独立開業カウンセラーはセミナーをしたほうがいい?

独立開業カウンセラーはセミナーをしたほうがいい?

「カウンセラーになったら、

 やっぱりセミナーって、

 やった方がいいんですか?」



これについては簡単。

答えは一つです。



「自分の性格的に合うなら、

 やったほうがいい」

その一言です。



残念ながら、

僕は性格的に合わずに、

セミナーはやめました。


(2017年6月現在の話です)





というのも、

相談者さんからしてみると、


「実際に相談に行く前に、

 どんなカウンセラーなのか、

 少しでも見てみたい」


そう思うのは当然。



知らない人に相談する。

それは相談者さんにとって、

かなり勇気が必要です。



実際にセミナーで、

どんなカウンセラーなのか、

顔も声も知ってもらう。



それだけで相談者さんには、

大きな安心材料になります。




当たり前ですが

安心してもらえれば、

相談にも来てもらいやすい。



実際、僕の場合も、

セミナーの後に相談に来る。

そんな相談者さんがいました。



(これが不思議なもので、
セミナーからしばらく経ってから
相談に来る人が多かった。

噂で聞くには他の業界では、
すぐの依頼が多いそうなので、
これはカウンセラー独特かも。

やっぱりカウンセリング業界は、
即決は少ないのだと思う)



なので、性格的に合うなら、

セミナーや講座をした方が、

相談者さんもカウンセラーも、

どちらもメリットがあります。



もっというと、

企業研修、団体研修を取れば、

かなりの収入になります。



僕は詳しくないけど、

一般的な研修の相場では、

5~10万ほどだそうです。


(講演関係の大手サイト、
講演依頼ドットコムを見ると、
30万未満~120万以上まで!!

本人が有名人かつ大企業だと、
すごいことになりそうですね。

セミナーと講演は厳密には違う。
でも、大まかに見えてきますね。
これも2017年6月現在)



つまり月4日働けば、

40万になることに…!?



マジでか!

それは僕も欲しい(笑)



なるほど。

みんなセミナーをやるわけです。



特に心理学的知識は、

セミナー、講座と相性が良い。


わかりやすい心理学の知識は、

説得力がありますからね。



(もちろんうまく行けばの話。
甘い話はないのです(笑)

研修を取るための営業も必要。
決して安易なことではないです)



僕自身のカウンセラーとしてセミナーの経験


僕は自主開催で、

何度かセミナーをやりました。


2012年に2回ほど。

2016後半~2017年前半に

1年ほどやりました。


2016年はかなり準備して、

1年がかりで取り組みました。


僕が2012年にやったとき、

1名3500円。

(正確に覚えてないけども、
それくらいだったはずです)


ほぼ全員メルマガの読者さん。

(普段会えない読者さんに会える。
それはかなりうれしい経験でした。

会ったことはないけども、
いつも感想送ってくれる人とは、
級友のような感じですよ(笑)



そのときは、

35名受講生を入れたので、

ざっくり12万円。


手伝ってくれた方に、

いくらか手数料と場所代。


一日で利益は10万でした。



2016、2017年にやったときは、

受講生さんと話せるように、

少人数制にしました。


12人で募集したけれども、

だいたい15~16名でした。


それでも7万5千円。

利益は約一日5万円。


これだけだと、

それほど利益がない。


でも、そこから、

相談に来てくれる人が、

ポツポツおられます。


それを考えると、

ある程度、収益になります。



※ただ!!

とても準備に時間がかかる!

これについてはこちらを参照
カウンセラーがセミナーをするデメリット


そこは相当慣れていかないと、

収益としては考えられない。


中途半端な内容だと、

逆効果になりますからね。





(重要)
見込み客集めのセミナーは、
やめた方がいいと思います。

カウンセラーには合わない。
他のページにて詳しく書きました。

詳しくは下記ページを参照
カウンセラーがセミナーをやる意味



ところが僕は、

セミナー講師という仕事に、

性格が向いてませんでした。




□セミナー講師向きの性格



では、どんな性格なら、

セミナー業にあってるか?



