こんにちは。
カウンセラーの中越です。
「一度、入社したからには、
3年は絶対に辞めてはいけない…!」、
「どれだけ辛い仕事でも、
3年以内に辞めては意味がない…!」、
世間では、
そういわれることが多いです。
でも、僕はこの、
「3年は辞めてはいけない…!」、
この言葉にかなり疑問を持ってます。
今の時代、
本当に3年で辞めては、
いけないのでしょうか?
というわけで今回は、
「3年」の天職心理学です。
□希望がないから辞めたくなる!!!
「どんな嫌な仕事であっても、
入社したからには、
3年は絶対に辞めてはいけない…!」
これがいったい、
いつから言われているのか?
誰が言い出したことなのか?
正確なことはわかりませんが、
何十年も前から言われてることは、
間違いのないことでしょう。
でも、僕はこの、
「入社したら絶対に、
3年は辞めてはいけない…!」、
に強い疑問を持っています。
というのも、
ここ10年くらいで、
働き方は大きく変わりました。
終身雇用はなくなり、
年功序列で給料は増えません。
転職は当たり前になり、
非正規雇用も当たり前です。
昔のように数年は雑用をさせて、
ゆっくり人を育てたりしません。
新人が即戦力の会社もあります。
一つの会社に骨をうずめる。
そんな考え方はほぼなくなりました。
今はよほど優良な企業でない限り、
一つの会社に長く勤めるメリットは、
かなり減ってきていると思います。
これだけ世の中が大きく変われば、
「3年は続けなければならない…!」、
この価値観も変わる方が自然です。
新入社員の3割が3年以内に辞める。
今はそういう時代です。
そもそも、10人中3人も、
3年以内に辞めるのであれば、
それは辞めた個人の問題ではなく、
社会の構造全体に問題があるはず。
「今の若者は忍耐がない…!」と、
辞める若者を責めるのではなく、
彼らが会社を辞めたい理由を、
もっと真剣に耳を傾け聞くべきです。
「3年で若者が辞める…」、
それは時代と社会の変化による、
とても自然な若者の変化です。
また3年以内で辞める人の中には、
不景気で劣悪な企業に就職した、
20代前半の若者たちが多いです。
パワハラや詐欺まがいの営業方法、
体を壊すまでの超長時間労働に、
あまりに無理のあるノルマなど…。
そういう劣悪な会社に就職してしまい、
すぐに辞めざるを得なかった人にまで、
「3年も続かないやつはダメだ!」と、
さらに責めるのはあまりに理不尽です。
一番、傷ついているのは、
劣悪な会社に入ってしまった、
本人たちなのですから。
でも、3年続ける意味がないと、
僕が思う本当の理由は、
そういう条件面ではありません。
3年続ける意味がないと、
僕が思う本当の理由。
それは、
「この会社にずっといても、
幸せな人生になりそうにない…。」
彼らのほとんどが、
そう思って会社を辞めるからです。
新入社員は先輩や上司を見て、
将来の自分をイメージします。
でも、
その上司や先輩はどうでしょう?
辞めた彼らの上司や先輩は、
やりがいを持って働いていたのか?
働くことに充実感を感じいたのか?
会社を辞める部下を引き留める上司。
その上司が言う言葉は大抵、
「今の時代、次の会社なんて、
なかなか見つからないぞ。
とりあえず我慢したらどうだ」
「仕事なんて何でも辛い。
どこに行ってもしんどいんだ」
そんな後ろ向きな言葉ばかり。
そういう言葉にはどこか、
その上司自身も仕事に対して、
やりがいを持ってないことが、
うっすらと伝わってくるのです。
自分の上司や先輩など、
未来の自分をイメージさせる人たちが、
やりがいを持って働いていない…。
幸せそうに働けていない…。
むしろ、未来の自分をイメージさせる、
上司や先輩たちでさえ、
本音では仕事を辞めたがっている。
うっすらとそう感じるのです。
それでは、
「この会社にずっといても、
幸せな人生になりそうにない…。」
そう思って当然でしょう。
未来の自分にあたる上司や先輩が、
嫌々、我慢をしながら働いている…。
そんな状況の中で、
「最低、3年働かなければ、
仕事のやりがいなんてわからない。
だから3年は絶対に我慢しろ」、
そんなことを言われたところで、
何の説得力もないのです。
むしろ、3年もこんな会社にいたら、
先輩や上司のようにひからびてしまう。
そう思ってしまう方が普通でしょう。
たとえば、
辞めたいという新入社員に、
「お前、
こんなにやりがいのある仕事、
他になかなかないと思うぞ。
俺はこの仕事がおもしろいから、
なんでお前が辞めたいのか、
正直、よくわかんないんだよ。
お前がなぜそんなに辞めたいのか、
本音のところを話してくれないか?」
先輩や上司がこういえば、
新入社員の反応は違うでしょう。
いや、勘違いしないで欲しい。
このセリフが大切なのではありません。
未来の自分に当たる先輩や上司が、
こんな言葉を自然と語れる。
先輩や上司が背中で語る、
そういう仕事に対する熱い生き様、
働き様が大切なのです。
上司や先輩が熱い背中を見て、
新入社員は未来に希望が持てます。
会社帰りの居酒屋で、
上司や先輩が仕事のグチでなく、
自分の仕事について熱く語れば、
若者たちはすぐに辞めません。
未来の自分である上司や先輩などが、
やりがいと誇りを持って働いていれば、
若者たちはすぐに辞めたりしません。
数年、我慢して仕事を覚えれば、
あの上司や先輩たちのように、
自分もやりがいを持って働けるはず。
そんな希望が芽生えてくるからです。
そういう希望があるから、
人は仕事に前向きになれるのです。
そういう希望があるから、
「とりあえず3年続けてみろ」、
といわれて我慢できるのです。
上司や先輩が暗い顔で働いていては、
仕事の未来に対して希望が持てず、
3年も我慢できなくて仕方がない。
「何があっても3年は我慢しろ…!」、
という言葉。
やりがいを持って働く人の多い、
一部の優良企業では、
今でも通用するかもしれません。
でも、やりがいを感じられず、
暗い顔で働く人の多い会社では、
この言葉は通用しないでしょう。
決して上司や先輩が悪いと、
むやみに責めているのではありません。
ただ、その上司や先輩も含めて、
仕事にやりがいを持ちにくい時代、
そういう時代なのだと思います。
「今の若者はすぐに辞める。
我慢も忍耐もなくて甘いんだ…!」
そう言って若者を責める前に、
自分たちがイキイキと働けているか?
この会社にいて幸せだと思えるのか?
一度、考えてみてはどうでしょう。
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今回のポイント
★3年で辞めるのは時代が変わったから!
★先輩や上司はイキイキと働いていたか?
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■ 編集後記
ニンテンドーDSの
『絵心教室』を買いました。
これ、かなりおもしろいです。
指示に従って描くだけで、
結構、絵心ある感じになります。
タッチペンの感度も良好だし、
息抜き程度にちょうどいいです。
こういう知育ソフトは、
あまり面白くないとなめてました。
さすが任天堂!
やるな~!!!!
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