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天職の見つけ方をハリーポッターから学ぼう
こんにちは。
カウンセラーの中越です。
名作、ハリー・ポッターシリーズ。
小説や映画などで、一度は見たことありますよね。
そのハリーポッター第一巻に、とても有名なシーンがあります。
そしてそのシーンが、天職を見つけるヒントになってます。
きっとみんな知ってるあのシーンです。
さて、なぜハリーポッターが天職のヒントなのか?
読めばきっと納得のはず!
というわけで今回は、
「天職の見つけ方はハリーポッターでわかる」。
スタートします!!
ハリーは帽子の言いなりにならず自分で決めた
天職を見つけるヒントが、ハリーポッターの中にあります。
そのシーンがあるのは、ハリーポッターの記念すべき第一巻。
ハリー・ポッターと賢者の石。
ハリーが魔法の組分け帽子で、学校でどの寮に入るのか決めるシーン。
組分け帽子は子供の適性を見抜いて、一番合った寮を選んでくれます。
魔法学校の寮は4つあります。
・勇猛果敢な騎士道のグリフィンドール。
・正しく忠実で忍耐強いハッフルパフ。
・機知と学びの古き賢きレイブンクロー。
・目的を遂げる狡猾なスリザリン。
ハリーは心の中でつぶやきます。
「スリザリンはだめ、スリザリンはだめ」。
組分け帽子はハリーに、
「スリザリンにはいればまちがいなく偉大になる道が開ける」
といってスリザリンにいくことを強く勧めます。
でも、最後に組分け帽子は、ハリーの意思を尊重します。
そして、グリフィンドールに行かせてくれます。
僕はこのシーン、すごく印象に残っています。
なんだかすごく示唆に富んで感じたのです。
だって、考えてみてください。
もしここでハリーが、
「別に、スリザリンなんていきたくない。
なんだかイメージよくないし…。
でも組分け帽子が正しいっていうなら、そうするよ。
だって、それで成功できるんだよね。
だったら、それが正解だよね」
なんていっていたら…?
ハリーポッターシリーズは、きっとヒットしてなかったはず。
そんな主人公では、物語は面白くなりません。
なんだかちょっと嫌なことがあったら、
「僕が行きたいっていったわけじゃない…。
組分け帽子が、スリザリンが正しいっていったんだ…」。
そう言い出しそうな気がします。
当時のハリーがスリザリンを嫌がったのは、幼く甘い考えかもしれない。
グリフィンドールがいいと思ったのも、深い考えではないかもしれない。
正直、なんとなくのイメージが大きいです。
でも、ハリーは自分の意志と気持ちで決めました。
組分け帽子は、そのハリーの気持ちを尊重しました。
この自分の意志で決めるという部分がないと、物語は面白くなりません。
主人公に意志がなく、人のいいなりに進むだけでは、面白くならないのです。
それは小説や映画だけでなく、実際の僕たちの人生でも同じです。
自分で決めた道でなければ、本気になれるわけがない。
本気になれない人生が、面白いわけがない。
よく考えてみれば、当たり前のこと。
仕事だって同じです。
自分で選んだ仕事だから、そこに責任が生まれる。
責任があるから、一生懸命になろうと思う。
一生懸命になるからこそ、そこにやりがいが生まれる。
そうやって決めないと、天職が見つかるわけがない。
それもやっぱり、当たり前のこと。
やっぱり自分で考え、自分で決める。
それが大事なんですね。
天職を見つけるだけでなく、日常の業務でも同じ
天職を見つけるという大きな選択肢はもちろん、日常の業務でも同じです。
ただ、上司のいいなりに仕事をやるだけでは、やる気は生まれません。
それは仕事というより、もはや単なる作業でしょう。
でも、ただの作業でも、そこに自分の意志が組み込まれると変わります。
最初は、ただいわれたようにやっていた。
でも途中からは、自分なりに考えて自分決めたやり方でやってみた。
「このやり方をした方が、より効率がよくなるはず…」
「このやり方をした方が、よりお客さんが喜ぶはず…」
もちろん自分で決めた分、責任は重くなる。
でも、それだけで自然とやる気もやりがいも出てきます。
それは、ただの作業だったものが、仕事になる瞬間です。
「これは私の仕事です!」
自分の仕事に、誇りを持ってそういえる。
それは、そこに責任と自分の意志があるからです。
自分の意志で決めることは、やる気を持って働くために、とても大事。
心理学者のデシは、それを自己決定要因といいました。
当たり前のことだけど、自分で考えて自分で決める。
これが人生も仕事も面白くするためには、必要不可欠なんですよね。
組分け帽子と職業適性検査
さて、ハリーポッターの組分け帽子のシーン。
僕はこのシーンを見る度に、思い出すことがあります。
それは、
「これって学生のときに受けた、職業適性テストと似てるよな~」、
ということです。
僕が学生時代に受けた職業適性テストの結果、一番適性あると出た仕事。
それは、飛行機の客室乗務員でした。
飛行機のCAさん。
古い言い方だと、スチュワーデスさんです。
