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やりたいことを見つけるには、未完の行為を終わらせる



こんにちは。

カウンセラーの中越です。



やりたいことを見つけるためには、「未完の行為」が大事です。



精神科医パールズの「未完の行為」という言葉。

これは僕自身が心理学を学ぶ中で、とても耳が痛かった話です。


でも、その分やりたいことを見つけるための、大きなヒントになりました。



さて、「未完の行為」とはなんなのか?

なぜやりたいことを見つけるヒントになるのか?



今回もきっと読めば納得のはず。



というわけで今回は、

「本当にやりたいことを見つけるには、未完の行為を考えろ」

スタートします!!




人生の心残り、「未完の行為」



僕にとってすごく耳が痛かった、心理学用語。

それが精神科医パールズの「未完の行為」という言葉。


すごく耳が痛い分、やりたいことを見つけるヒントになりました。



「未完の行為」とは、簡単にいうと人生でやり残したこと。

自分でも気づいていない、過去の人生の心残りのことです。



たとえば、家族や恋人とケンカをして、ついひどい言葉をいってしまった。

そのあと、不慮の事故や災害などで、家族や恋人を失ったとします。

すると、どうしても心残りができてしまいます。



「なんであんなひどい言葉を、いってしまったんだろう…。

 ごめんね。大好きだよって、本当は伝えたかったのに…」



そういう気持ちを、ずっと引きずってしまいます。


しかも、ショックが大きくて、その心残りを自分でも気づけていない。

すると、再婚や次の恋人を見つけるなど、新しい一歩を踏み出せなくなる。


こういうのを「未完の行為」といいます。




やりたいことを見つけるとは「未完の行為」に気づくこと




この「未完の行為」を知ったとき、

「ああ、これは僕にとっての心理学とカウンセリングだ」。

そう思って胸に刺さる思いがしました。



僕は中学生のとき、人からもらったユングの本を読みました。

なんとなくですが面白くて、心理学に興味を持ちました。



高校生のときに、「心理系の道に進めたらいいのに」と思いました。

あまり勉強はできなかったけど、なんとか心理コースのある大学に入りました。



でも、そこで予想外のつまづきがありました。



当時、僕が行っていた大学は、1年から2年になるときにコース選択がありました。

そして成績の良い順に、希望のコースを選択できます。



心理コースは人気だったので、成績が上位でないとは入れません。



僕は入学してすぐに、学生課に質問に行きました。

1年生にとって大学の履修システムは、かなり複雑でした。



「心理コースに行きたいのですが、どうすればいいですか?」

「少ない単位でいいから、「優」の割合が多い方がいいですよ」



学生課の職員さんは、そう教えてくれました。

僕はいわれたとおりに、履修届を出しました。



しばらくしてオリエンテーションがあり、数人の教授と話をしました。


すると教授たちはとても困った顔をして、


「それ、間違えているよ…。

 多少、低い成績があってもいいから、単位がたくさんないとダメだよ。

 それでは心理コースに行くのは無理だと思うよ」


実際、いわれたとおりになりました。



そんなわけで、僕の夢はあっけなく破れました。



結果を見たとき。

マクドナルドの前で涙目になったこと。

それを友達に指摘されたこと。



もう20年も前なのに、いまでも覚えています。




やりたいことへ、あがいてないから「未完の行為」になった



ただ、これが僕にとって「未完の行為」になった理由。

それは夢が破れたからでなく、そのときの僕の対応が悪かったのです。



夢破れたとわかった瞬間、いろんなことが頭の中をよぎりました。



「大学を編入する?わざと1年留年する?

 学生課に文句をいいにいって交渉する?


 いや、そんなのどれも無理に決まってる。

 編入も留学もとても親に言い出せない。

 バイトでなんとかするのもとても無理だ。


 学生課に文句を言いにいっても、相手にされないだろう。

 あの時、学生課でそういわれたなんて、なにも証拠がない。



 それに、心理コースに行っても、食べていけるのはごくわずか。

 大学院を出て臨床心理士になっても、ほとんど食べていけない。

 この1年で、そんな現実も見えてきてしまった…。



 編入とか留年とかして、それで食べていけなかったら?

 もう目も当てられない状態になってしまう…。



 結局、もうなにをしたって意味がないんだ…」



そう思ってただなにもせず、涙をのんで泣き寝入り。


当時の僕は、とても大人しい性格でした。

だから、心のどこかで、なにもしない言い訳を探していたのかもしれません。



20歳前後で、夢破れたことが悪かったのではありません。

このとき何もせず、ただあきらめたのが悪かったのです。



だから、心理学が僕にとって、「未完の行為」になったのです。

だから、夢破れたあと、次に進むことができなかったのです。




あがいてもがいてないから、次のやりたいことも見つからない




それから年月が経ち、「未完の行為」を知った僕が思ったこと。


それは、「なんで僕は、あの時もっと、もがかなかったんだろう…」ということ。



もがいてもがいて、もがきまくって、それでダメならまだあきらめがつく。

誰かに頭を下げたり、粘り強く交渉して、それでダメならあきらめがつく。



あんなに大人しく、まるで聞き分けのいい子供みたいにあきらめる。


それでは、後悔だけが残り、未完の行為になっても当然です。

なにしろ、実際になんの行為もしていないのですから。



そんな僕が、就職、転職活動のとき。

やりたいことが見つからないのも当然だったのでしょう。



「新しくやりたいことを見つけたい?

