こんにちは。
カウンセラーの中越です。
心理学の実験の中で、
ちょっと怖い実験があります。
それはミルグラム実験。
ちょっと怖いミルグラム実験が、
やりたいこと探しにおいて、
とても大きなヒントになります。
さて、ミルグラム実験とは、
いったいどんな実験だったのか?
なぜミルグラム実験が、
やりたいこと探しのヒントなのか?
というわけで今回は、
「服従」の天職心理学です。
□空気で人生決めてませんか?
心理学の実験の中でも、
ちょっと怖い実験があります。
それはミルグラムの服従実験。
ちょっと簡単に説明します。
「学習と罰の関係を調べるため、
簡単な実験に参加してください」
そういわれてごく善良な市民が、
無作為に集められました。
白衣を着た大学教授が見守る中、
彼らは先生役と生徒役に分かれ、
「青い」といえば「箱」などの、
簡単な単語の組み合わせを覚えます。
そしてその後、
テストをするのです。
そしてここからが恐ろしい。
生徒役が間違えると、
先生役は電流を流すように、
大学教授から指示されます。
最初は15ボルト。
ほとんど痛くありません。
学習と罰に関する実験なら、
それくらいは当然。
そう思うかもしれません。
でも、答えを間違えるたびに、
電撃はどんどん強くなっていきます。
電撃スイッチの横には、
電撃の強さを表す順に、
・軽い電撃
・中位の電撃
・強い電撃
・強烈な電撃
・激烈な電撃
・超激烈な電撃
・危険 過激な減出来
・×××××××(表記なし)
・×××××××(表記なし2)
こんな表記がされています。
最初は痛がらなかった生徒役。
でも、
間違えるたび電撃は強くなる。
そして、電撃が強くなるたび、
どんどん激しく苦しみ始める。
最初は、うめき声を上げ、
次に叫び声を上げます。
電撃を流された生徒役は、
「出してくれ!もうやめる!」
「痛くて死にそうだ!」、
大きな声でそう叫びます。
それでも実験は終わりません。
あまりにもの苦痛の絶叫に、
先生役は教授に問いかけます。
「あの、教授…。
生徒役が非常に苦しんでますよ。
まだ続けるのですか?」
教授は淡々といいます。
「続けてもらわないと困ります。
実験が成り立ちませんから。」
先生役は教授の指示に、
従ってしまいます。
そして先生役はさらに電撃を流し、
生徒役は何度かの絶叫の後、
もう何の反応も示さなくなります。
もう、テストをされても、
何も答えることすら出来ません…。
すると恐ろしいことに、
「沈黙は誤答になります」と、
教授はさらに電撃を加える指示。
先生役はその指示に従い、
何の反応も示さなくなった生徒役に、
450ボルトもの電撃を加えたのです。
「何の反応も示さない人間に、
450ボルトもの電流を流すなんて、
死んじゃってるんじゃないか…?」
そう思った人、安心してください。
実はこの実験、
すべてヤラセです。
電撃を流す先生役の人以外は、
すべてサクラです。
電撃で失神する生徒役は、
訓練を受けた役者さん。
本当は電撃は受けてません。
この実験、
「学習と罰を調べる実験」、
などではありません。
この実験の本当の目的は、
「人がいかに権威に服従するか?」
それを調べるための実験です。
「僕たち人間が、
大学教授という権威の指示に、
どれくらい服従してしまうのか?」
それがこの実験の真の狙いです。
当初の予想では、
「いくら権威に指示をされても、
強い電撃を流すはずがない。
参加者は自分の良心で判断して、
電撃を流すのをやめるはずだ。」
多くの学者がそう予想しました。
ところが、実際には、
ほとんどの人が強い電撃を加えました。
それどころか、
無反応になった生徒役に、
450ボルトもの最大電撃を加えたのは、
全体の約3分の2もいたのです。
これは衝撃的な実験結果で、
20世紀の心理学実験の中でも、
特に衝撃的なものでした。
第二次世界大戦中、
ナチスドイツの残虐な行為は、
人が権威に従った結果、起きた。
この実験はそれを研究しようと、
権威と服従の関係を調べたのです。
この実験、本当に恐ろしいのは、
電撃を加えたことではありません。
「人間は自分でも気づかないうちに、
権威のいいなりに行動してしまう」
本当に恐ろしいのは、
自分でも気がつかないうちに、
自分の頭で判断するのをやめて、
権威の言いなりになってることです。
冷静になって考えてみれば、
いくら大学教授の指示であっても、
強い電撃を流すのはおかしいのです。
自分の頭で判断しようとせず、
ただ、権威のいいなりに行動した。
それが恐ろしいところなのです。
「そんな権威の言いなりになるのは、
この実験に参加した人だけ。
自分はそんなに言いなりにならない」
そう思う人もいるかもしれません。
でも、
このミルグラム実験と同じことが、
僕たちにも言えると思います。
僕たちは自分で気づかないうちに、
何かの権威に流されるまま、
仕事、人生を決めてないでしょうか?
日本人の僕たちは、
「世間の常識」という権威の、
言いなりになってないでしょうか?
「学校を卒業したら会社員になる」
「好きなことでは食べていけない」
「この年齢では遅いに決まってる」
それらはすべて、
「世間の常識」に過ぎません。
今の仕事を続けることでは、
幸せになれないとわかってるのに、
「会社を辞めるのはリスクがあるよ。
好きを仕事になんて無理なんだよ…」、
そんな世間の常識に従って、
いつまでも自分の人生を、
変えることが出来ないでいる。
僕たちもミルグラム実験と同じように、
世間の常識という権威に、
流されているんじゃないでしょうか?
世間の常識というのは、
いっけん、すごく正しく感じます。
世間の常識、つまり、
みんなが言ってるんだから、
正しいに決まっている。
世間の常識は、
やはり、ある種の権威です。
でも、それに従って、
自分の人生を決めてしまっては、
ミルグラム実験と同じになる。
大切なのは、権威、
世間の常識ではありません。
常識や権威が、
いつも正しいとは限りません。
ましてや、
自分自身の人生の問題とって、
なにが正しいのか?
そこには権威も常識も、
何の関係もないのです。
大切なのは、何が正しいのか、
常に自分の頭で考えること。
そしてその、
「自分の頭で考えた正しいこと」
それに従い、仕事、人生を決める。
そうでなければ、
納得できる仕事なんて、
見つかるわけがありません。
仕事を決めるというのは、
ある意味、人生を決めること。
常識や権威に流されずに、
自分の頭で考えた選択でないと、
良い人生になるわけがないのです。
さて、あなたは、
世間の常識、権威に流されて、
仕事を決めていませんか?
自分の頭で考えて、
本当に正しいと思うこと。
それに従って、
自分の仕事、人生を、
決めてみませんか?
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今回のポイント
★世間の常識の言いなりになるな!!
★自分自身の考えで人生を決めろ!!
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■ 編集後記
とうとう9月になりますね。
でも、まだまだ暑い日が続きます。
これだけ熱いと、休みの日でも、
家から出るのが嫌になる…。
そこで、家にこもってゲームです!
プレステ3が欲しいです!!!
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