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天職を見つけるには逆転の発想が必要



こんにちは。

カウンセラーの中越です。



天職を見つけるときに、とても大切な考え方があります。

それはある意味、逆転の発想です。


普段、僕のいっていることと真逆に感じるかも知れません。

でも、天職を見つけるためにはこの逆転の発想が、どうしても必要です。



その天職を見つける逆転の発想は、


「自分が何を好きになるかは、

 実は自分自身では選べない。」


ということです。



これをつきつめて考えていくと、


「やりたいことは自分で選ぶのではなく、

 人生から与えられているもの」


としか考えられなくなってきます。



このお話をすると、

「え?天職とかやりたいことって、自分で考えて決めるんじゃないの?」

と思われるかもしれません。



でも、ここで逆転の発想が必要。



僕は精神科医フランクルに影響を受けて、この考えを持つようになりました。



この考え方。

最初は少しわかりにくいかも知れません。

少し不思議な考え方かも。


でも、この考え方、理解すればとても面白い!



「なるほど。たしかにそう考えられるかも」。

ついそう思っちゃう考え方です。



さて、その逆転の発想とは?


というわけで今回は、

「天職を見つける逆転の発想」


スタートします!



実は好きなことって、自分自身では選べない




天職とかやりたいことを考えるとき。

自分自身で考えて自分で決めることが大事。



でもときには、逆転の発想が必要なんです。



その天職を見つける逆転の発想とは、


「好きなこと、やりたいことって、

 自分自身で選ぶことはできない

 すでに人生から与えられている」


そういう考え方です。



これは精神科医フランクルのロゴセラピーに近い考えです。

現代の日本人にとっては、なじみのない考え方かも知れません。



「働くのも生きるのも、むなしい。

 こんなに辛い思いして働いて、なんの意味があるんだろう。

 自分の人生なんの意味があるんだろう…」



長く働いていればこんな気持ちになること、誰にでもありますよね。

仕事の悩みでなくても、プライベートでこう思うこともあります。



それどころかたくさんのお金と名誉を持っている人でさえ、

「もうなんだか、生きていることがむなしく面倒くさい…」。

そう悩んで沈み込みます。



フランクルはそういう悩みに、正面から向き合った精神科医です。

生きていることがむなしいと感じると、人は心を病むようになります。



「がんばって生きても何も意味がない」

「そもそも生きてることに意味がない」

「自分のこの人生には何も意味もない」



そう思っていれば、うつ的傾向になって当然です。

そんな状態が長く続けば、本当に心の病になってしまいます。



逆に、生きる意味を明確に持っていると、人の心はとても強くなります。

フランクルはニーチェのこんな言葉を紹介しています。


「何故生きるかを知っているものは、殆どあらゆる如何に生きるか、に耐えるのだ」。

(引用 『夜と霧』より)



生きる意味って、人が健康に強く生きていくためには、とても大事なんですね。



働く上でもこれがやっぱり大事。

ただ辛く苦しいだけで、なんの意味も感じない仕事をがんばるのは、あまりに憂鬱。



だからやっぱり、やりがいのある仕事が大事。

自分なりにやりがいがあるからこそ、僕たちはがんばれる。



とはいえ、生きる意味なんていくら精神科医でも、簡単に与えられません。

自分自身で生きる意味を見つけるにしても、それもとても難しい問題です。




フランクルの生きる意味と働く意味の見つけ方




この問題にとことんまで向き合ったフランクルは、こんな答えを出しました。



ちょっと難しいので、さらっと読んでみてください。

あとで説明するので、ここはさらっとで大丈夫です。



「人生の意味への問いに

 ある種のコペルニクス的転回を

 与えなければならない。


 すなわち、人生それ自体が

 人間に問いを立てているのである。


 人間が問うのではなく、

 むしろ人間は人生から

 問われているものであり、


 人生に答えねばならず、

 人生に責任を持たねばならないものなのである」



うん。やっぱり難しいですね。

僕流の言葉で、例えを入れてなるべくわかりやすく説明してみます。


=====================


「君のいうとおり、人生に意味なんてないのかも知れない。

たしかに人生の意味なんて、いくら考えたってわからないからね。


でも、こっちが答えを求めるのじゃなくて、もし人生に問われているとしたら…?