その職業適性テストの結果を見て、僕が第一に思ったこと。
「そんなこといわれても…。
別に今さら客室乗務員になりたいと思えないよ…。
僕、別に英語も海外も好きじゃないし…」
その一言でした。
客室乗務員になるのなら、英語を勉強しないといけない。
でも、別にやりたいと思わない客室乗務員のために、必死に英語の勉強をする。
とてもそんな気持ちには、なれませんでした。
職業適性テストには、いくらかの正当性はあるのでしょう。
過去のデータから考えて、あなたにはこの仕事が向いている。
それはそれで、一つの正しい見方かもしれない。
どんどんAIは発展しデータは蓄積され、より正確になるでしょう。
それこそ魔法の組分け帽子と同じくらい、賢くなるかもしれません。
でも、
「この仕事が向いてるっていわれても…。
ちっともそれをやりたいとは思えないよ…」
この問題は永遠につきまといます。
スリザリンが向いてるといわれても、スリザリンに行きたいと思えない。
客室乗務員が向いてるといわれても、客室乗務員になりたいと思えない。
魔法の組分け帽子と職業適性テストは、とてもよく似ています。
いくら客観的に向いていたとしても、やりたいかと思うかはまた別の話。
結局、自分がやりたいと思わなければ、人間なんて動けないものです。
職業適性テストは、参考にはなるかもしれません。
でも、あくまで多少の参考程度にしておくこと。
自分のやりたいことを、自分で決めるのが一番大事。
どれだけ悩み、迷ったとしても、そこは絶対変わらない。
最後は自分で考えて自分で決める。
納得できる働き方にするためには、やっぱり自己決定要因が大事なんですね。
どれだけ不安でも天職は自分で決めること
さて、ハリーポッターの最終巻。
ハリーの息子が、ハリーに不安そうに相談します。
「僕、スリザリンだったらどうしよう?」
ハリーはスリザリンも良いところだと、説明します。
それでもハリーの子供は、やっぱりまだ不安です。
そこでハリーは、こんな言葉を伝えます。
=====================
「だけど、もしもーーー」
「ーーーそうなったら、スリザリンは、すばらしい生徒を一人獲得したということだ。
そうだろう? アル、父さんも母さんも、どっちでもかまわないんだよ。
だけど、もしおまえにとって大事なことなら、お前はスリザリンでなく、グリフィンドールを選べる。
組分け帽子は、お前がどっちを選ぶかを考慮してくれる」
=====================
『ハリー・ポッターと死の秘宝』 静山社ペガサス文庫
組分け帽子は、ただ適性を判断するだけではありません。
適性も大事だけれど、最後は本人の意思を尊重して決めさせてくれる。
そこにこそ、組分け帽子の本当のすごさがあるのでしょう。
本当に偉大な魔法使いになるには、自分で決めることが大事。
組分け帽子は、それを深く理解しているのかもしれません。
僕たちが天職を見つけるときも、それと同じ。
自分のやりたいことを、自分で決めるしかありません。
自分のやりたいことがわからないとき。
なにが天職かわからず道を選べないとき。
誰でも悩み、迷い、焦り、不安でいっぱいになる。
だから、つい誰かに決めて欲しくなってしまいます。
「あなたはこれが向いているから、この仕事にしておきなさい」
誰かにそう言ってもらえたら、どれだけ気持ちが楽だろう。
依存的だとわかっていても、ついそれを求めてしまう。
でも、それがよくないなんてこと、自分でもよくわかってる。
自分のやりたいことは、自分で決めなきゃいけない。
結局、自分で決めたことでないと、しんどいときに踏ん張れない。
日常の業務ですら自分で考えて決めないと、やる気なんて出ない。
日常の業務も、仕事選びという大きな選択肢も。
迷い悩みながらも、自分で考え決めたからこそ、誇りを持てるのです。
ただ、人からいわれたとおりにやるだけでは、天職には就けません。
だから、迷っていいんです。
不安なままでもいいんです。
失敗だってしていいんです。
時間がかかっていいんです。
それでも、ちゃんと自分で決めること。
心理学者デシの自己決定要因が大事。
そうやって自分で決めた人だけが、天職を見つけられるんですよ。
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今回のやりたいことの見つけ方ポイント
★やっぱり自分で決めるのが一番大事!
★自分で決めたからこそ天職につながる!
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■ 編集後記
先週はコラムの更新をお休み。
原因は、、、
腰痛でした。
二日ほど安静にすると、
よくなりました。
本を書かなきゃいけないので、
机に向かう時間が増えました。
まあ、
これだけ座りっぱなしだと、
腰を悪くしちゃうよな~。
それで休むことになると、
結局、仕事が遅くなるだけ。
悪循環になってしまいます。
しかたがないので、
1時間おきにストレッチしてます。
これがアラフォーというやつか。