こんにちは。
カウンセラーの中越です。
この世の中全体を、
幸せな働き方にすると考えるとき、
避けて通れないものがあります。
それは、
「お客さまは神様です!」、
という考え方です。
実は僕、この考え方に、
大反対なんです。
むしろ、この、
「お客様は神様」という考え方が、
世の中をダメにしてる気がします。
だから声を大にして言いたい。
「お客様は、
神様なんかじゃありません!!」
というわけで今回は、
「神様じゃない」の天職心理学です。
今回はとても長いです。
でも、それだけ大事な話です。
ぜひ読んでみてくださいね。
□お客とお店は対等な関係だ!!!
先日、あるファーストフード店で、
明らかに理不尽なクレームをいう人を、
見かけることがありました。
誰がどう聞いても、
お客さん側に問題がある。
にもかかわらず・・・・、
その店の店員はずっと頭を下げて、
謝りつづけていました。
これってよく見かける光景。
特に接客、営業職の人にとっては、
毎日のことかもしれません。
「お金を払ってくれるお客様は、
神様と同じ。
だから、
どんなことをいわれても、
受け入れなければならない…」
そんな雰囲気が、
働く人の現場にはあります。
とくに接客、営業などの仕事は、
その風潮が強いと思います。
もしお客様に反論しようものなら、
あとで自分が上司から怒られる…。
だから、仕方なく黙って、
お客様のいうことを受け入れる…。
これって日本中、
いたるところであることだけど、
あまりにストレスが強すぎます。
実際、僕も営業マンをしてた頃、
かなり無理な要求をお客さんからされて、
とても強いストレスを感じてました。
日本の社会では、
「お客さまは神様だ」という教育が、
昔からされてきました。
確かに、
お金をくれるお客さまは、
大切にしなければならない存在。
お金を払ってくれるお客さんに、
感謝の気持ちを持つのも当然です。
でも、僕はあえて言います。
「お客さまは、
神様なんかじゃない!!」
むしろ、この価値観、
「お客さまは神様」というものが、
日本社会をダメにしてると思います。
お金を払って、
物、サービスを買うのは、
「等価交換」に基づくはずです。
たとえば、
コンビニでお弁当を買ったとする。
もちろん、
お店はお弁当を売りたい。
でも、よく考えてみれば、
お客さんだって、
お弁当を食べたいのです。
ランチタイムにお弁当がないと、
お客さんだって困るのです。
ということは、
お客さんとお店は対等な立場。
お互いに感謝をするべきで、
お客さんだけ神様なんてことは、
絶対にありえないはずです。
「お客さまは神様です!!」
こういう接客は気分がいいから、
お客さんはお金を払うかもしれない。
でも・・・・・、
「お客さまは神様です!!」
そうやって頭を下げて、
商品を買ってもらう習慣がつくと、
お客のほうも感覚がおかしくなる。
お店の人が、あまりに何でも、
言うことを聞いてくれるから、
そのうち要求がエスカレートする。
そのうち無理な要求も増えて、
働く人のストレスは増える一方…。
これではいつか限界が来て、
会社を辞めることになってしまう。
従業員が辞めるのは、
会社にとってもマイナスなはず。
長い目で見ると、
「お客さまは神様」という考えは、
会社にとっても不利益なのです。
さらに、ここからが大事。
時として、悲しいことに、
そのストレスや無理な要求は、
他の誰かになすりつけられる。
家に帰って、
家族に八つ当たりかもしれない。
自分がお客になったとき、
他のお店で無茶をいうかもしれない。
そういう「ストレスの連鎖」、
負の連鎖があるのです。
実際、僕が営業マンだったころ、
取引先から無理な要求を言われると、
上司やお客様に怒られたくないので、
なんとかその要求に答えてました。
でも、その要求に答えるために、
今度は僕のほうが自社の下請けなどに、
無理をいっていた気がします。
いや、
下請けだけではありません…。
たぶん、当時の僕の部下たちも、
ストレスに耐えながら会社や僕の無理を、
聞いてくれていたのかもしれない…。
当時はサラリーマンだったので、
仕方がないのかもしれませんが、
思い出すと情けなくなります…。
今、僕が思うのは、
こうやってストレスの連鎖、
ストレスの悪循環が起きている。
雪だるま式に増え続ける、
「働く人のストレス連鎖」・・・。
それが、働く人のストレスの、
とても大きな一因だと思うのです。
もちろん、
お客さんに感謝するのは、
とても大切なことでしょう。
感謝の気持ちもなければ、
気持ちよく働けません。
でも、それでも、
「お客さまは神様ではない!!」
だから、
無理な要求をのむ必要はないし、
無理なクレームも聞く必要はない。
まずは、働くみんなの意識、
お客さんの意識を変えること。
働く人とお客さんが、
ちゃんと対等な関係になること。
それが働く人のストレスを、
大きく減らすことになる。
世の中のみんなが、
幸せな働き方をするためには、
そういう社会の変化も必要なのです。
これを読んでおられる、
経営者のみなさま。
お客様の神様あつかい、
やめてみませんか?
そのほうが、
従業員のストレスは減り、
モチベーションは上がるはず。
それは結果として、
会社の利益も上がるはずですよ。
働く人がストレスだらけでは、
会社の経営なんて、
うまくいくわけないですからね。
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今回のポイント
★お客さまは神様ではない!!
★対等な関係が一番いい!!!
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■ 編集後記
今回の記事、
働く人のストレスの連鎖は、
昔からずっと書きたかったもの。
このことは
サラリーマンの時からずっと、
心の中で思っていたのです。
だから、僕が独立するときは、
「お客さまを神様扱いしない!!」、
そう心に決めていました。
たとえお金がない時でも、
無理な仕事や要求はちゃんと断る。
それって大事だと思うのです。
どちらか一方が優位な関係は、
実は長い目で見たとき、
お互いに不利だと思うのです。
ガマンして無理を聞いていては、
いつか必ず関係が破たんします。
だから、
ハッピーキャリアはどんな時でも、
相談者さんと対等な関係。
相談者さんの無理な要求を聞いて、
カウンセラーがストレスでいっぱいでは、
笑い話にもなりませんからね(笑)
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