こんにちは。
カウンセラーの中越です。
今の世の中では、
あるものが減少しています。
それがあまりに減少しているがゆえに、
働く僕たちが悩むようになりました。
そしてあまりにも減少した反動からか、
いままた、増えてきているのです。
さて、いったい今の世の中では、
何が減少しているのでしょうか?
■創造するのが普通です!
「ものづくりや職人のような、
自分で考えて自分自身の手で、
何かを創るような仕事がいいんです。」
「もっと誰かが喜んでくれる、
そんな仕事をしたいんです。」
創造的な仕事をしたい。
誰かに喜んでもらいたい。
カウンセリングをしていると、
そんなことをおっしゃる方が、
かなりたくさんおられます。
「でも、創造的な仕事なんて、
遊び半分か趣味みたいなもの…。
喜んでもらいたいなんて、
甘いのかもしれない…。
そんな仕事に就きたいなんて、
それは今の仕事から、
逃げたいからなんでしょうか…?」
時にはそんなふうに、
誰かに喜んでもらいたい自分や、
創造的になりたい自分を責める人も、
相談者の中にはおられます。
上司が怖い顔で、
「仕事ってのはな!
金を稼ぐためにあるんだよ!」
なんて怒鳴り散らす。
そんな利益第一主義で、
働くことがお金を稼ぐための、
単なる手段になってしまっている…。
そんな今の世の中では、
そう思ってしまうのも、
仕方ないのかも知れません。
でも、創造的に何かを創りたいのも、
誰かに喜んでもらいたい気持ちも、
人間が誰でも持っている、
とても自然な欲求のひとつです。
成功者の研究で有名なマズローは、
「子供であろうと大人であろうと、
人間は誰でも創造し、
働こうという欲求を持っている。」
といいます。
創造的な仕事をしたい。
誰かに喜んでもらいたい。
それについて僕がいつも思うことは、
今の世の中、仕事から創造的要素や、
誰かに喜んでもらうための要素が、
ものすごく減っているということです。
もっとわかりやすくいうと、
「サラリーマンという職種の中に、
誰かに喜んでもらったり、
創造的な仕事がほとんどない」、
ということが言えると思います。
もともと僕たち人間は、
自分で食物や道具などを創って、
それを売って生活していました。
日本だって戦後間もないころ、
ほんの60年位前までは、
農業や職人、商人が中心の、
自営業者がもっと多かったのです。
このころはまだ、
仕事に創造的な要素や、
誰かに喜んでもらう要素が、
たくさん残っていました。
僕達が子供のころ、
近所にはお豆腐屋さんや、
八百屋さんや魚屋さんが、
とても普通にありました。
子供の僕には、
馴染みはなかったけど、
大工さんや表具屋さんなどの、
職人さんもたくさんいました。
昔は豆腐屋さんも八百屋さんも、
単なるスーパーの従業員と違い、
どうすればお客さんが喜ぶか、
自分の頭で考えて実行してました。
「兄ちゃんお使いか?
ほな、このおかし持って帰り。
お母ちゃんには内緒やで。」
そんな会話や気配りが、
本当によくありました。
だからこそ、
接客が楽しかったのだと思います。
そしてそんな会話や気配りがあるから、
気づいたときにはそこの常連になっている。
思いやりが売り上げになる。
それこそが商売の本質でした。
昔の職人さんは、
今の工場作業員の単純作業と違い、
自分で考えたものを自分の手で作る、
まさに創造的な仕事だったと思います。
ひとつの技をとことん磨いていく。
そんな職人さんの中には、
芸術の域まで達する人たちも、
きっとたくさんいたはずです。
働くということは、
「何かをしてあげることで、
誰かに喜んでもらうこと。」
たったそれだけの単純なことです。
そしてその単純なことは、
単なる機械的な仕事ではできません。
誰かに喜んでもらうには、
たくさんのアイデアや独創、努力、
相手のための思いやりが必要な、
非常に創造的な行為です。
だから職人は技を磨き続け、
商人はアイデアを常に考え、
農家は休まず命を育てるのです。
でも、今の僕たちの社会の中に、
創造的な仕事が、
一体、どれくらいあるでしょう?
たくさんの人が職についている、
事務や営業などの仕事に、
創造性を発揮できる余地が、
どれくらい残されているのでしょう?
サラリーマンという、
お客さんの喜ぶ顔よりも、
上司の命令に従わねばならない、
利益だけを考えねばならない…。
そんな働き方でいったいどれくらい、
お客さんのことを思いやり、
創造性を発揮できるのでしょうか?
お客さんのためを思って、
自分の創造性をひねり出そうとする行為。
それこそが仕事の本質です。
でも、正直、ほとんどの会社が、
利益を追求するだけの機械になっている。
そう思うのは僕だけではないと思います。
「お客さんのためを思うなんて、
所詮はきれいごとに過ぎないわ」
「創造的な仕事に就きたいなんて、
嫌なことから逃げてるだけだ…!」
そんなことを言う人も確かにいます。
企業の利益や個人の収入だけから考えれば、
確かに創造的な仕事というのは、
逃げているように見えるのかもしれません。
そんな人たちには、
お客さんへの思いやりも、
きれいごとに聞こえるかもしれません。
でも、僕は創造的な仕事をしたい人よりも、
働くことから創造性が失われてしまっている、
仕事から思いやりが失われてしまっている、
今の世の中のほうがずっと異常だと思います。
人類の長い歴史から考えて、
こんなにサラリーマンばっかりの時代、
創造的な仕事がほとんどない時代、
こんな時代はおそらくないと思います。
もっと創造的な仕事をしたい。
誰かに喜んでもらえる仕事をしたい。
それは人間の自然な欲求です。
そんな自分の気持ちを、
素直に認めることが出来た時こそ、
きっと新しい道が見えてきます。
もう一度、言います。
もっと創造的な仕事をしたい。
誰かに喜んでもらえる仕事をしたい。
そう思うことは決して、
逃げていることではありません。
それは人間の自然な欲求です。
…もしかしたらあなたが、
もっと創造的な仕事をしたいと思うのは、
人生の転機だからかもしれませんね。
自分がいったい、
誰に何をしてあげたいのか…。
自分がいったい、
どんなものを創造したいのか…。
枠にとらわれることなく、
ゆっくり考えてみてはいかがでしょうか?
思いやりから創造する仕事。
それはきっと、
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今回のポイント
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■ 編集後記
ちょっと前に、
新しいカメラを買ったけれども、
ほとんど使っていません…。
昔はよく写真を撮っていたのに、
最近はめっきり撮らなくなったな~。
もうすぐ春だし、
たまにはカメラを持って出かけようかな。
しかし!!!
花粉対策だけはしっかりしないと!!!
ハックシュン!!!!!!!!!!
花粉…。
辛いです…。
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