君、中学生のとき、いじめられて悩んでいたよね。

あのとき、誰にも相談できなくて、すごくつらかったよね。


あれからもう、ずいぶんと経つね。

君はもう大人になって、乗り越えたかも知れない。

もう君は一人で立派に自立して生きていっている。



でも、今君の会社でパワハラが起きている。

君の同僚は誰にも相談できずに、毎日、沈み込んでいるね。



君は当事者ではないし、首を突っ込むべきでない。

何かしたところで、君に解決できる問題ではないだろう。


余計なことをしたら、状況を悪化させるかも知れない。

君までパワハラの対象になってしまうかもしれない。


そんなに仲のいい同僚でもないのに、そこまでする必要はない。

たしかにすべてその通りだと、僕も思うよ。



でも、あの時いじめられていた君が、大人になったいま…。



君は傍観者でいられるのか?

本当は傍観者でいることがつらいんじゃないのか?



たった一言同僚に、

「たまには一緒に飲みに行こうぜ!」。

そういってあげたいんじゃないのか?



その一言でどれだけ気持ちが楽になるのか。

一人仲間がいるだけでどれだけ救われるか。


他でもない君自身が、一番よく知っているんじゃないのか?



子供のころいじめられてつらかった君の目の前で。

今まさに誰かがいじめられてつらい思いをしている。



そんな君のいまの人生の状況そのもの。

もしそれが、人生からの問いかけだとしたら?



いまこの瞬間、

君がなにをするべきか問いかけられているとしたら?



どんな行動を取ることが、その答えになると思う?



本当は、もうわかっているんだろう?

後は勇気を出して一歩踏み出し、手をさしのべるだけだ。



たったそれだけで、君の人生に意味を感じるだろう。

今までつらかった経験が、意味ある過去になるだろう。

それだけで君は、よりたくましく生きていけるだろう。



少なくとも、手をさしのべたその日一日。

人生に意味がないだなんて、感じないだろう。

人生に意味があるかどうかは、君の行動次第だ。」


=====================




そういう意味の言葉だと、僕はとらえています。



もしこの彼が、同僚に手をさしのべたとします。

そのことをきっかけに彼が、パワハラ対策のNPOに参加しはじめたとします。

その活動の中で、自分の得意な経理を担当するようになったとします。


それは彼にとって十分にやりがいのある仕事になるでしょう。

それはやはり天職と呼ぶことができるでしょう。




すぐ答えが出なくても逆転の発想を考えよう




僕はフランクルのこのような考えを知ったとき、


「たしかにその通りかも知れない。

 でも、それでも僕のやりたいことってなんだろう…。

 僕の人生に意味がでる仕事ってなんだろう…」



すぐに答えが出ずにモヤモヤとしたのを、とても覚えています。

のどまで引っかかっているんだけれども、まだ出てこない。

おそらくみなさんも、そうなのではないでしょうか?



これは人生の中でも、大きな大きな問題です。

すぐに答えが出ることではありません。



ゆっくり考えを熟成させることが大事。

焦らず自分の中で、何度も考えてみて下さいね。






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今回のやりたいことの見つけ方ポイント

★天職にも逆転の発想が大事!

★一歩踏み出せば天職が見えるかも?

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■ 編集後記


天職のプログラム。

一瞬で売り切れてびっくり。


やる気プログラムも、

たくさん申し込みがあります。


ちょっと申し込み多数すぎて、

事務とメールサポートで忙しい。



夏までに新しい本も、

書かなきゃいけない。



仕方がないので、

今月、来月あたりは、

カウンセリングを減らします。



こうやって手が回らないので、

プログラムをやめるんですよね~。






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