに、
とらわれることなく、
やりたいことを追求したいと思います。
さて、あなたの名刺には、
どんな肩書きがあるのでしょうか。
あなたはその肩書きで、
満足できますか?
今回のポイント
★やりたいことを、やりたいやり方で、追求する!
★あなたは今の肩書きで、満足できますか?
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■編集後記■
最近、家のテレビが壊れぎみ。
たまに勝手に電源が切れます。
おかげで仕事がはかどります(^_^;