こんにちは。
カウンセラーの中越です。
カウンセリングをしていて、
たまに聞く意外な言葉。
この言葉には結構、
感動することがあります。
それは妻や夫などから、
「そんなにしんどかったら、
仕事を辞めてもいいよって、
お金ならなんとかなるわよ、
そう言ってくれたんです」
という話を聞いたとき。
本当にこれって、
愛情を感じますよね。
でも、この愛情の裏に、
逆に愛情が足りてないと、
僕は感じる部分があります。
さて、
こんなに愛情深いのに
逆に愛が足りない部分とは?
その理由が、
天職とやりたいことを見つける、
とても大きなヒントになってます。
というわけで今回は、
「愛情」の天職心理学です。
□自分の人生も大切に!
普段、天職探し専門で、
カウンセリングをしていると、
こんな話を聞くことがあります。
「いまの仕事は、
どうしても自分に合ってない。
あまりに辛くて限界です。
仕事を辞めて、
やりたいことを仕事にしたい。
そう妻に相談したんです。
そしたら妻は、
そんなにしんどいんなら、
辞めたっていいんだよ。
お金のことなら、
なんとかなるわよ。
私だってがんばるし。
あなたがやりたいと思うこと、
思い切ってやってみたらって。
妻はそう言ってくれたんです。
妻に相談するのは、
すごく勇気が必要でしたが、
妻の言葉に驚いてます。」
実はこういうケース、
意外と結構あるんです。
逆のパターンもあって、
「夫が応援してくれたんです」。
こういうケースもあります。
もちろん、
全てではありません。
仕事を辞めたいと言って、
夫婦げんかになるケースも、
やっぱり多いでしょう。
人生の伴侶が仕事を辞める。
それは誰にとっても、
大変な出来事ことですから。
「仕事辞めるなんて、
なにバカなことを言ってるの?
お金のことはどうするのよ!」
そう言いたくなる気持ちも、
とてもわかる気がします。
だからこそ、
それを考えてみると、
「そんなにしんどいんなら、
辞めたっていいんだよ。」
この言葉をもらえる理由は、
その人が今まで自分の伴侶を、
本当に大事にしてきたから。
お互いに相手を思い合える。
そんな夫婦だったからこそ、
この言葉が出るのでしょう。
さて、ここからが大事。
というのも、多くの場合、
「そんなにしんどいんなら、
辞めたっていいんだよ。
あなたがやりたいと思うこと、
思い切ってやってみたらって。
そう言ってもらえたんです」
この言葉の後に、
こんな台詞が続きます。
「それでも仕事を辞めるのは、
やっぱりすごく不安で…。
好きなことを仕事にして、
家族に迷惑かけないだろうか。
本当にやっていけるのか…。
そう思うと仕事を辞めるのも、
好きなことをはじめることも、
出来なくなってしまうんです」
そういう時に僕は、
こうお話しします。
「Aさんはきっと、
お家族のことを本当に、
大切にしてこられたのですね。
だから今まで、
仕事がどれだけ辛くても、
がんばって続けてこられた。
やりたいことがあっても、
家族に迷惑をかけまいと、
ずっと我慢をしてこられた。
そういう気持ち、
とても尊いことだと、
僕は感じています。
そして奥様の方も、
Aさんを大事にしておられる。
そんなにしんどかったら、
辞めてのいいのよ。
その言葉に表れてますね。
Aさんがどれだけ辛い気持ちで、
ずっと我慢をしてこられたのか、
奥様はそばでずっと見ておられた。
だからこそ奥様は、
その言葉が出てくるのでしょうね。
きっと奥様もAさんのことを、
大事にしておられるのでしょうね。
これも本当に、
素敵なことだと思います。
お互いがお互いのことを、
大事にしてこられたのですね。
だから、今度はAさん自身が、
自分自身のことを大事にする。
そういう時期かもしれませんね。
それがAさん夫婦にとっても、
良い働き方かもしれませんね」
これを言うと多くの人は、
じっと一点を見つめて、
しばらく考え込まれます。
でも、今の僕の言葉の中で、
あえて口にしない真実が、
ひとつあるんです。
それは、
「家族のためといって、
無理をして働き続けて、
ボロボロになっていく…。
そんな伴侶を見ることは、
妻にとっても夫にとっても、
実はとても辛いこと。
自分の夫がボロボロになる…。
自分の妻がボロボロになる…。
絆のある夫婦であれば、
ボロボロになる伴侶を見て、
平気ではいられません。
私のために、
大切なあの人が、
ボロボロになっていく…。
そんな姿は、
見ている方も辛いのです。
だから、
ただ我慢して働き、
自分一人が犠牲になる。
やりたいことをやらずに、
いつまでも耐え続ける。
実はそういう我慢は、
本当の意味で相手のことを、
大事に出来ていない。
それに、無理をしすぎると、
ストレスから余裕がなくなり、
相手に優しく出来なくなる。
どれだけ愛があっても、
余裕がなければ、
相手を思いやれません。
だから、やっぱり、
自分が幸せであるから、
伴侶のことも幸せに出来る。
自分を大事に出来ない人は、
伴侶のことを大事に出来ない。
よく言われることだけど、
自分を愛することが出来るから、
他人を愛することも出来る。
そのたった一つの、
ありふれた真実。」
これを僕はあえて、
口には出しません。
だって、そのことは、
相談者さん自身も、
どこか気づいているから。
はっきりとした言葉では、
わかってないかもしれない。
でも、どこか心の奥底で、
なんとなく気がついている。
「そんなにしんどかったら、
辞めてもいいんだよ」
その言葉を聞いたときから、
なんとなく気づいています。
じっと一点を見つめて、
考え込まれていることが、
その証拠なのでしょう。
そういう方が時間がたつと、
こうおっしゃったりします。
「自分の子供には、
ボロボロになって働く姿、
やっぱり見せたくないんです。
だって、今の私を見てると、
子供たちが大人になた時、
働くのを怖がるかもしれない。
実は私自身が、
親が辛そうに働くのを見て、
そうなりましたからね。
だから、妻や子供たちに、
やりがい持って働く姿を、
見せてやりたいんですよ」
そういう言葉が、
出てくるようになったときが、
その人が山場を超えた時。
新しい働き方、生き方が、
見えてきているのです。
もちろん、
自分のことばかり考え、
我が儘を押しつけてはいけない。
でも、
自分がボロボロならば、
今度は話が別。
まずは自分の人生を大事にする。
それが家族を愛することになる。
そういう形もあるんですよ。
まずは、
自分の人生を大事にする。
そのために、
どんな仕事をやりたいのか。
一度真剣に考えてみませんか?
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今回のポイント
★一人我慢するのは正しくない!
★自分を大事にすることが第一!
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■ 編集後記
今回のコラム、
ずっと書きたいことでした。
それだけに、
長文になってしまった…。
さすがに、
ちょっと長すぎたかな(笑)
でもね、この話、
本当に大事だと思うんですよ。