これも答えは単純で、

「人前に出るのが好き」

「タレント活動が好き」

ということです。




ここからは僕の体験談です。



セミナーをしていると、

どうしても「有名な先生」と、

受講生さんは感じます。



小さな輪の中だけど、

有名人扱いされます。



ある意味、

セミナー業界というのは、

有名人ゲームです。



タレント性があり、

人気があれば人が来る。


人が集まる講座なら、

続けているうちに、

外から声もかかります。



もっと正直に書くと、

セミナー講師という仕事は、

今や半分はタレント業です。



カウンセラーとはいえ、

セミナー講師になったら、

そういう側面は必要。



「おもしろくない話は、

 お金出して聞く必要ない」



これが世間一般の声であり、

やはり大事な大きな真実です。



僕だって自分が受講生なら、

やっぱりそう思いますからね。


みなさんも昔を思い出すと、

つまらない講習で眠くなった。

そういう経験があるはず。



だから、最後は人気商売。

おもしろい、人目をひく。

そういう要素が重要です。



それは悪いことではなく、

難しい心理学をわかりやすく、

一般の人に伝えていく。



そのためには大事なことです。



バラエティ要素も、

別に悪いことじゃないのです。



今は講師業も競争が過熱して、

話術の巧みな講師がたくさん。



笑いと感動を与え、

わかりやすく心理学を伝える。

しかも日常使える心理学。



そういうセミナー講師が、

もうすでにたくさんいます。



そうなってくると、

受講生が眠くなるセミナーでは、

人を集めるのが難しいです。



(当たり前ですが、
学術的な講師や資格団体は別。
話術より深い知識と経験が必要)



華やかな世界に興味がある。

半分はタレントになるつもり。

社会的成功者と認められたい。



そういうのが好きな人は、

セミナーをすることが、

きっと性格に合うと思う。



僕自身は実際にやってみて、

肌身でそれを感じました。



(非常に残念ながら、
僕の性格はタレントに向いてなく、
カウンセリングの方が好き。

こういう性格の場合、
無理してセミナーするとしんどい)



正直いうと、

チヤホヤされるとうれしい。

僕もやっぱりうれしいです。



「サインして下さい」とか、

やっぱり悪い気分はしない。



たくさん拍手をもらい、

すごい人だと褒めてもらい、

尊敬されるとうれしい。



笑いが取れれば、

なおうれしいものです。

テンション上がります。



でも、僕は心のどこかで、

違和感を感じていました。



「僕が憧れたのは、

 あくまでカウンセラーで、

 タレントではないはず…!」

 

心のどこかで、

ずっとそう思ってました。


(この辺、
素直に割り切れないのが、
僕には向いていない理由)


だから、セミナーで忙しく、

カウンセリングの時間がない。

それはかなり苦痛でした。



「なんかセミナーはしてるけど、

 カウンセリングしてないよね。

 僕は本当にこれでいいの…?」


これがかなり苦痛でした。



やればやるほど、


「やっぱり僕は、

 カウンセリングがしたい!」


初心に戻されました。



(本当にいまさらながら、
自分のやりたいことが大事!!
それを改めて思い知りました。

セミナーや集客の勉強ばかり。
心理学の勉強ができないのも、
かなり違和感、苦痛があった)



セミナーをやること自体は、

受講生の役に立つことです。



心理学をわかりやすく伝える。

それは非常に意味ある活動です。

本気でそう思っています。



ビジネス書はともかく、

やっぱり専門書の内容は、

一般の人には難しい。



それをわかりやすく伝える。



それは学者ではなく、

市井のカウンセラーにとって、

重要な役割だと思う。



ただ、

僕みたいなタイプの人は、

あまり向いていないかも。



それが実際にやってみて、

僕が実感していることです。



僕の場合は、

細々とでもカウンセリング。



それから多少、文章を書く。

それが自分に合ってました。



これが僕の実体験だけど、

カウンセラーでセミナーをするか、

迷ってる人の参考になれば幸いです。


====編集後記====

収入を考えると、

うらやましいですけどね(笑)


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