ホワイト勤めなのに辞めたくて悩む理由

こんにちは。

公認心理師の中越です。


ホワイト企業に勤めている。

それってうらやましいですよね。


でも、ホワイト勤めには、ホワイト勤めなりに悩みがあります。


その中で特に多いのが、

「ホワイトだけど、仕事があってなくて辛い。けど、辞められない…」

というものです。


今回はその理由を、お話ししたいと思います。


というわけで今回は、

「ホワイト勤めほどつらくても辞められずに悩む」

スタートします!



ホワイトだからこそ辞めるのが怖い



「今の会社は待遇もいいし、人間関係も悪くありません。

いわゆるホワイトだと思います。


でも、仕事内容がどうしても自分に合っていなくて…。

もう10年になりますが、今まで一度も楽しいと思ったことがありません。


仕事の成果が出ないからって、厳しく叱責されることもないです。

むしろ、まわりの人がフォローしてくれます。


ただ、自分としてはこんなに適性がないのに、ずっと続けるのはどうかと思うんです。

もう足を引っ張るのも疲れたというか…。

もう10年やっていますから、ここから急に伸びるとはもう思えないんです。


できればまわりの人みたいに、仕事で達成感とか充実感を味わってみたいとも思います。


なんか、こんないい環境でいい人に恵まれてるのに、こんなこといったら甘えてるとかわがままなのかなって。

友人や親からも、今の仕事を辞めるのはもったいないっていわれます。


でも、ホワイトだからって、それにしがみついて人生が終わるのも、なんか息苦しいんです。

こんな言い方、本当に嫌だけど、自分が寄生してるみたいなんですよね。


だから、辞めようかな、転職しようかなって。

もう少し自分に合っている仕事があるだろうって思うんです。


でも、本当にわがままみたいなんですけど、今のホワイトな環境を手放すのも、やっぱり怖いんです…」



こういう相談者さん、本当に多くなりました。

僕がこの仕事を始めた15年前は、ブラック企業の相談ばかりだったので、時代の変化に驚いています。



人間は、頭の中に天秤を持っています。


辞めるべきか、辞めないべきか。


一方の天秤に、


「このまま続けたら、一生、充実感のないまま働き続けることになる。

それは幸せな生き方、働き方とは思えない…」


そんな思いを載せています。


そしてもう一方の天秤に、


「でも、ホワイトを捨てるのも怖い。

自分の考えは甘いんじゃないか。

ホワイトでも通じなかったのに、他のところでやっていけるのか。

まわりの人からもったいないとあきれられないだろうか…」


こちらの天秤にも、たくさんの思いを載せています。



心の奥深い感覚としては、


「ホワイトだからってしがみつくより、やりがいを持って働くことにチャレンジした方が、きっと心豊かな人生になる」


そういう感覚がうっすらとある。


でも、ホワイトにしがみつく理由なんていくらでも思い浮かんで、いつまでたっても決断できなくなってしまう。


だから僕たちの心の天秤は、いつまでも中途半端なところでどっちつかずです。


そして、うっすらとしんどい働き方を、10年、20年と続けてしまう。


気がついたら年齢ばかり重ねていて、

「自分の人生、本当にこれでよかったのかな…。

もっと別の生き方もあったはずなのに…」

そんな思いがよぎり、怖くなってしまう。


だから、なるべくそのことを考えないように、自分をごまかして生きていく。
人間なんて誰もが、そうやって自分をごまかして生きています。



でも、人生って長いものです。



そうやってごまかせるのは、どうがんばっても10年か20年が限界です。

だからこそ、30代、40代になって、真剣に自分の人生を考えるようになる。

そして、僕たちカウンセラーのところへ、相談に来てくれるのでしょう。



ブラック企業がいいだなんて、口が裂けても言えません。

ホワイトの方がいいに決まっています。


でも、ある意味では、ブラック勤めの方が、

「こんなやばい会社、さっさと辞めてやる!」。

そんなふうに早く決断できるのも事実です。


ホワイトということに縛られ、生き方、働き方を決められなくなるのも、それはそれで、やっぱり辛いことです。


だからこそ、ホワイト勤めをしている人でも、心の病になる人がいるのでしょう。



たとえ、どれだけホワイトな労働環境でも、自分自身が幸せだと思えないのなら、それは決していい働き方とはいえません。


どれだけ労働環境がよくても、自分自身に合わない仕事というのは、やっぱり存在するのです。


そういうときに、

「もう少し自分に合っている仕事をしたい」

「やりがいや充実感を感じて働いてみたい」

そう思うのは人間として、いたって自然な感情です。



ホワイトなのに、うっすらとしんどい働き方が、5年、10年、20年と続いている。


もしそういう状況であるなら、今こそ真剣に今後の生き方、働き方を考え直すタイミングなのでしょう。


うっすらとしんどく働き続けるよりは、思い切って別の働き方を考えるのも、勇気ある選択ですよ。






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今回のやりたいことの見つけ方ポイント

★ホワイトでも合わない仕事は辛くて当然!!

★うっすらとしんどい働き方なんて辞めよう!!

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■ 編集後記


メロンパンの次は、台湾ドーナツにハマってます。

これおいしいな~。






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