こんにちは。
カウンセラーの中越です。
「毎日何もせずに、寝て過ごしたい…」、
って思うことってありますよね。
毎日忙しく働いていると、
「何もしたくない!」、
なんて思ってしまいますよね。
僕も営業マンをしてたとき、
毎日そう思っていました(^_^;
では、実際に、
何もせずに寝てばっかりだとどうなるのか?
そんな心理学の実験を紹介します。
今回は、「退屈」の天職心理学です。
□もっと働きたいんです!
ちょっと面白い、
心理学の実験を紹介します。
「感覚遮断実験」というものです。
これは小さな防音室で、
何もしないで寝て過ごす実験です。
食事は3食きちんと与えられますし、
水も飲めるしトイレも行ける。
しかも実験協力者には、
一日10万円近い報酬がもらえます。
さらに本人がリタイアしない限り、
何日でも参加できるのです。
何もせずに、
寝ているだけで、
1日10万円…。
うむ~、うらやましい。
それだけ聞くと、
何日でも参加したいですよね。
僕なら1ヶ月ほどお世話になりたいです。
でも、何もしないといっても、
ほんと~~に何もしないのです。
一日中ベッドの上に横たわったまま、
目隠し、耳栓、手の感覚を奪うための、
カバー付き手袋をしなければなりません。
・・・これはキツイ。
旅行の資金をためようと、
張り切っていた参加者もいたそうですが、
実際には、3日以上持ちこたえた人は、
一人もいなかったそうです。
この実験を長く続けると、
精神が不安定になり、
幻覚すらみるそうです。
人間はたとえ食欲や排泄などの、
生理的欲求が満たされていても、
「何もしないことには耐えられない」、
ということがこの実験でわかりました。
この実験に参加している間の人は、
チラシ広告のようなつまらない情報でさえ、
むさぼるように何度も何度も読むそうです。
人間はさまざまな刺激を求め、ある程度、
常に脳を活性化させていたいのです。
先日、小学校のときの友人と、
久しぶりに飲みにいった時のこと。
そのうちの一人が、
最近、民営化された大企業で、
働いていいます。
彼は2年ほど前、
とても努力をして、
その会社に転職しました。
その彼がこう言うのです。
「今の仕事は、
言われたことだけやってたらいい、
それ以上のことはやるなって感じやねん…。
この会社では悪い所があっても、
何かを変えることはご法度やねん。
楽な仕事に見えるかもわからんけど、
これはキツイで…。
毎日、仕事がむなしいもん…。
せやから、上司も先輩も、
誰もやる気がないねんよな~。」
仕事においても、
感覚遮断実験と同じように、
「何もしないことには耐えられない」
のだと思います。
安定した大企業に勤めていても、
やりがいのない仕事は辛いのだなと、
彼の話を聞いて思いました。
その彼はとても頑張り屋で、
どんな仕事でも一生懸命やるタイプでした。
彼が以前の仕事で、
とても優秀な成績を上げたとき、
誇らしげに語っていたことを覚えています。
そんな彼だけに、
手に枷をつけられたような、
今の状況は辛いのかもしれません。
成功者の心理を研究したマズローは、
「(心理的に)健康な人は、
怠惰より働くことを好む。」
といいました。
きっと僕の友人の彼は、
もっと働きたいのです。
それも単なる労働ではなく、
自分の能力をもっと活かして、
有意義だと思える仕事をしたいのです。
僕たち人間は、
「何もしないことには耐えられない」
のです。
そして活発に活動したいという欲求が、
十分に満たされたとき初めて、
イキイキと働くことが出来るのです。
彼は帰りの駅のホームで、
「俺かってもっと頑張りたいんやで…。」
といいました。
彼の心は、まだ、
完全に折れたわけではないと、
僕は思うのです。
「俺かってもっと頑張りたいんやで…。」、
そう思っている限り、
そのエネルギーは貯えられ続けます。
彼が今の会社に居続けるのか、
それともまた別の会社に転職するのか、
それは僕にはわかりません。
また、どちらが正しいなどと、
簡単に言えることでもないと思います。
でも、彼の貯えられたエネルギーは、
いつかきっと火山のように爆発して、
猛烈に働くようになる日が来ると思います。
感覚遮断実験に参加した人が、
無心にチラシ広告を読み続けたように、
無心になって働く日が来ると思います。
そして、
人が何かを成し遂げる時というのは、
そういう時なのではないかと思います。
僕はその日が来るのを、期待しているのです。
さて、
あなたの心も、
まだ折れてないですよね?
今回のポイント
★人間は何もしないことには耐えられない。
★あなたの心、まだ折れていませんよね?
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