こんにちは。
公認心理師の中越です。
精神保健の分野でとても有名なキャプラン。
このキャプランの考え方が、やりたいことを見つけるヒントになってます。
さて、キャプランの考え方とはどんなものでしょうか？
今回も、サクッと読めて面白い！
というわけで今回は、
「やりたいことの見つけ方をキャプランから学ぶ」
スタートします！
やりたいことを見つける悩みも悪化させないことが大事
精神保健の分野で有名なキャプランという人がいます。
キャプランは心の病のための予防モデルを作りました。
１次予防から３次予防まであって、１次予防が一般の人がイメージする予防です。
（難しいので細かい説明はやめときます～）
体の病気もそうだけど、特に心の病は予防が大事です。
というのも、一度なってしまうと治療が長引くことが多いです。
しかも、再発する可能性も高いのです。
だからこそ、「心の病は治療よりも予防が大事」。
なにより、本人自身がすごくしんどいですからね。
僕たちのような心理職がたくさん情報発信して、心の病の予防活動をする。
これって本当に大事なんですよね。
さて、やりたいことがわからないという悩みも、実は予防の考えが重要です。
というのも、
「もっと早くカウンセリングに来てくれていたら…」
そう思うケースも結構多いのです。
たとえば、
「今週、会社を辞めるんです。
家族の事情があって、１週間以内に次の仕事に就かなきゃいけません。
本当にやりたいと思える仕事で転職したいのですが、どうしたらいいのでしょうか…？」
こういう相談があったりします。
親の目、パートナーに迷惑をかけたくない。
子どもにだって苦労をさせたくはない。
本当にみんな、いろんな事情を抱えています。
だから、焦りもあって当然。
一日でも早く、やりたいことを仕事にしたい。
その気持ちも、すごくわかります。
でも、焦っていれば焦っているほど、やりたいことを見つけるのは難しくなります。
やりたいことの方向性を見つけるだけなら、１～３回のカウンセリングで上手くいくケースが多いです。
ただ、それはある程度、焦りのない状態での話です。
というのも、やりたいことを見つけても、それを実際に仕事にするには時間が必要です。
勉強をしたりした積みをしたり、ある程度の時間が必要です。
「今週中！今月中！
今すぐにつける仕事から、やりたいことを見つけたい！」
こういう焦りの気持ちでいっぱいいっぱいになると、急にやりたいことを見つけるのは、難しくなります。
だって、今すぐ就ける仕事ということは、たいていの場合、いまの仕事とほとんど同じ内容の仕事だからです。
でも、いまの仕事とは別の内容の仕事をしたいから、やりたいことを見つけたいんですよね。
ここでどうしても大きな矛盾が生まれてしまって、膠着状態になってしまうんです。
仕事内容は同じで、別の会社に変わる。
それはそれで、いい転職になることもあります。
会社の労働環境に問題がある場合などは、それで十分解決になるでしょう。
でも、長い自分の人生を考えて、
「そろそろ本当にやりたい仕事を見つけて、それを生涯の仕事にしたい。
できれば定年とか関係なく、歳をとってもやりがいを持って働きたい」
そう思うのであれば、会社を変えるだけでは解決しないでしょう。
それは本当の意味での人生の課題。
ある程度、時間をかけて考えるべき問題です。
「今週中！今月中！
今すぐにつける仕事から、やりたいことを見つけたい！」
そういう焦りがあると、人間は自分でも気づかないうちに、視野が狭まります。
いままで経験ない分野やすぐに就職できない仕事がやりたいことだった場合、
「そんなの就職できないし、お金になるかどうかもわからない。
そんなものは自分のやりたいことではないんだよ…」
そう思って心の奥底に封印してしまいます。
そして、すぐに就けそうな仕事を転職サイトで検索して、
「どこにも自分のやりたいことがない…」
と悩んでしまう。
この繰り返しになってしまいます。
僕自身、決して偉そうなことはいえず、カウンセラーになる前の転職を繰り返していた時期。
まさにこの状態でした。
「もっと早くから、本気でやりたいことを考えていれば…。
少なくとも、もう少し心と時間に余裕を持ってやりたいことを考えていればよかった。
そしたら、あのときあんなに苦しまなかったし、同じ失敗も繰り返さなかったのに…」
いまとなってはそう思えるのですが、後の祭りです。
結局、僕はそのあと派遣で働いて、心と時間に余裕を持つようにしました。
派遣の仕事はサービス残業がなく、ゆっくり考えられたのです。
そして、そのときにカウンセラーというやりたいことを見つけられました。
ギリギリまで追い詰められた状態では、やりたいことを見つける心の余裕なんて、誰も持てなくて当然です。
だからこそ、やりたいことを見つけるにも予防が大事。
そのことを伝えたいとよく思います。
少し長期的な視点で考えた方が、やりたいことはずっと見つけやすくなります。
「３年後か５年後ぐらいをめどに、やりたいことを仕事にできたらと思うんです。
いまの仕事しながら、もしくはもう少しゆとりのある仕事に移って、無理ないペースで進めたいんです。
それを考えたら、いまの自分にできることって、どんなことがあるでしょうか？」
こういう感じの相談になるだけで、上手く進みそうな雰囲気がしますよね。
やりたいことを見つけるのに、遅すぎるということはありません。
人間、いくつになってもチャレンジできると、４２歳のいま本当に実感しています。
とはいえ、できれば早くやりたいことを見つけた方がいいというのも、まだ事実。
だから、ギリギリ追い詰められる前に、真剣にやりたいことを考える。
今日からでも真剣にやりたいことを考えることは、善き人生にするためには大切なことなのでしょうね。
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■ 編集後記
ダイエット企画 ７週目
気づいたら７週もやってるんですね。
６９．２キロから７０．０キロに。
なんで増えてんの！！！
昨日の晩ご飯、サラダだけだったのに！！
こっそり筋トレしていたから、筋肉がついた分重くなったと思い込みたい。
いや、きっとそうに違いない。
それ以外、あり得るはずがない。
これが防衛機制。ありがとう、フロイト先生！！
僕は自分の心を守ります。
体脂肪率は２３，５％。
でも、体脂肪はいつも計ってないので、変化がわかりません。
６７キロへの道は遠いな～。
でもね。
一昨日計ったときは、６８キロだったんですよ！
いや、本当だから！
本当なんだってば！！
