こんにちは。
公認心理師の中越です。
天職を見つけ方を回転寿司から考える。
自分でも意外なテーマだなと思ってます。
でも、これが本当に関係あるのだから、仕方ありません。
ちゃんと読んでもらえれば、みなさんもきっと納得するはず。
さて、なぜ天職と回転寿司が関係しているのか?
というわけで今回は、
「天職の見つけ方を回転寿司から考える」
スタートです!!
本当に欲しいものをスルーしてしまう心理
もし回転寿司にこんな男がいたら、みなさんはどう思うでしょう?
「あのポスターの中トロ、おいしそうだな~」
男はそう思って、店の中に入ってきます。
席について、中トロが回ってきたけど、
「いやいや、いきなり中トロは…。
もう少し様子を見よう」
そう思ってスルー。
まずは普通のマグロで妥協します。
そして2皿目。
また中トロが回ってきたけど、
「う~ん。やっぱり中トロはちょっと高いな…」
そう思ってまたスルー。
さらに3皿目。
また中トロが回ってきたけれど、
「いや、青魚も食べておかないと…」
そう思ってまたスルー。
さらに4皿目。
また中トロが回ってきたけれど、
「ネギトロ巻きでも似たような味じゃない…」
そう思ってまたスルー。
さらに5皿目。
また中トロが回ってきたけれど、
「この店の中トロ、イマイチかもしれないし…」
そう思ってまたスルー。
そんなことを6週も7週もやり続けて、
「ああ。もうお腹いっぱいだ。
こんなにお腹がいっぱいでは、おいしく中トロを食べられないや…」
そんなことをいいながら、微妙に満足感がないまま、店を出て行きました。
この話を聞いたら、「バカな男だな~」と思うかもしれません。
でも、天職を見つけようと迷っているとき。
僕たちは意外にも、この男と同じ行動をしてしまいます。
「アートに関わる仕事をしたいけど、別の仕事にしておこう…」
「教育に関わりたいけれど、まずは別の仕事を経験してから…」
「心理職に憧れるけど、そんな仕事じゃ食べていけないから…」
そう思って、本命とは別の仕事を選び続けてしまう。
そして気がついたら、年齢ばかり重ねている。
これって回転寿司の男と、ほぼ同じです。
こういう仕事の選び方をする人。
みなさんの周りにもいるはず。
少なくとも僕は、その一人でした。
僕は学生時代の就職活動のとき。
「人と関わる仕事がいいな~」と思いました。
そして、営業職を選びました。
でも、その営業が自分に合わない。
そして、転職の繰り返し…。
いまになって思えば、
「人と関わる仕事がいい」
ではなくて、
「人の心理と関わる仕事がいい」
が本音だったのです。
でも、心理職で就職なんて、ものすごく狭き門。
自分なんかが、心理職で就職できるわけがない。
だから、
「人の心理と関わる仕事」
それを無理矢理ごまかして、
「人と関わる仕事」=営業
そうやって置き換えていたのです。
営業だったら、当時の僕でも就職できましたから。
本当は中トロが食べたいのに、似ているマグロやネギトロで我慢する男と同じ。
なんとも中途半端で、いつまでたっても本当の満足感を得られない。
そんな仕事の選び方をしていました。
もちろん、そうやって自分をごまかし我慢する。
生きていくには、そういう処世術も大切です。
人間には我慢する能力だって、必要ですから。
でも、人生において本当に大事な選択では、そんなごまかしはしない方がいい。
特に仕事選びでは、そんな選び方は避けるべきです。
だって、社会人になると僕たちは、日々の生活の大半を働いて過ごすのです。
大人になると、仕事が人生の大半を占めるといっても、過言ではありません。
そんな大事なことを、回転寿司の男のような選び方では、ダメなのです。
本当にやりたい仕事。
天職を仕事にするというのは、とても勇気がいることです。
なにしろ、本命にアタックするのです。
不安に駆られ、逃げ出したくなることもあるでしょう。
自分なんかには無理と、あきらめそうになることもあるでしょう。
他に好きなことがあるはずと、ごまかしたくもなるでしょう。
でも、人生のいつかどこかのタイミングで、本命にチャレンジしておくこと。
そうでなければ、後悔ばかりが残ってしまいます。
人生で一回だけでいいから、本命にチャレンジしておきませんか?
そうでなければ、回転寿司の男みたいになってしまいますよ。
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■ 編集後記
今回みたいな変なタイトルのとき。
アクセス数は稼げないだろうなと、割り切って書いてます。
でも、変なタイトルのときの方が、楽しんで書いてる自分がいます。