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30~40代で何がしたいかわからず悩んでいる人はとても多い
こんにちは。カウンセラーの中越です。
「何がしたいかわからない…」。
ほとんどの人が人生で一度は、この悩みを持つはず。
でも、どうして自分自身のことなのに、何がしたいのかわからなくなるのでしょう。
そこには心理学でいう知覚的防衛が、大きく関係しています。
これをしっかりと理解すれば、何がしたいかわからないという悩みを解決する、大きなヒントになるはず。
というわけで今回は、
何がしたいかわからない悩みを解決する天職心理学
スタートします。
何がしたいかわからない悩みはとても自然な悩み
「いまの仕事はやりがいがなく、一生の仕事とは思えない。でも、自分が何がしたいのかわからない…」
「いまの仕事がとてもつらい。早くやめたいと思っている。でも、自分が何がしたいのかわからない…」
実際のカウンセリングで、こういう相談は本当に多いです。
僕たちは大人になると、人生の大半を働いて過ごします。
もはや、生きることは働くことといっても、過言ではありません。
その働いている時間を、出来ることなら自分が本当にしたいことで過ごしたいと思うのは、当然のことです。
だから、何がしたいかわからないと悩むのは、とても自然なことです。
なぜ自分が何をしたいのかわからないのか
でも、この悩みってよく考えてみると、不思議な悩みです。
だって、自分自身のことなのに、いったいなぜ自分が何をしたいのかわからないのでしょう?
しかもこの悩み、ほとんどの場合が仕事においてのみ起きるのです
「自分が何を食べたいのかわからずに悩んでいる」なんて悩んでいる人は、まず見かけることがありません。
また、いとも簡単に自分が何をしたいのかわかる人がいるのに、なぜ僕たちはこんなにも、自分が何がしたいのかわからずに、悩んでしまうのでしょう?
実はこれ、心理学でいう「知覚的防衛」というものが、原因になっているんです。
僕たち人間の脳は、自分の知りたいものはよりアンテナを張って、情報を発見できるようになっています。それを知覚的鋭敏化といいます。
でも逆に、自分が無意識のうちに知りたくないと思っているものは、意識に上る前にシャットダウンしてしまう機能があるんです。
それを心理学では、知覚的防衛といいます。
たとえば、たばこを吸っている人は、たばこが不健康だという情報を、無意識のうちに、シャットダウンしてしまいます。
また、幼い頃に虐待を受けた人は、それを思い出してしまうようなきっかけがあると、無意識のうちにシャットダウンしてしまいます。
精神分析でいう否認と、ほぼ同じようなことですね。
この知覚的防衛のせいで、僕たちは自分が何をしたいのかわからなくなってしまいます。
とはいえ、これで納得できる人はいないですよね。
でも、ご安心を。
ここから大きく話が展開していきます。
実は仕事で何をしたいのかわかってしまうのはかなり辛い
いままでのところを読んで、ほとんどの人はこう思ったはずです。
「自分が何がしたいかわからないから悩んでいるのに、本当は知りたくないものをシャットダウンする知覚的防衛なんて、全く関係ないんじゃないの?
だって、自分が何をしたいのかを知りたいから悩んでいるのに」
みなさんが、そう考えるのも当然です。
でも、それでもやっぱりこの知覚的防衛が原因なんです。
というのも、「何がしたいかわからない」。
この悩みの答えが、僕たちにとって不都合な真実だからです。
多くの場合、自分が本当にやりたいことというのは、実現するのが簡単ではありません。
たとえば、こんなケースはどうでしょう。
「本当は自分で飲食店を開きたい。でも、自分なんかが飲食店をやっていけるのか、自信がない。
料理の腕も素人に毛が生えた程度だし、目玉になるメニューなんて簡単に開発できるとは思えない。
そんな自分が飲食店を経営して行くには、恐ろしいくらいの努力が必要になる。
努力した結果ダメで、自分に才能がないのを思い知るのはすごく怖い。
それにお店を開くには、たくさんお金を貯めないといけない。
場合によっては、借金になるかもしれない。
それだけお金と時間をかけて努力しても、失敗してお店をつぶしてしまうかもしれない…」
自分の本当にやりたいことが飲食店を開くことだと、こういう強い不安を抱えてしまいます。
カウンセラーも何がしたいかわからずに悩む
僕自身もカウンセラーになる前、全く同じように悩みました。
当時、カウンセラーは食べていけない仕事といわれていました。
「こんな歳から、カウンセラーになんてなれるわけがない。
そういうのは特別な才能と運がある人だけだ。
僕みたいな凡人が、カウンセラーなんてなれるわけがないんだ…」
そう思うと、自分の本当にしたいことがカウンセラーであると認めるのが、とてもつらかったのです。
でも、本当につらかったのは、そこではありません。
「努力をするのが大変だから、リスクを背負うのが怖いから、失敗を恐れているから、いつまでたっても自分が本当にしたいことに一歩踏み出そうとしない…」。
そんな弱い自分自身を認めることが、一番つらかったのです。
だって、それは本当にしたいことからいつまでも逃げ続けている。
そんな漫画に出てくるダメな脇役のような自分自身を、認めるということ。
僕は思春期の頃、「仕事のグチばっかりいうくせに、失敗を恐れて何も行動しようとしない。そんな大人にはなりたくない」と、よく思っていました。
でも、気づいたときには僕はいつも仕事のグチばかりいい、本当にやりたいことに向き合うことを恐れ、何も行動しない大人になっていました。
僕は、そんな自分自身を認めるのが、どうしてもつらかったのです。
だから、僕の心は知覚的防衛を働かせ、自分の本当にしたいことであるカウンセラーを、何年も何年も見て見ぬふりをしてきました。
「自分が何をしたいのか」。
その答えはずっと目の前にあったのに、知覚的防衛によって見えなくなっていたのです。
まずは自分の弱さを認めよう
だから、「自分が何をしたいのかわからない」。
そう悩んだときは、自分自身が知覚的防衛になっていないか?
本当は心の中にあるやりたいことを、見て見ぬふりをしていないか?
まずはそれを、自分の心に問いかけてみて欲しい。
失敗が怖くて、本当にしたいことを見て見ぬふりをしている。
そんな自分自身を認めることが、何がしたいのかわからない悩みを解決する、第一歩になるんですよ。
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■ 編集後記
『30日で天職を見つけるための自己カウンセリングプログラム』。
もうすぐ復活です!!
子供抱っこしながら、パソコンに向かったり。
かなり大変です。
でも、このコツコツがんばるのは、カウンセラーになってから手に入れた能力。
でも、あとは申し込みページを作り込んでいくだけ。
早くみなさんに届けられる日が楽しみです。
今月中に完成させる予定。
がんばれ!僕!!