 お前、何を都合のいいことをいってるんだよ。


 あのとき、あがくこともせずに、すぐあきらめたくせに。

 そんなやつはやりたいことが見つかっても、またすぐあきらめるんだよ。


 お前は、努力もリスクもなくやりたいことを仕事にしたいだけだろ?

 すました顔して泥臭くあがこうともせず、やりたいことを仕事にしたい?


 そんな都合のいいこと、あるわけがないだろ…!」



僕は自分の心のどこかで、自分自身にそんな批判をしていました。

そしてその批判の声は、いまになっても正しいことだと思います。



そんな僕だから、就職活動をしてもなんの志望動機も書けない。

自分がどんな業界に行きたいのかすら、よくわからない。



なんとなく、文系だから営業。

それ以外何も思い浮かばない。



それでは納得できる仕事になど、就けるわけがなくて当然でした。




もがく覚悟があれば、やりたいことは見つかる




僕は24歳でもう2回も会社を辞めました。

3社目は優良企業にもかかわらず、一生勤めたいとは思えない。

仕事が全然うまくいかず、「僕の人生、詰んだ」と思いました。



「僕はどこで間違えちゃったんだろう…?」

あまりに生き方に悩み、また心理学を学びはじめました。



そのときに知ったのが、「未完の行為」。

だからそのとき、強く思ったのを覚えています。



「20歳になる前にあきらめた心理学。

 それが25歳になるいま、未完の行為になっている。



 ということは、もしいままた、大人しくあきらめたら…。

 5年後に30歳になったときも、その次の35歳になったときも…。

 またきっと僕は、この「未完の行為」を引きずっているんだろう。



 いや、40歳、50歳になっても、きっと同じだ。

 もしいま、もがかなかったら、また未完の行為になるだけだ。

 まるでタイムリープの小説みたいに、同じ思いを繰り返すんだ…」



なんだかよくわからないけど、直感的にそれは間違いないと感じました。

僕はもう、やる以外に選択肢がなくなりました。



聞き分けのいい子供みたいに、すぐあきらめるのをやめないと、何も変わらない。

もがいてもがいて、もがきまくって、それでダメならあきらめがつく。


でも、何もしていない僕は、夢を捨てることすらできなかった。

だから、新しいやりたいことを見つけることすらできなかった。



「ダメもとなんてわかってる。

 可能性が低いなんてわかってる。


 そんなことは、一度あきらめたときから知っている。

 でも、もがかないと変われないことも、知ってしまった。


 だから、自分の人生にケリをつけるために、一度もがいてみよう。

 泥臭くもがいてもがいて、もがきまくってみよう…!」



僕にはそれしか、選択肢がなかったのです。


そんなわけで、いまから15年ほど前。

僕のサイト、天職探し心理学 ハッピーキャリアが誕生しました。



いまと違って、サイト制作が難しかった時代です。


電気屋さんで買った安いサイト制作ソフト。

出来上がったのは、センスのかけらもない素人丸出しのダサいサイト。

それが僕の人生で、初めてもがいた第一歩でした。



すごく怖くて恥ずかしくて、逃げ出したくて。

でも、うれしかった。



15年経ったいま思うこと。


「もがいてもがいて、もがきまくってみたら…。

 まさかカウンセラーで独立開業して食べていけるとは…。

 自分でも思ってもみなかった」



あまりかっこよくないけど、それがいまの正直な感想です。




もがいてはじめて人は変わることができる




「中越さんは食べていけてるから、そんなことがいえるのよ…」


なかにはそうおっしゃる人も、いるかもしれません。

そういう人を説得できるだけの言葉を、僕は持っていないかもしれない。



でも、もがいたからこそ僕は変われた。

それは間違いのない事実です。



聞き分けのいい子供みたいに、なんでもすぐあきらめていたころ。

僕は胸が熱くなるような経験をしたことが、一度もなかった。

一生懸命何かに取り組んだことが、一度もなかった。



部活もバイトも恋愛も、なにひとつがんばったことがなかった。

何かに真剣に打ち込んでいる人に、どこか劣等感を感じていました。

それは人にいわなかったけど、僕のコンプレックスの一つでした。



だから、泥臭くもがくのは、かっこ悪いのにとても気分が良かった。




それは間違いなく、いい経験だったと思います。

たとえ食べていけなくても、もがいてよかったと僕は思っています。


恋愛において、一度も告白したことのない人間は、そのうち片想いすらできなくなる。

やりたいことを見つけることも、それと同じなのでしょう。


人間はもがいていないと、感情を持つことすらあきらめてしまうのです。

だから、自分のやりたいことすらわからなくなる。



ダメでいい。

失敗してもいい。

かっこ悪くてもいい。

不安なままでもいい。



でも、もがいてみよう。



未完の行為は、もう終わりにしませんか?

それだけで本当にやりたいことは、見えてくるはずですよ。





□僕のカウンセリングの予約はこちらから






今回のやりたいことの見つけ方ポイント

★未完の行為をクリアにしていこう!

★もがいてなければ、あきらめもできない!

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■ 編集後記


ここ数ヶ月、

ずっと書きたかったネタを、

書いていけています。



本を書いているので、

その下準備でもあります。



温めていたネタを書けるのは、

とても充実感があります。



その分、

長くなってしまうのですが…。


いつも読んでくれてる人には、

本当に感謝ですね。







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